べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

正社員になりたいのなら|変わります。大学入試

2016年03月28日 | 私から保護者へ
現行のセンター試験に替え2020年度から、大学一次試験に記述式や思考過程を問う問題が導入されます。あと4年。いまの小中学生にはすぐそこです。附属中や中高一貫校、いくつかの高校ですでに取り入れられています。

大学入試に合わせ公立の小中高校の授業も変わりつつあります。

正社員になりたいのなら、三十代四十代にまだ伸びる土台を学生のうち鍛えておいでというメッセージです。そのための表現説明をする記述力や周りと共有ができる思考過程を示す問題です。

言われたことをこなす。これからも個人での第一条件ですが、それだけではチカラ不足なのです。若い体力や個人のカンや才能に頼っていても、チームとしては勝てないからです。


大変だと感じますか?

この経験はあなたにもきっとありますよ。意識したことがないだけです。大学教授になろうというわけじゃありませんから(だよね?)、部活動や日々の生活のなかでも経験ができます。後輩や仲間に声をかけチカラを合わせること、限られた時間のやりくりしながら課題をやりとげること。これを「自(みずか)ら意識し」できるよう鍛えてくださいということです。怒られて渋々やるだけだったり、手抜きして誤魔化したりしなきゃいいのです。あやふやな「才能」なんかと違い、あなたがやったぶんはちゃんと身に付きます。よのなかの多くの仕事は才能なんかいりません(あれば役には立ちますが)。


また、暗記量を問う試験は減ります。暗記は必要ですが忘れてしまってもかまわない。仕事での知識はパソコンや携帯を使っても対応できるようになったからです。情報の処理速度が速くない子たちにとってこれは有利に働きます。仕事でもの知り博士は有利になりません。調べた知識を、仕事にどう活かすかそれが問われます。

たとえは、入試でグラフから読み取る問題があります。その場で初めて見るグラフから読み取れることを書き出す。思考過程を記述させる問いです。知識があると書きやすい問題ですが、記述するのは統計を見て読み取れることだけです。練習で似た問題を解いたことがあれば拍子抜けするぐらいカンタンです。ただし、やったことがなければなにを書いて良いかわからない。

思考過程、ここでは統計の読み取り手順が問われています。「仕事の手順を確認するからやって見せて」とおなじことです。手順には一定のルールがあります。練習さえすれば誰にでも身に付くようできているのがルールです。

中高一貫校で統計が出題されるわけ(4)|知識でないならカンで正解は…?


さまざまな経験を、特に仕事で活かせる経験を勉強のなかでたくさん試しておいてくださいってだけなんです。

「自ら」することには時間がかかります。答えを用意してもらうことができないから。ですが一度身に付くと、時間をかけたぶん生涯失われません。歳をとってからも伸びます。


記述式や、思考過程を身に付けるのに時間はかかります。暗記と違いカタチになるまでの試行錯誤に時間がかかるから。また多人数の集団授業のなかでは指導側にかなりの力量が必要で、そこにベテランを担当させるのは難しい。ベテランは人件費がかかるため多くの大手塾が若手に置き換えてしまいました。その穴を埋めるべくタブレットやパソコンを使った授業が導入宣伝されているのはそのためです。


情報の処理速度や記憶量といった「才能」を問う試験は減ります。芸術やスポーツと違って、多くの仕事は才能ある一部のひとだけじゃまわりません。フツーのわたしたちにもチャンスがまわってきました。


仕事の記述は、相手を意識して伝わりやすく表現すること。感動やらを求められてるわけじゃない。また思考過程は、日々の生活からも身に付きます。自ら試す。周りのチカラも上手に借り何度も試すことで誰にだって身に付きます。だって「才能」じゃないんだもん。

三十代四十代でまだ伸びる土台ですから、学生だけがやるものじゃありません。当ブログでも、わたしの思考過程を記述しカタチにしようと試行錯誤しています。一生できます。これからも伸びます。そして、あなたに試行錯誤のチカラを借せるひとになりたい。

学びは才能じゃない。本番前にあわてて裏技にすがってもどうにもならないチカラです。あなたもわたしも日々、試行錯誤をしていくだけです。(藤田)


>新テスト複数回先送り=日程課題、記述式を導入-入試改革で最終報告・文科省会議

>大学入試改革を議論する文部科学省の有識者会議は25日、現行の大学入試センター試験に替えて2020年度から始める「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」で、国語と数学に記述式問題を導入するなどの最終報告をまとめた。

>年複数回実施は日程の問題から当面見送られた。結論が出なかった課題も多く、17年度初頭までに出題範囲やスケジュールなどを決める方針の文科省は、急ピッチの作業を迫られる。

>最終報告によると、新テストは生徒の思考力や表現力を測るため、20~23年度は短文記述式問題を追加。24年度以降はより長文にする。当面は数学と国語を想定し、効果の大きい国語を優先する。マークシート問題も式やグラフを作成させるなど思考力重視に転換する。

(時事)2016/3/25


>大学新入試の問題例公表=記述式、思考過程など判定-日程分離も検討・文科省

>現行の大学入試センター試験に替えて2020年度から実施予定の「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」について、文部科学省は22日、新たに導入する記述式問題のイメージ例を有識者会議に示した。

>「国語」の3問と「数学I」の1問で、答えを出すまでの過程や論理構成力を測る内容。回答形式は、1問当たり最大300字程度とし、盛り込むべき要素をあらかじめ指定することなどを提案した。

>文科省は記述式問題について、国語と数学の必修科目から先行導入することや、採点期間や試験時間を確保するためマークシートと別日程で行うことの検討も、同会議に求めた。

>記述式問題は、受験生の思考力や判断力、表現力の評価を目的とする。提示された国語の問題例は、複数のグラフを基に論理を組み立てさせたり、新聞記事の内容と自分の考えを合わせて論述させたりする内容。数学では、回答に至る式を答えさせ、思考過程を判定する。

>マークシート方式のセンター試験は、問題の選択肢の言い回しから答えを絞り込めてしまうなど、思考過程を含む総合的な力を測るには課題があると指摘されている。新テストでもマークシート方式は継続するが、選択肢の組み合わせで複数の解答が成立する「連動型複数選択問題」の導入など、出題形式を見直すとした。

>有識者会議は、新テストの難易度や実施方式などについて、今年度中に方向性をまとめる。より実際の内容に近い問題例は16年度中に公表される。国語、数学以外の他教科への拡大や長文記述回答の導入は24年度以降の見通し。

>民間試験の活用が決まっている英語は、大学入試センターに替わる新テスト実施主体の基準に沿って、民間業者が作問や採点を行う方式を検討。英文エッセーの執筆や、聞き取り内容に対する意見表明などで「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測る。

(時事2015/)12/22


>長文記述解答は24年度から=大学入試改革で中間案-文科省会議

>大学入試改革を議論する文部科学省の有識者会議は27日、大学入試センター試験に替わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の方式などについての中間報告案をまとめた。

>2020年度開始予定の新テストは思考力を測るため記述式解答を導入するが、採点負担を考慮し、当初は短文記述で始め、長文記述は新学習指導要領で学んだ生徒が受験する24年度以降とした。年内にも最終報告をまとめる。

>中間案は、難関大学の入試にも新テストを活用できるよう難易度に幅を持たせ、複数正解がある問題や、判断の途中過程を確かめる選択肢などを導入。複数の文章の内容を分析しないと答えが選べない問題などで深い思考力を測るとした。
新指導要領に応じて科目を見直し、思考力の判定機能も強化するとし、これに伴いより文字数の多い記述解答を導入する。パソコンなどで答える方式の本格実施も24年度以降とした。

>基礎学力の定着を見る「高校基礎学力テスト(同)」は19年度に始めるが、22年度までの4年は試行実施期と設定。この間は、結果は授業改善などに用い、就職や大学入試には利用しないとした。国数英の3科目で始め、23年度から新指導要領に合わせた必修科目を追加する。
受験者の成績は10段階以上の評価で通知し、順位は示さない。年2回受験できる方式で始め、回数増や学校単位での受験などを可能にする方向で検討する。

(時事)2015/8/27


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