拓栄建設株式会社 社長のブログ

大田区の建築会社社長が感じた事・お役立ち情報、雑学・趣味である釣りの釣果・ペットのチワワの成長記録など
ご報告します。

大谷石の風化防止工事・・・浸透性の薬剤塗布

2022-03-08 09:49:44 | 建築
東京都大田区で拓栄建設の社長やってます
当社HP

昔から加工が容易で耐火性能に優れていることから
大谷石が重宝され建物の他に塀や擁壁などに使われてきました

ところが・・・大谷石を外部に使うと酸性雨や紫外線などの
影響で劣化が進み表面がボロボロと剥がれてきて補修に
手間取ることが多く見受けられるようになっています

補修するには、表面を5センチ程度削り取り
同じく5センチ厚の新しい大谷石板を貼り付ける工法が
一般的ですが・・・

先日、某お寺の墓地の大谷石擁壁の劣化防止工事を
施工しました

この工事は、既存の劣化した部分を補修するのではなく
今後の劣化を防止する工事です

施工方法を大まかにご紹介します

施工前の大谷石擁壁ですが・・

いたるところが剥がれ落ちてきてガサガサ状態でした

まず、墓地なので墓石の養生を行い

足場を架設します


高圧水洗浄で汚れやコケ・風化した大谷石の表面を洗い流します


十分な感想期間をおいてから

浸透性の薬剤を

ローラーで2回塗り

これで、表面からの水の浸透や紫外線などによる劣化を
防止できるのです

当社としても初めての施工なのでどの程度
劣化防止できるのか?未知数ですが・・・

薬剤メーカーでは太鼓判を押しています

大谷石の劣化防止工事でした(^O^)/