べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

指導法に悩みがあります(1)|10%のボクたち

2012年11月11日 | 私から保護者へ
 サラリーマン時代の同僚から、相談メールもらいました。私から返信です。内容は若干変えてあります。


 LD(学習障害)は、病気ではなく「状態」。情報の入口(インプット)と出口(アウトプット)で引っかかりがある状態のこと。知能とは直接関係はない。

 ディスレクシアと呼ばれる識字困難(チャーチルやトムクルーズ)、情報の並列処理が強すぎて周りと歩調が合わない「変わった子」(スピルバーグやジョブズ)もそうだ。

 これは人それぞれが持つ「特性」だから、才能があることの保証でもない。情報の処理速度と記憶力も人それぞれ。LDではない子たちとおなじく、勉強ができる子もできない子もいる。特別なのではないということ。

 おそらく俺も並列処理が強いその一人だ。

賢いってなんだろう(1)|ムリ!と思ったら、分けて解決する


 並列処理とは、「連想」のこと。情報の並列処理は、ヒトの持つ思考の特性だ。うまく使えば、独創的なアイディアがわく。情報の整理ができないままだと、無限に連想がわいて混乱したり思考が止まってしまう。

 公教育でLDと認識されている子は、およそ10%。成績が取れているため認識されていない子たちのなかにも、この状態の子は少なくはない。ヒトは誰でもみな連想をする。連想が強い弱いは、程度の違いなんだ。これを「特性」と呼んでいる。

 勉強ができる子のなかに、並列処理が強い子も多い。難関高校は「変わった子」だらけだ。成績評価は社会が何を求めているかが反映されるから、文明以前に生まれたジョブズや羽生さんは才能は開かずしまいだったかもしれない。彼らは、処理速度と記憶力でわきあがる連想をコントロールしている。


 処理速度や記憶力が人並みでも、経験と工夫でコントロールはできないだろうか。

 並列処理が強いことが、不利なのではない。情報の整理のやり方が、世の中の多数と違うこと。そこに気づいてもらえないことが、問題なんだ。


 続きます。(塾長)


眠い眠い眠い眠い|10%のボクたち


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。