ナバテア文明
紀元前2世紀~紀元3世紀ころアラビア半島北部に栄えた文明。
ナバテア人は砂漠に住み、キャラバン交易に従事した。
彼らは香料や馬、宝石、絹などの商品を運んで商売を行い、彼らの繁栄はキャラバン交易と結びついていた。
彼らはユダヤ教やキリスト教、異教の神々などいくつかの宗教を信仰していた。
ナバテア文明の最も有名な遺産は、その独特な砂岩の都市建築。
特に、ペトラと呼ばれる都市は、岩山に彫られた壮大な建物や神殿、墓地からなる美しい遺跡があり、世界遺産にも登録されている。
また、ナバテア人は水路や貯水池などの水利施設を巧みに利用して砂漠での耕作を可能にし、農業や商業活動を発展させた。
ナバテア文明は、紀元106年にはローマの支配下に入り、文明は次第に衰退し、紀元4世紀には完全に消滅した。
滅んだ理由としては、
・ローマ帝国の進出によるナバテア文明の自律性と影響力への制約。
・貿易ルートの変化
競合都市の出現による新たな貿易ルートの開拓などにより、ナバテアの経済的地位が徐々に衰退していった。
・ナバテア内部での衰退
内部での政治的不安定や対立、社会経済の変化が衰退へとつながった。
などとされている。
ナバテア文明の謎
その1
ナバテア人の起源ははっきりと分かっていない。
アラビアの部族集団と考えられているが、具体的な起源や民族的なつながりは不明。
その2
ペトラ遺跡はナバテア文明の中心的な都市であるが、その機能役割は謎であり、そこで具体的にどのようなことが行われていたのか、まだよくわかっていない。
その3
ナバテア人は水路を巧みに利用し農業を行うことを可能にしたが、水利施設の具体的な技術や仕組みについてはまだよくわかっていない。
ペトラ遺跡の建築方法も、岩山や砂岩を利用しての高度な建築技術など謎のままである。
その4
ナバテア人は独自の言語を使っていたが、その解読はまだできていない。
ナバテア文明に関する都市伝説
その1
ナバテア人は高度な知識と技術を持った宇宙人だった。
その2
ペトラの中には、ナバテア人の財宝や秘密が隠されている。
その3
ナバテア人は秘密の地下都市を建設した。
その4
ナバテア人たちはサイバー空間で今もなお栄えている。
などなど…
今のところ、財宝や地下都市を示す根拠は見つかっていないが、調査が進めば新しい発見があるかもしれない。