べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

肥後の博物学、見てきたよ

2012年06月08日 | 社会
 特別展「肥後(ひご)の博物(はくぶつ)学・科学技術」を見てきました。熊本市立博物館で、6月10日(日)17時まで。

 「細川重賢の本草学(ほんぞうがく)から近代テクノロジーへ」とあるように、江戸時代の博物学から明治の科学技術がテーマです。

 細川重賢(ほそかわしげかた)は、1700年代前半の江戸時代、肥後熊本藩(はん)のとの様です。高校日本史にも地方の財政改革に成果をあげた人物として出てきます。藩校時習館や医学校再春館をつくり、蘭学(らんがく)とよばれた外国の科学技術もとりいれました。


 重賢さんの話もおもしろいんですが、今回は別のものに興味がわきました。写真のコレ、なんだ??

 インドの世界観をもとにした、からくり「視実等象儀(しじつとうしょうぎ)」。下の四つの球のひとつがぼくらの住む世界、中心に須弥(しゅみ)山、上には太陽と月。ネジがついていて、まわって音も出るそうです。つくったのは、田中久重。現在の東芝のもととなる田中製造所を設立しました。

 この実物が、熊本市立博物館と国立科学博物館に2台だけ残っていて、展示されてました!


 明治時代になって、外国からどっと入ってきたガス灯・電信電話・鉄道…。文明開化(ぶんめいかいか)の時代です。その大きな変化に、日本の経済(けいざい)はふりまわされます。

開国してくださいよ~ペリーのお願い(2)|経済が政治の背景にあるんぜよ

 文明開化は、人々の生活や考え方も変えていきます。あたらしい暮らしには、良いことも悪いこともおこります。

そしてこれは、久助君にとって、ひとつの新しい悲しみであった|ほろ苦い新美南吉

 この変化に対し、古くからの日本の暮らしを守ろうと活動したのが、佐田介石。写真のからくりを考えた、熊本県八代出身のお坊さんです。灯油を使わない、昔ながらのなたね油を使うランプなどもつくっています。


 現代の私たちも、不景気や地震・原子力発電といったみながちがう考えを持ち、かんたんには解決できない問題をかかえています。

 昔のひとたちが、大きな変化にどう考え行動してどう折(お)り合いをつけていったのか。歴史を学ぶことは、私たちにヒントをくれると思うんです。


 ひさしぶりの博物館、暑かったけど楽しかったー。質問したら、ボランティアや学芸員の方のとてもていねいな対応いただきました。ちょうど、プラネタリウムの新プログラムや恐竜展の準備が進んでました。(塾長)


開催期間:6月10日(日)まで
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入場料:高校生以上150円/小・中学生50円
問合せ:熊本市立博物館(096-324-3500)

熊本市立博物館、新プラネタリウムは2011年3月から|博物館のすゝめ


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