本記事「ちっちゃいアバさま」には、
ドラゴンクエストⅩ、オフラインモードのゲームのストーリーの内容、
ラスボス,エンディングに関するネタバレ記述や画像があります。
まだクリアされていない方、これからプレイされる方は、閲覧をお控えください。
ドラゴンクエストⅩ。
昨年11月末に、オフラインモードをクリアした。
そもそもドラクエⅩは、オンラインゲームではあるが、
序章というか物語の冒頭にあたる部分は、実はオフラインからスタートする。
人間の主人公。その村が強大な魔物に襲われ、村は全滅してしまい主人公も命を落とす。
だが神様?の力によって、主人公の魂は別種族の体に乗り移る。
故郷の村を壊滅させたうえ、世界を混沌に陥れようとする、
その強大な敵・冥王ネルゲルを倒すため、新たな体,新たな世界での冒険の旅が始まる。
ここからがオンラインの世界だ。
で、実はストーリーが分岐する。
別種族の体を得た主人公で進める、オンラインの世界。
故郷の村が襲われたときに、主人公の持つ不思議な力によって、
異空間へと消え去り、冥王の魔の手から逃れることができた弟/妹の存在があった。
その弟を主人公としての、飛ばされた先の世界でのもうひとつの冒険が待っていた。
これがオンラインモードと並行してプレイできる、オフラインモードの第二部だ。
イッショウのひとり娘のリリオルちゃん。
最初、メラゾ熱に冒され死の淵をさまよっていた。
弟の錬金術によって精製された、メラゾ熱のクスリによって回復。
メラゾ熱といえば、ササラナさんの最初の装備袋クエストの際、メギストリスの都で判るあの事件。
イッショウへの手紙に「メラゾ熱はずっと昔に根絶した病気~」みたいな記述があった。
だもんで、弟が飛ばされたのは、てっきり未来だと思い込んでいた。
主人公には元々、“時渡りの術”という不思議な力がある種族の末裔。
ポケットモンスターの伝説のポケモン、セレビィを思い出す。
セレビィをもらうためだけに、モバイルGBシステムとかいう周辺機器購入したっけ。
話が逸れた・・・。
だがその“時渡り”の力も、とうの昔に廃れ、人々もその存在すら忘れていた。
そんななか、その力を強く継承して生まれたのが主人公。
そしてその時渡りの力を恐れ、村もろとも一族すべてを根絶やしにしようとしたのが冥王ネルゲル。
その危機を察知していたのが、村の守護神のような存在のカメさまと、
カメさまからのお告げを受け取り、それを村に周知する役目の巫女・アバさま。
カメさまは文字通り巨大なカメ。
FFⅤの賢者ギードを彷彿させる。
もっともギード様は流暢にしゃべるし、あのエクスデスと対峙し、素早い動きで互角に渡り合っていたが、
カメさまは、どっしりとたたずみ、しゃべることはおろか、ふだんは全く動かない。
話が逸れた・・・。
弟を居候させてくれ、錬金のアドバイスをくれるイッショウ。
彼自身も優れた錬金術師だったそうだが、ある日忽然とその力を失った。
弟が飛ばされたこの世界では、錬金を使えるものが廃れつつあるとか。
こんなだから、やはり未来に飛ばされたものだと思っていた。
そんな時渡りの術の力を持った主人公。
迫りくる危機を察知し、全滅を回避しわずかな望みを主人公兄弟に託そうと、
その準備をする巫女のアバさまは、兄弟と孫のシンイに指示を出す。
だが、そのときは突然訪れる。
アバさまの指示でわずかな望みだったアイテムを入手しそれを持ち帰るも、
一足遅く、村人たちの躯(むくろ)が散乱し紅蓮の炎に包まれた無残な村がそこにあった。
戻った主人公たちも冥王の標的になる。
もっとも冥王の最大の標的は、時渡りの術を使える主人公。
容赦なく放たれた火球、そのとき主人公がとっさに弟に時渡りの術を使用した。
飛ばされた弟は見知らぬ草原に横たわっていた。
冥王の手によって殺されかけたとき、兄のちからによって飛ばされたことは判っている。
そこで出会った、錬金術師のイッショウの手引きによって、
ナルビアという小さな海辺の町にたどり着く。
だが故郷の村の手がかりはつかめない。
弟には兄とは異なり、錬金術の力があった。
そこでイッショウの家に居候しながら、錬金術の腕を磨き、
錬金術師の試練となる、7つの祠(ほこら)をすべて攻略することになる。
すべての祠を制覇したとき、故郷の村の謎が解ける・・・?!
これが第二のオフラインモードの流れだ。
オフラインモード、ラストに待ち構える金のほこら。
ここにエテーネの村の手がかりが・・・?
錬金というのがすこぶる面倒で、
アイテムを製造する技能なのだが、必要な素材をあちこちめぐって集めなければならない。
店に売られているアイテムのみで製造できるものもあるが、
だんだんとそれだけでは間に合わなくなる。
しかも店で必要なアイテムや装備品を揃えようとすると、お金がかかる。
オンラインと異なり、バザーもなにもないから金策がない。
やはりコツコツと素材収集に勤しまなくてはならない。
仲間を集めるのにも、新しい装備品を手入れるにも、
そして新たな祠へ進むにも、なにをするにも錬金、錬金,錬金・・・。
これが面倒で、サーバーの障害やメンテナンスなどで、
オンラインモードがプレイできないときだけ、コツコツと進めていた。
一昨年冬頃だったかWiiUを購入して、ソフトもWiiU版に乗り換えた。
手引きどおりにデータの引越をやったのだが、
このオフラインモードのデータがきれいさっぱりクリアされてしまっていた・・・。
けっこう進めていて、確か5つ目の祠までクリアしていた。
それがまたイチからやり直し・・・。
オフラインモードのラスボス、バルザック。
名だたる錬金術師の力を喰い、力を増大させているのだとか。
7つの祠も、優れた錬金術師を育てるために、自身が作り出したものだという。
イッショウもコイツに錬金術の力を喰われたのか?
けっきょく、それから億劫になってオフライン放置が続いた。
本編のオンラインモードでは終盤で、
別種族の姿になっていた主人公が本来の人間の姿を取り戻すイベントが待っている。
このイベント、オフラインモードをクリアしてからやった方が、
感動度がダンチだと、複数の先行プレイヤーが言っていた。
そのため、「オフラインモードをクリアしてからじゃないと、人間にはならん!」
勝手にそう縛りを付けてプレイ。
人間にならないと、ストーリーが進められず、ラスボスたる冥王に戦いも挑めない。
そのため、自分のストーリー進行がストップしてしまった。
周りがどんどん人間になってラスボスを倒し、
その後のさらに新たな大陸での冒険もどんどん進み、それも早くも佳境。
これはいかん、こんなだとドラクエⅩオンラインサービス期間中にクリアできんかもしれん・・・。
そう思って、とうとう腰を据えてオフラインモードのクリアに乗り出した。
見馴れた景色の先には、見馴れたアーチが・・・!
居候先の錬金術師、イッショウの元で、
錬金術の腕を磨きながら、祠を次々に攻略していく。
ラストの祠、金の祠で待ち受けていたのは、おにこんぼうの色違い。
バルザックとかいう魔物。
これを撃破すると、その先に進めた。
“名もなき草原”。
観たことのある風景!
“清き泉の洞窟”。
入ったことのあるダンジョン!!
討伐モンスターリストの空欄がすべて埋まる。
隅々まで歩いたつもりだったのに、
いつまでも????がいくつかあって疑問だったが、これで謎が解けた。
そしてラストにたどり着いたのは・・・故郷・エテーネの村!!!
うまそうな豆。
ラストの錬金術で作るキーアイテムだ。
オフラインの第一部の一番最初、
弟が錬金に失敗して、残り少ないこの豆を台無しにしたっけ。
失敗して最後の一粒を消した張本人が、この豆を最初に生み出すという妙。
ここで弟が飛ばされた場所が判明した。
50年前のエテーネの村。
7・8歳くらいとおぼしき、小さなアバさまの登場でそれが判る。
弟の働きにより、難航していた巫女の継承の儀式が終わり、
無事にアバさまが新たな巫女となった。
これでカメさまからお告げを聞けるようになり、
村に起こりうる災難をいち早く察知できるようになった。
アバさまかと思ったら・・・。
隣に居るのはホーロー。
そう、あの放浪の大賢者ホーローさまの若かりし頃の姿。
いろいろと整理しないと、なにがなんだか解らなくなる。
複雑な運命のもと、主人公兄弟は生き別れとなった。
兄は冥王打倒のため、世界をめぐり、
弟はその兄に希望を託すため、過去の世界で救世主となり、
カメさまのお告げを聞き、来るべき滅亡の準備ができるようアバさまを救う。
ドラクエⅩのロゴに、手をつないだ兄弟と思しきシルエットが見える。
このゲーム、主人公兄弟のみならず、なんとなく兄弟がフューチャーされている。
チリとラミザ王子,ナブレット団長とアルウェ王妃,リタ姫とニコロイ王,
マリーンとジュリアンテ(これは違うか),島主ゴーレックと城主ダストン(これも違うか)・・・。
ラストのエンディングに当たるムービーに涙が出る。
すべてを悟っているのかのように、ちっちゃいアバさまが、弟に粋なはからいをしてくださる。
オフラインをクリアしていないひとには、面倒かもしれないが、
是非、クリアしてもらいたい。
もうすっかり忘れてしまっているだろうが、最初のオフラインで見て意味の解らなかったものが、
ある程度オンラインを進めた今だと、
「そういうことだったのか!?」と意味が解り、新たな発見になることも多い。
アイテムの“ぶどうエキス”が、“葡萄”ではなく“武道”なんだというのも、
オフラインやっていたら最初の仲間クエストで判ったりする。
いやもうとっくにオンラインやってますけどね。
律儀にオフラインしっかりクリアしてから、オンライン始めたひとって居るのかな?
さあ、オフラインをクリアしたから、ここから一気にストーリーを進めた。
ホーローの手引きで、まずはグレン城下町へ行き、破邪舟師の末裔とかいうのに会いに行く。
場所はもうピンと来ていた。
「あんなだらしのない大人は居ない!」と、ひとりでプンスカ怒っていた女の子が居た家だな。
人間の姿を取り戻し、ネルゲル討伐の準備は次回の記事にて――。
こんな少女が半世紀経つと、ああなっちゃうんだぜ?
時の流れとはかくも残酷なのか。
スピンドル兵士長もそうだな。
いや、若い頃のお姿をまだ拝めていないけれど。
まだまだ謎だらけのカメさま。
「カミサマハ、ミテイマス。 カメサマハ、タッテイマス・・・。」
FM福岡を聴いてる人にしか解らないネタ。
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