夏においしい冷涼和菓子。
水ようかん,わらび餅,葛切り,あんみつ,みつ豆・・・。
そして、あまり馴染みがないけれど、葛もち。
葛切りはよく食べるものの、葛もちや葛まんじゅうはあまり食べない。
原料の葛粉が高価で、葛もちや葛まんじゅうは、
他と比べ必然的に高くなってしまうというのもあるし、
まず、福岡じゃあまり売られていない。
福岡の葛処、朝倉市の秋月あたりだと名物として売られているが、
この近所のスーパーなどではあまり見かけることがない。
そんななか、面白い葛もちを発見した。
四角いパック入りの比較的 安価な葛もち。
しかもカラーリングが凄い。
茶色とソーダ色。
それぞれコーラ味とソーダ味と来たもんだ。
これは美味しいに違いないっ!
さっそく購入して食べた。
吉野の葛もち ソーダ味
プリンやゼリーのように、容器の底にピンがあり、
それを折ると空気が入って、中身がツルンと落ちてくる仕組み。
・・・になってはいるのだが、これが小さくて角の隅っこにあって折りにくい。
折っても穴が極小で、思うように空気が入っていかず、
すぐにツルンってことにはならない。
わりと苦戦して、容器から器に移す。
容器から直接 食べてもいいのだろうが、
ブログ用に撮影するには、やっぱり涼しげなガラスの器に移したいやん。
ほんのり甘い、ソーダっぽい香り。
食べると、確かにソーダの味がする。
プルプルねっとりした葛もちの食感もそのままに、和洋折衷のなんとも涼しげなお菓子だ。
ゼリーだとよくあるが、こういった和菓子でのソーダ味ってのは珍しい。
しかも、葛もちですよ。
こんな邪道とも思えるフレーバーを、
葛の本場、奈良吉野のメーカーが作っているのだから面白い。
吉野の葛もち コーラ味
コーラ味も同様。
カラメルと酸味があれば、あら不思議、コーラっぽい味に仕上がってしまう。
コーラの味の原点が、砂糖+レモン+カラメルってのは、あながち間違いではないかもしれない。
葛もちって、あまり馴染みがないけれど、
このサイダー味とコーラ味の葛もちは、
ちょっと変わった和菓子として、来客に振舞いたくなる一品だった。
まあ、うちにゃ茶菓子出すような来客なんて、
ツキイチでお経をあげに来られる、お坊さん以外にないんですけどね。
葛もち、プレーン(左)と、抹茶味(右)。
もちろん普通のフレーバーの葛もちも売られている。
白色のプレーン味と、濃緑色の抹茶味だ。
それぞれ、オーソドックスなやさしい味。
葛もちは風味よりも何よりも、食感を楽しむお菓子なんだなと思う。
甘さ控えめなので、水ようかんやわらび餅よりも食べやすい。
黒蜜やきな粉も要らないので、葛切りやみつ豆みたいに手間も要らない。
ただ、やっぱり原料のせいなのか?
製法のせいなのか?
他と比べるとやや高い印象は否めない。
吉野の葛もち プレーン
パッケージに“そのままでもおいしい”って書かれているけれど、
葛もちって、本当は何かかけて食べるものなのだろうか?
吉野の葛もち 抹茶味
夏のお菓子なので、本当は夏のうちに記事にしたかったが、
9月に入ってからになってしまった・・・。
まあ日本各地、まだまだ残暑厳しいから、よかろ。
盆過ぎから、若干涼しい日があったのだけど、
9月に入って再び暑さがぶり返し、ここ数日ひどい暑さでまいる。
夏の冷涼和菓子もまだまだイケる。
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