前回はこちら。
ヒトは、こういった単純には正解が得(え)られない問題に頭を悩ませてきました。悩みながら積み上げてきた"手がかり"が大学の講義のなかにあるのです。
">"の各段落はすべてNHKホームページからの引用です。段落の文頭が下げなしと引用文中のことばの注釈は塾長が書きました。
『ハーバード白熱教室』NHK教育テレビにて放送中
2010年4月4日6月20日、毎週日曜18:0019:00、全12回
第7回 Lecture14「契約は契約だ」
>哲学を現代に復活させた、ジョン・ロールズの「正義論」を取り上げる。ロールズは「無知のヴェール」という概念(がいねん・実体はない考え)を考え出した。それは、誰もお互いに年齢、性別、人種、知性、強さ、社会的地位、富、宗教、そして人生の目的さえも知らない、仮説的(かせつてき・もしも)な原初状態である。その「無知のヴェール」の背後でかわされた合意こそが、正義の原則であるとロールズは言う。一体この「無知のヴェール」は現実世界においてどう考えればいいのだろうか。サンデル教授は、実際の契約が不公平な結果を生む、ユーモラスな例をいくつか挙げながら、公平な合意とは何かを議論していく。(ここまで引用)
[仮説的な原初状態ってなんぞ??]
>誰もお互いに年齢、性別、人種、知性、強さ、社会的地位、富、宗教、そして人生の目的さえも知らない、仮説的な原初状態である。
よのなかは、ひととひとの関(かか)わりでできています。あなたは、親から見れば「我が子」であり弟からは「お兄ちゃん」であり先生から「生徒」でもある。同時にたくさんの関わりのなかで生きています。この複雑な関わりの仕組みを知るためには、要素をできるだけ絞(しぼ)って単純(シンプル)にする方法が取られます。
仮説的な原初状態とは、「もし現在のような複雑な関わりがないとき」ヒトはなにを基準に判断するだろうかと考えているのです。
続けましょう。
>まずロールズはロックやルソーの政治思想で展開されている社会契約の学説を参照にしながら、社会を規律する正義の原理は、自己の利益を求(もと)める合理的な人々が共存するために相互の合意によってもたらする構想(こうそう・これからしようとする物事について骨組みをまとめること)ととらえる。このような正義の原理を考案する方法を公正としての正義と定義する。しかし、正義を公正性から解釈することは功利主義で論じられている効率としての正義の概念と対立せざるを得ない。効率としての正義の問題点とは社会の成員を全(すべ)て同一視してその個性を排除し、また充足させる欲求の性質も効率的であれば区分されない。公正としての正義は功利主義の原理とは異(こと)なる二つの原理から成り立っている。それは政治的自由や言論の自由、身体の自由などを含(ふく)む基本的諸自由を全員に平等に配分する。(ここまで引用)
…なるほど、わからん
続きます。(塾長))
ヒトは、こういった単純には正解が得(え)られない問題に頭を悩ませてきました。悩みながら積み上げてきた"手がかり"が大学の講義のなかにあるのです。
">"の各段落はすべてNHKホームページからの引用です。段落の文頭が下げなしと引用文中のことばの注釈は塾長が書きました。
『ハーバード白熱教室』NHK教育テレビにて放送中
2010年4月4日6月20日、毎週日曜18:0019:00、全12回
第7回 Lecture14「契約は契約だ」
>哲学を現代に復活させた、ジョン・ロールズの「正義論」を取り上げる。ロールズは「無知のヴェール」という概念(がいねん・実体はない考え)を考え出した。それは、誰もお互いに年齢、性別、人種、知性、強さ、社会的地位、富、宗教、そして人生の目的さえも知らない、仮説的(かせつてき・もしも)な原初状態である。その「無知のヴェール」の背後でかわされた合意こそが、正義の原則であるとロールズは言う。一体この「無知のヴェール」は現実世界においてどう考えればいいのだろうか。サンデル教授は、実際の契約が不公平な結果を生む、ユーモラスな例をいくつか挙げながら、公平な合意とは何かを議論していく。(ここまで引用)
[仮説的な原初状態ってなんぞ??]
>誰もお互いに年齢、性別、人種、知性、強さ、社会的地位、富、宗教、そして人生の目的さえも知らない、仮説的な原初状態である。
よのなかは、ひととひとの関(かか)わりでできています。あなたは、親から見れば「我が子」であり弟からは「お兄ちゃん」であり先生から「生徒」でもある。同時にたくさんの関わりのなかで生きています。この複雑な関わりの仕組みを知るためには、要素をできるだけ絞(しぼ)って単純(シンプル)にする方法が取られます。
仮説的な原初状態とは、「もし現在のような複雑な関わりがないとき」ヒトはなにを基準に判断するだろうかと考えているのです。
続けましょう。
>まずロールズはロックやルソーの政治思想で展開されている社会契約の学説を参照にしながら、社会を規律する正義の原理は、自己の利益を求(もと)める合理的な人々が共存するために相互の合意によってもたらする構想(こうそう・これからしようとする物事について骨組みをまとめること)ととらえる。このような正義の原理を考案する方法を公正としての正義と定義する。しかし、正義を公正性から解釈することは功利主義で論じられている効率としての正義の概念と対立せざるを得ない。効率としての正義の問題点とは社会の成員を全(すべ)て同一視してその個性を排除し、また充足させる欲求の性質も効率的であれば区分されない。公正としての正義は功利主義の原理とは異(こと)なる二つの原理から成り立っている。それは政治的自由や言論の自由、身体の自由などを含(ふく)む基本的諸自由を全員に平等に配分する。(ここまで引用)
…なるほど、わからん
続きます。(塾長))
『或質的な面が物理的に確定する場合の確定要素は【0】である。』
【0特性】
◇絶対性
『拡がりが無い,』
◇不可分性
『分けられない,』
◇識物性
『存在の1の認識が可能, 即ち考えるもとの全てが【0】より生ずる, 但し質的な変化に対し絶対保存できない,』
◇変化性
『物による逆の確定が不可能な変化 (可能性の確立), 即ち存在の【1】を超越して変化する。』
【0特性】が真理であるならば, 時間平面的な視野は物的ではなく, 質的に変化していることになる。その根拠が【0∞1】, 有限的無限性を有する物による質の確定が不可能であること, そもそも確定する質が何かを知り得ない以上, 物理的確定論は絶対的ではなく類似事的な確定であること, である。
【零的確定論】では, 一つの時間平面が, 拡がり無き【時(とき)の間(はざま)】に確定していると考える。同様に空間を捉え, 【空の間】に空間を置き, 絶対的変化を与える【質】を流し込む。つまり時間平面は, この表裏不可分の裏側の【絶対無】により0的に確定されることになる。
△無は有を含む。