昨年末だったか年明けだったか、スーパーのワゴンで廉売されていた商品。
サンヨー食品から販売されていた、明太子味のカップ麺。
“かねふく監修 明太とんこつ味ラーメン”。
やっぱり福岡県民は、“明太子”というワードをみると立ち止まってしまう。
1個100円以下という安さで、迷わず購入。
全国区で販売されていたのか、福岡とか九州とか地域限定だったのか判らないが、
今はもうすっかり見かけなくなったので、期間限定商品だったことは違いない。
パッケージには、かねふく監修とある。
かねふくは福岡に本社のある、大手明太子メーカー。
全国展開しているので、いちばん知名度があるかもしれない。
どちらかといえば、贈答品より家庭向け商品が強いメーカーで、
有名どころの、ふくや や、やまや、かば田等と比べると、少し安っぽいイメージがある。
明太子の風味を決定づける調味液に、だしをあまり使っていないようで、
雑味がなく、そういうところが逆に人気があり、スーパーでもほぼ置いてあるし、
おにぎりはじめ、パスタやトーストなど他料理で使用される業務用の明太子ではおそらくトップシェア。
そして、明太子風味のスナック菓子や調理パンなどで監修を担当しているのは大抵、かねふく。
同社が運営している、直売所を兼ねた小規模の明太子テーマパーク、“めんたいパーク”。
なぜ本拠地の福岡に作らないのかは謎。
かやくに、赤い明太子らしき物体。
スープにもらしき調味が施されているのか?ほんのり赤い。
多めのネギときくらげが、とんこつらしさを表している。
お湯を入れて、待つことに2分。
白濁とした、見慣れたとんこつスープのラーメンができあがる。
ふだんと異なるのは、紅ショウガで彩られるところの赤色が、
明太子らしきものに代わっているところ。
チープだけど、まあ無難においしい。
少なくとも、同社のカップスターよりは全然おいしい。
でもって、同社の和ラーよりは劣るかな。
注目の明太子らしき物体、ちゃんと明太子の味がして悪くはない。
だけど正直、なくてもいいかな?という感じ。
そこまでとんこつを邪魔するわけじゃないが、
自分は紅ショウガや辛子高菜もそうだけど、
とんこつスープには、あまり余計なものを入れたくはない派なのよね。
この明太子シリーズ、もう一種類 発売されていて、
“かねふく監修 明太あごだし味 醤油ラーメン”ってのも一緒に購入していた。
先に食べた明太子とんこつラーメンは、二つとも博多の名物ってことで、
安易に明太子と とんこつラーメンをくっ付けちゃっているが、
明太子は とんこつラーメンより、
魚介系のだしを使っている、しょうゆラーメンの方が合うのではなかろうか?
そう思っていて、期待していたのは、こっちの方。
こちらにも明太子のような、赤いかやくが入っていた。
そして無難においしい。
ちょっと上品な、あごだしっぽい味もきちんと判るし、
なにより明太子のかやくが、とんこつの方ほど干渉して来ない。
思ったとおり、しょうゆラーメンの方が、明太子はしっくりくる。
だしが、もっときつい煮干しとかの方が好きだったかもしれない。
最近は 上品なあごだしばかりが ちやほらされて、いりこだしは敬遠されがち。
自分はきついくらい強い煮干しのだしの方が好き。
青森の煮干し醤油ラーメンや、尾道ラーメンくらい強い方がいい。
九州は養豚が盛ん。
とくに鹿児島県と宮崎県は、全国一位と二位の生産量を誇る。
サンヨー食品のサイトからも姿を消しているし、もうスーパーでも見かけなくなってしまった。
ほんの短い期間だけの限定商品だったようだ。
うまかったから、また食べたい・・・そう思っても一度きり。
カップ麺って、一時売り切りの限定品が多くて困る。
短期の売上予想を立てて、一定量生産するよりも、
初回生産のみで売り切り、最初から決められた数量のみを生産した方がリスクが少ない。
スープやかやくの配合とパッケージや容器のプリント変更程度で、
カップ麺って、新商品開発にそこまで時間もお金もかからないようだから、
売れそうなものをどんどん連発した方がいいのかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます