小中学校で実施されているテストとその意味を簡単にまとめておきます。
『全国学力・学習状況調査』(文部科学省)
小学六年生・中学三年生で、国語・算数(数学)の二科目を四月に実施。2007年全国実施、2010年抽出方式に変更。各学校や生徒個人の成績ではなく全国や地域ごとでの大まかな傾向を測るテストになっています。年度ごとに問題の難易度にばらつきが大きく、個々人の比較や受験の目安にはなりません。
また、テストと同時に学習習慣・生活習慣などのアンケートもとっています。そこから「成績上位地域の生徒の学習習慣・生活習慣」が公表されますので、これはご家庭でも参考になるかもしれません。
『小テスト』(学校の先生・教材会社)
漢字・計算・英単語など、10~30分。基礎学力の定着が目的で適宜実施。あらかじめ練習してくるよう範囲も予告されることが多い。成績・通知表・内申書に反映され、定期試験や中三生の共通テストもこれに近いと思います。結果を見て叱るより、事前にきちんと練習をして受けさせる習慣をつけさせるほうが効果を生みます。まずは、どんな小テストがどのくらいの頻度(ひんど)で実施されているか確かめることからやってみましょう。
『単元定着度テスト』(教材会社)
小学校の授業が理解できているかの目安。各単元の学習後に実施、裏表一枚の30~40分。通知表に反映されます。中学高校の定期試験とちがい予習・復習がなくとも、授業をきいているだけで60~80点とれます。
このため、中学受験や中学に上がって定期試験にとまどう生徒が増えます。カンがよくそのために得点できている生徒ほどおちいりがちです。漢字など練習が必要なものが取れていなかったり、うっかりミスが毎回あるようだとカンだけで取っている可能性が高い。余力のある小中学生ならば、60点でよいとなれば60点のままですし100点とれとなれば100点とれるテストです。小学校のうちに我が子の進路を考慮し、ご相談いただきながら、どこまでやるかやらせるかをご家族でみていくものだと考えます。
『標準学力検査CRT』(教材会社)
絶対評価、学年の学習内容がどれぐらい身についたか検査します。小中学校で学年末または新年度に実施されます。基本的で素直な問題です。
『全国標準学力検査NRT』(教材会社)
相対評価、新年度に一斉実施。全国基準に照らして偏差値をだしています。問題数が多く、出題にもひっかけがみられます。実戦的です。
CRTとNRTいずれかが、担任・担当の先生がクラスの様子を見る目安に実施されています。成績の生徒用控えが学校の面談などで渡されていると思います。点数に一喜一憂せず、その年度にどう学習させるかを考えるテストです。
『ゆうチャレンジ』『まいチャレンジ』(熊本県の独自評価問題)
各市町村単位で実施。主に、学校単位で授業の改善や生徒個人の変化を見るために利用されています。途中の考え方を書かせたり図を書いて説明させたり自分で問題を作成させたりと、考え方・関心・意欲や思考・判断力・表現力を評価するテストです。知識を問うテストではありませんから、説明ができていれば知識として間違っていても、得点できます。関連記事はこちら。
へんさち【偏差値】★
ここでは学力偏差値について。学力検査でその人の得点が全体の中でどの程度の水準にあるかを示す数値。
たとえば中間試験と期末試験の点数を比較する場合、おなじ得点でも平均点がちがえば良かったかどうかはわかりません。そこで学年全体の得点グラフをかき、そのなかの偏差値の平均を50としそこからどれだけ離れているかを示す数値をだします。(写真・山の部分が偏差値50、テストによって山の位置は変わります)
これにより学年全体や全国の大学受験者数など全体の人数があまり変動のない母集団ならば、比較がしやすくなります。偏差値に限らず、統計の数値は前後の"変化"を比較するものです。変化があれば、勉強のやり方が良かったやいままでのやり方が対応出来なくなっているなど改善点が読み取れます。
ひと学年100人を超える場合は学年偏差値を見てください。超えない場合は全国偏差値での"変化"を見るかご相談いただくしかないかもしれません。(塾長)
『全国学力・学習状況調査』(文部科学省)
小学六年生・中学三年生で、国語・算数(数学)の二科目を四月に実施。2007年全国実施、2010年抽出方式に変更。各学校や生徒個人の成績ではなく全国や地域ごとでの大まかな傾向を測るテストになっています。年度ごとに問題の難易度にばらつきが大きく、個々人の比較や受験の目安にはなりません。
また、テストと同時に学習習慣・生活習慣などのアンケートもとっています。そこから「成績上位地域の生徒の学習習慣・生活習慣」が公表されますので、これはご家庭でも参考になるかもしれません。
『小テスト』(学校の先生・教材会社)
漢字・計算・英単語など、10~30分。基礎学力の定着が目的で適宜実施。あらかじめ練習してくるよう範囲も予告されることが多い。成績・通知表・内申書に反映され、定期試験や中三生の共通テストもこれに近いと思います。結果を見て叱るより、事前にきちんと練習をして受けさせる習慣をつけさせるほうが効果を生みます。まずは、どんな小テストがどのくらいの頻度(ひんど)で実施されているか確かめることからやってみましょう。
『単元定着度テスト』(教材会社)
小学校の授業が理解できているかの目安。各単元の学習後に実施、裏表一枚の30~40分。通知表に反映されます。中学高校の定期試験とちがい予習・復習がなくとも、授業をきいているだけで60~80点とれます。
このため、中学受験や中学に上がって定期試験にとまどう生徒が増えます。カンがよくそのために得点できている生徒ほどおちいりがちです。漢字など練習が必要なものが取れていなかったり、うっかりミスが毎回あるようだとカンだけで取っている可能性が高い。余力のある小中学生ならば、60点でよいとなれば60点のままですし100点とれとなれば100点とれるテストです。小学校のうちに我が子の進路を考慮し、ご相談いただきながら、どこまでやるかやらせるかをご家族でみていくものだと考えます。
『標準学力検査CRT』(教材会社)
絶対評価、学年の学習内容がどれぐらい身についたか検査します。小中学校で学年末または新年度に実施されます。基本的で素直な問題です。
『全国標準学力検査NRT』(教材会社)
相対評価、新年度に一斉実施。全国基準に照らして偏差値をだしています。問題数が多く、出題にもひっかけがみられます。実戦的です。
CRTとNRTいずれかが、担任・担当の先生がクラスの様子を見る目安に実施されています。成績の生徒用控えが学校の面談などで渡されていると思います。点数に一喜一憂せず、その年度にどう学習させるかを考えるテストです。
『ゆうチャレンジ』『まいチャレンジ』(熊本県の独自評価問題)
各市町村単位で実施。主に、学校単位で授業の改善や生徒個人の変化を見るために利用されています。途中の考え方を書かせたり図を書いて説明させたり自分で問題を作成させたりと、考え方・関心・意欲や思考・判断力・表現力を評価するテストです。知識を問うテストではありませんから、説明ができていれば知識として間違っていても、得点できます。関連記事はこちら。
へんさち【偏差値】★
ここでは学力偏差値について。学力検査でその人の得点が全体の中でどの程度の水準にあるかを示す数値。
たとえば中間試験と期末試験の点数を比較する場合、おなじ得点でも平均点がちがえば良かったかどうかはわかりません。そこで学年全体の得点グラフをかき、そのなかの偏差値の平均を50としそこからどれだけ離れているかを示す数値をだします。(写真・山の部分が偏差値50、テストによって山の位置は変わります)
これにより学年全体や全国の大学受験者数など全体の人数があまり変動のない母集団ならば、比較がしやすくなります。偏差値に限らず、統計の数値は前後の"変化"を比較するものです。変化があれば、勉強のやり方が良かったやいままでのやり方が対応出来なくなっているなど改善点が読み取れます。
ひと学年100人を超える場合は学年偏差値を見てください。超えない場合は全国偏差値での"変化"を見るかご相談いただくしかないかもしれません。(塾長)