コンクリートブロック 通販の写真転用
東京都大田区で
拓栄建設の社長やってます
昨日は、会社に全員集まっての全体会議でした
その打合せの中で「
プロ意識を持って」という言葉が
無意識に私からの話の中で発せられていました。
自分で話しながら、自分の言葉に改めて職人魂や建築業者の
心意気などを再認識したので・・・エピソードのご紹介をします
私がこの業界に入り、右も左も判らない新人の頃は建設現場で
職人さんの手元などをしながら各業種を体験して仕事の基本を覚えていました。
そんな頃に名人の域に達していた職人さんから
注意された一言が今でも仕事だけでなく全てにおいての
教訓となったエピソードです。
その方は、ブロック職人さんで
当時、すでに70歳位
その業界では、日本のリーダー的な存在で超有名な方でした!
戦後、焼け野原になった日本で復興の為、
コンクリートブロックが普及し始めた頃から
ブロックを積み続けてきた超ベテランの職人さん
(当時は、多くのビルや住宅で外壁にブロックを使っていました。)
仕事でも他の職人さんの倍以上の速さで、現場は何時も綺麗で
作業着も一切汚しませんでした。
仕上がりは芸術品と言っても良い位の完成度
そんな職人さんが手掛けている現場でブロック塀積みの作業中、
私はブロックを運んだり、モルタルを詰めたりするお手伝いを
していた時の事です
写真の様なブロックを積んでいました
(ほとんどの方が見た事が有ると思います)
中心部分に3個の穴が有りますが
鉄筋を通す穴以外には、通常モルタルは積めないのですが
職人さんによっては、その穴に新聞紙などを詰め込んで
モルタルが穴の中にこぼれない様にする事を見た記憶が有ったので
私は、気を利かせたつもりで不要な穴に新聞紙を詰め込んでいました
ところが!!それを見たこのベテラン職人さんは
鬼の形相で私を叱りつけました。
もし、私が造っているこのブロック塀を
将来壊すときが来て、実際に解体作業中に
中から新聞紙が出てきたら・・・君ならどう思う?
・・・・すぐに詰めた新聞紙を全て取り除きました
自分が造った建物が将来、解体された時のことまで
考えていたのです。
将来、自分の手がけた仕事で解体時に出てきた新聞紙を見た人が
手抜き工事だった!などと誤解されるのが嫌だったのでしょう。
それに、新聞紙などを詰め込まなくてもモルタルをこぼさない
自信
や綺麗に出来上がる
確信を常に持っていたのです
この日の出来事・彼のプライド・自信・心情・技を
今でも忘れずに会社運営を・・・と心がけています。
職人気質は、私の&当社の&建築屋の理想です(^_^)/