べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

心眼で見えぬのなら教えてやる(1)|歴史はながれで見えてくる

2010年01月11日 | 社会
 今回は高校生むき。前回はこちら。小中学生は年表の整理のしかたをおぼえます。ふりがながついた語句(ごく)は読んでよ!

めいじじだい【明治時代】
1868-1912年。江戸幕府(えどばくふ)の徳川慶喜(とくがわよしのぶ)から、明治天皇に政治(せいじ)の実権(じっけん)がかえされた。開国からの経済(けいざい)の混乱をおさめ、イギリス・フランス・アメリカなどから植民地(しょくみんち)にされることをさけるため、近代化(きんだいか)をすすめた時代。

「1868年;ひとつやろうや、五箇条の御誓文」
「1873年;いやな3パーセント、地租改正」

1868(明治元)年;五箇条(ごかじょう)の御誓文(ごせいもん)→明治天皇の政治の方針(ほうしん)、政体書の太政官制、太政官札、五榜の掲示、神仏分離令

1869(明治二)年;版籍奉還(はんせきほうかん)→地方の土地や人民(じんみん)を天皇へかえす、民部省札、廃仏毀釈、(北海道)開拓使

1970(明治三)年;大教宣布の詔
1971(明治四)年;廃藩置県(はいはんちけん)→藩(はん)を廃止(はいし)して府(ふ)や県をおく、郵便制度、新貨条例、解放令、日清修好条規、台湾出兵、岩倉具視使節団

1972(明治五)年;学制(がくせい)→全国に小学校をおき、義務(ぎむ)教育がはじまる、太陽暦、新橋-横浜に鉄道、富岡製糸場、国立銀行条例

1973(明治六)年;地租改正(ちそかいせい)→米でおさめていた税(ぜい)をやめ、地価(ちか)の3%を現金でおさめさせた、徴兵令、征韓論

1974(明治七)年;民選議院設立建白書(みんせんぎいんせつりつけんぱくしょ)→しごとをうしなった士族(しぞく)が、議会(ぎかい)をひらくことをもとめる、板垣退助の立志社

1975(明治八)年;樺太・千島交換条約、小笠原諸島領有、江華島事件
1976(明治九)年;日朝修好条規
1977(明治十)年;西南戦争(せいなんせんそう)→くわしく
1979(明治11)年;沖縄県設置

 年表は、ながれをノートに整理します。明治の近代化には、三つのながれ。

(1)天皇を中心に政治をおこなう中央集権(ちゅうおうしゅうけん)のながれ
五箇条の御誓文、政体書の太政官制、神仏分離令(天皇の神格化)→版籍奉還→大教宣布の詔(神道の国教化)→廃藩置県→地租改正(現金化で税収の安定)

(2)国境(こっきょう)をさだめ、対等(たいとう)な外交(がいこう)へのながれ
開拓使(樺太に兵を送りこむロシアに対抗・屯田兵)→日清修好条規(初の対等条約)、台湾出兵(琉球の漁民が殺されたことから)、岩倉具視使節団(不平等条約改正の失敗・殖産興業へ)→征韓論→樺太・千島交換条約、小笠原諸島領有→日朝修好条規(朝鮮への不平等条約)→沖縄県設置(清との両属から日本統治へ)

(3)経済の安定と富国強兵(ふこくきょうへい)へのながれ
太政官札(全国通用紙幣)→民部省札(小額の不換紙幣)→解放令、新貨条例(円・金本位制)→学制、鉄道、富岡製糸場、国立銀行条例(国立だが株式会社)→地租改正、徴兵令(国民皆兵)

 征韓論(せいかんろん)からは、「自由民権運動」(じゆうみんけんうんどう)のながれとして整理ができます。次回、センターチェックを!(塾長)


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