ガチャッ…
ロン
「もしもし」
ヤス
「もしもし、お忙しいところすみません、
先ほどのボーイングについての件なのですが、こちらの事情を汲んでくれて感謝いたします…」
ロン
「別に大したことじゃないよ、こちらとしても対ソ戦略の協力をこれからも君たち自民党にしてほしいと思ってるからね
でも、まぁ、ヤスも分かってると思うけど、それなりに見合った分の対価って必要だよね、外交ってものは…」
ヤス
「はい、覚悟しております…」
ロン
「ヤス、君と仲良くさせてもらっていて言いづらいんだけど、日本って我が国に負けた敗戦国なんだよね、でもうちらよりも景気がめっちゃいいよね?クルマ爆売れだよね?半導体も爆売れだよね?うちらに対してめっちゃ貿易黒字だよね?」
ヤス
「はい、朝鮮戦争の軍需解放のおかげさまでここまで来れました…」
ロン
「だよね?日本がここまで発展してこれたのはうちらのおかげだよね?
で、ど〜よ?」
ヤス
「はい、敗戦国のくせして多少しゃしゃり出すぎかもと…」
ロン
「ですよねぇ、じゃ、今の円安を円高に為替操作してくんない?
こっちもドル安にするよう取り計らうから。」
ヤス
「わかりました…」
ロン
「来月、プラザホテルとっとくから、ハンコ持ってきてねぇ。
あっ、あと、日本の半導体の市場もせばめてほしいから半導体協定みたいのも約束して欲しいかな…これは来年でもいいから。
よろしく(^o^)」
ガチャッ
ロン
「敗戦後、日本の国益を少しでも得るために外交努力をしてきた先輩たちもいたけど…もう日本はアメリカには逆らえないね(^o^)」
日航機墜落の翌月9月22日プラザホテルにて
竹下登大蔵大臣
「ハンコ押すとこココでいいの?はいっポンッ」
こうしてプラザ合意は成立した。
このプラザ合意のあと、日本は円高不況となり、膨れ上がっていた地価の権利は日銀の金利引き締めによって売りが殺到、ただの紙くずとなった。
不良債権処理とともに、追い込まれた会社の株は外資に売られ、日本のグローバル化は一気に加速した。
これまで好景気だった日本は国債を発行する必要がなかった。
他国では、国による投資は国債を使用している。
しかし、日本は再軍備増強を防ぐためGHQにより国債の使用を禁じられていた。(財政法第4条)
つまり、日本では、不況の中で使えるお金は税金のみということになる。
(税金だけじゃ財政は成り立たないから特例公債なるものを発行してます。財政法改正して、もう素直に国債でいいじゃんね?)
こうして、円高不況、バブル崩壊、そして今に続く「失われた30年」は、日航機123便墜落の隠蔽まで遡るのであった…