べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

医学部の物理を中学生と解く(1)|使いますよ。イオナズン。

2009年10月14日 | 理科
 写真の雲の中では、たくさんの氷のつぶがはげしく動いています。


 9月から高三生が物理の二次試験対策に入りました。熊大医学部の赤本を見てもセンター試験の物理ができていれば点数はとれると思います。まずは、公式とその使い方の練習をくりかえすことですね。数学とおなじです。

 二次試験では短めの記述(きじゅつ)問題も多数でるので、原理(理由)も理解しておく必要があります。丸暗記はさけたい。「橋元の理系物理I・II頻出問題解法」を使っていますが、公式と原理が簡潔(かんけつ)にまとめられていて、物理だけに時間がかけられない高校生にお薦めです。原理を知れば、すっきり理解できるのが物理のいいところですから。

 たとえば、静電気は知っていますね。プラスチックの下敷きや髪の毛など、電気を通さないものをこすり合わせると静電気がおきます。名前のとおりこれは電気です。電池も電源もないのに、どこから電気がおきているのでしょうか?

 プラスチックも髪の毛も電気の正体である「電子」(でんし)をもっているからです。空気だって私たちの体だって、物質は電子をもっています。ふだんはプラスとマイナスの電気のバランスがとれているため、電気が「流れて」いないだけなのです。

 この原理を知れば、雷(かみなり)がどこから電気をおこしているかも理解できます。雲の中で、なにかがこすり合わされているのかもしれない。雲は水でできています。空の上は気温が低くく、水は氷のつぶになっています。雷がおきやすいのは、氷のつぶが多い黒い雲や上空に急にのびて凍らされた入道雲(にゅうどうぐも)になります。氷のつぶが激しく運動をしています。

 静電気も雷も電池や電源も、物質が持つ「電子」がある方向に移動するときに電気が流れるという原理はおなじなのです。金属が電気を流しやすいのは「自由に動ける電子」を持つからでしたね。


 また静電気は目に見えない力で直接ふれなくても、下敷きと髪の毛をくっつけたり、下敷きを近づけると水を反発(はんぱつ)させたりもします。これ、なにかに似ていませんか?

 続きます。(塾長)


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