べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

開国してくださいよ~ペリーのお願い(2)|経済が政治の背景にあるんぜよ

2010年01月10日 | 社会
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 いわゆる「鎖国」(さこく)の続き。江戸幕府のおわり「幕末」(ばくまつ)です。

かいこく【開国】
イギリス・フランスでは、産業革命★(さんぎょうかくめい)により工業化がすすむ。工場で大量生産された綿織物(めんおりもの)などを輸出するため、インド・東南アジア・清(しん・中国)へ植民地(しょくみんち)をもとめた。アメリカも清をめざしていたことと、工場のランプにつかわれるクジラの油をとるために立ちよる港をもとめて、日本へ鎖国をやめるようもとめた。

「1853年;一夜(いちや)ゴミだらけ、ペリー来航(らいこう)」

「1858年;イヤ!こわい、日米修好通商条約(にちべいしゅうこうつうしょうじょうやく)」

[問題2]幕末の外国貿易(ぼうえき)の開始直後の社会・経済(けいざい)状況(じょうきょう)に関(かん)して述(の)べた文として誤(あやま)っているものを1つ選べ。(1992年センター追試より)

1、わが国の金の銀に対(たい)する交換比率(こうかんひりつ)が外国とくらべてひくかったので、大量の金貨(きんか)が海外に流出(りゅうしゅつ)した。

2、開港地(かいこうち)のなかでは横浜(よこはま)における貿易額(ぼうえきがく)がもっともおおく、また取引(とりひき)相手ではアメリカの商館が第一位であった。

3、輸出の第一位は生糸(きいと)で、茶・蚕卵紙(さんらんし・カイコのたまご)などがつづき、輸入品では毛織物(けおりもの)・綿織物などがおおかった。

4、幕府は江戸の特権(とっけん)商人をつうじて貿易を統制(とうせい・コントロール)しようとし、五品江戸廻送令(ごひんえどかいそうれい)をだしたが効果はなかった。


[解答2]2が誤り
「アメリカ」ではなく「イギリス」。アメリカは南北戦争のために、貿易額がへった。幕末の開国により日本の貿易額はふえ、1のように経済の混乱(こんらん)がおこる。また、太平天国の乱がおこりイギリス・フランスが軍隊むけに大量に買いあげたこともあり、生糸・雑穀(ざっこく)・水油(みずあぶら・なたね油)・蝋(ろう)・呉服(ごふく)の価格(かかく)があがった。4はその価格をおさえるためにだされたが、条約に反するとされ廃止。

 つづく明治政府の最初の課題は、このような混乱から経済をたてなおすことと植民地にされない国づくりをすることになります。植民地とは、武力によって広げた領土(りょうど)のこと。次回、日本の夜明けぜよ。(塾長)


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