べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

「完璧英語」はいらない!(2)|3Sと知事の英語

2014年03月21日 | 私から保護者へ
 「日経ビジネス・アソシエ 2014・4」を買いました。"「完璧英語」は、いらない!絶対使える英語"の特集です。前回はこちら

 スピーチの3Sとは、シンプル・ストレート・ストーリーです。

 この3Sを生かした、熊本県知事蒲島郁夫(かばしまいくお)さんのスピーチも掲載されています。1965(昭和40)年に、鹿本高校を卒業。ボクの先輩です。英語を使うことに関して、知事のメッセージを引用します。


>"グローバル(世界的な)"人材 になるには?

>目的意識を持つ

>「英語を身につける」ことが目的では、いつまでたってもマスターできない。英語を使ってなにをどうしたいのかを、はっきりさせる。

>言葉は分かりやすく、責任を持って

>難しいボキャブラリー(ことば)は必要ない。日本人特有の婉曲(えんきょく・遠回し)な言い回しはできるだけ避け、はっきり分かりやすく伝える。そのためには、発言内容にしっかりと責任を持つ。

>"プラスアルファ"を持つ

>語学力だけでなく、その人ならではの発想や夢、信念など、そのほかの"強み"も持つ。


 知事のスピーチも見てみましょう。

 実践(じっせん)的な英文は、知らない単語がつきものです。単語は読み飛ばしてもかまわない。水銀の話をしているのがわかっていれば、言いたいことは予想もつきます。英単語や社会知識は別に習得しておきましょう。国語での対比といった"論理構成"やニュースからも学ぶこと。英語を仕事で使うとは、あなたの総合的なチカラが求められているわけです。

 意味のかたまり(文、節、句)でスラッシュ(/)をいれながら、流れから大意をつかむ。文のはじめに"主語+動詞"とポイントがくるので、そこをまずおさえる(聴き取る)。

 シンプル・ストレート・ストーリーですよ。


「水銀に関する水俣(みなまた)条約外交会議」での蒲島郁夫知事のスピーチ

 日本語訳から読んでもかまいません。

>Finally,I would also like to take this opportunity to make a promise.As the governor of Kumamoto Profecture, I want Kumamoto to lead by example.I declare today that, no matter how long it takes, we will work tirelessly to realize a mercury-free society that avoids the use of mercury. I will call this promise the Mercury-Free Kumamoto Declaration. I am confident that my commitment to reducing mercury use in Kumamoto is a meaningfulstep towards ensuring the early adoption and smooth implementation of the Minamata Convention.

>最後に、この場をお借りしてお約束いたします。熊本県知事として、熊本県が世界の手本となることを望んでいます。どんなに長い年月がかかろうと、水銀の使用を許さない「水銀フリーな社会」を実現するために、たゆまぬ努力で取り組むことを、本日ここに宣言いたします。このお約束を「熊本水銀フリー宣言」と名づけます。熊本での水銀利用を規制・削減しようとするこの公約は、水俣条約をより迅速(じんそく)に採択し、円滑(えんかつ)に遂行(すいこう)するための、意義ある一歩であると確信しています。(ここまで引用)


2009年をニュースでふりかえる(5)|水俣病(みなまたびょう)

熊本県は「水銀フリー」の社会を目指します
(熊本県庁公式・パソコンむけ


 民主主義国家の政治家の責任とは、「でき得(う)ることをやったか」です。坊主にしたり土下座することじゃない。最終的な責任はあっても、誰がやってもできないことまで背負い込むことじゃありません。そんなことばかりさせていれば、誰もが政治から離れていきます。政治だけに過大な期待はしませんが、第三次世界大戦が起きなかったのも、金融危機(きんゆうきき)や大震災に世界的協調をやったのも、政治のチカラは小さくはありませんでした。

 「でき得(う)ることをやったか」は、誰が判断するのでしょうか。そう、わたしたち有権者です。すべてを見守ることはできなくとも、まず知ること。学んで、判断ができる基準を持つことです。民主国家の政治家は、その有権者に後押しされて、最終的な選択をするのですから。


 見てます。先輩!(塾長)


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