べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

指導法に悩みがあります(2)|10%のボクたち

2012年11月14日 | 私から保護者へ
 写真は、指示を受けた時の復唱(ふくしょう)です。世の中とうまくやっていくために欠かせませんが、訓練しなくても出来る子と時間をかけた訓練が必要な子がいます。はじめから出来た上司や先生には、訓練が必要なことがなかなか理解してもらえません。


 前回はこちら

 並列処理が強いことが、不利なのではない。情報の整理のやり方が、世の中の多数と違うこと。そこに気づいてもらえないことが、問題なんだ。


 本人や保護者には、短距離が得意なひとと長距離が得意なひとの違いなんだと説明する。これは筋肉のつくりで、生まれつき得意苦手がある。勉強にも、結果がはやく出るひととゆっくり出るひとがいる。世のなかや学校が短距離型中心でできているために、やりにくいと感じることは多いかもしれない。


 塾で出来るのは、学校の集団の中では難しい長距離型のトレーニングも取り入れること。生まれ持った特性を短距離型に変えることではないから、短距離型のひとたちと「おなじ」になることは目指さない。インプットとアウトプットでの引っかかりを整理して、考えがスムーズに流れるように出来る。

 まず、自信をつけさせる。ただし、高学年以降は「出来なくて良いよ」とは言わない。これは、低学年や家庭で親子間では正しい。ヒトは、まず肯定されなければならない。しかし、学校をはじめ外の社会でそう言われ続けているために、自尊心が傷ついてもいる。知能の問題ではないから、軽く見られていることは本人はわかるのだ。これが思春期以降に重要だ。

 ほめることも自信をつけさせることも、自ら行動できる土台となる自尊心を育てることが目的なんだ。自尊心は、"身近な人間の承認"、そして"社会と折り合いをつける経験"との両方で育つ。

 「すぐに出来なくても大丈夫。続ければ必ずたどり着く。一年にひとつできたなら、一生で70も出来るんだよ」


 続きます。(塾長)


眠い眠い眠い眠い|10%のボクたち

厳しさと優しさは「6:4」で|ティーチングとコーチング

 ここで言っている「厳しさ」は、"社会と折り合いをつける経験"のことです。これには、個々人に合わせた訓練が必要です。

 "身近な人間の承認"は必須ですが、それだけでも自尊心は生まれません。自尊心は、"身近な人間の承認"と"社会と折り合いをつける経験"との両方で生まれます。世の中とうまくやっていくことが出来るのです。


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