べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

立場によって認知はちがう(1)|よのなかの見え方はひとによってさまざまだ

2015年05月01日 | 私から保護者へ

にんち【認知】(英cognition)
心理学で、知識獲得のプロセス(過程)とそれによって得られた知識をいう。知覚にくらべて高次の認識をさす。ー小学館。国語大辞典より

  
 幸せに生きていくのに必要なもの、(1)健康・体力(2)感情(3)常識(4)知識(5)発想です。番号の小さいほうがより優先で必須(ひっす)になります。

塾長いわく「就職で有利になる裏ワザ教えときましょう」(1)|学校の勉強は仕事で役に立つんですか?

 どれも大切です。なにか足りない部分は他から補えば良い、その優先順位を示しています。知識や発想に自信がなければたとえば、体力をつけ気持ちの上手な伝え方をマネして躾(しつけ)をきちんとうける。常識が足りなければたとえば、物語を読みひとの気持ちを体験して学習した知識でカバーもする。あなたをカバーしてくれる知識、"考え方"を学びましょう。

 あなたがおとなになる前に。幸せに生きる"考え方"教えます


 まず前提。カネがすべてじゃないなんて思ってはみても最低限必要なおカネもあります。知ってるって?ここはもっと具体的に、仕事一年分の収入「年収」をグラフにあらわしてみましょう。横軸が年収たて軸が年収がおなじひとの人数です。ふたつのヤマがあらわれます。だいたい200万円と400万円あたりのヤマだと思ってください。

 200万円って大金ですね。ぜんぶがおこづかいだとしたら。年収は12ヶ月分ですから、12で割れば1ヶ月分は16万ちょっと。家賃や光熱費や食費など生活だけにひと月10万は必要です。二十歳ぐらいなら若く病気をしないし子供もいないから少々余裕もありますが、十年や二十年たてばそうはいかない。

 状況はいつもいっしょではありません。「知ってるよ」で終わらず具体的に、心に留めそのときに備えましょう。


[幸せになろうよ]

 ここからが今日の本題。200万円と400万円の年収のヤマ。そのどちらかの頂上に立てば満足感があると思います。この頂上は人数の多い"ひとなみ"だから。個人的な幸せはわかりませんが、よのなかでの"幸せ"と呼べるかもしれません。

 どちらの頂上を目指すかあなたとあなたの家族で決めてください。決めずになんとなく生きていくのも自由ですが、モヤモヤはずっと消えないかもしれません。やればできたんだとか運が悪かっただけなんだとか(思うこと自体は悪くありませんけど)、モヤモヤしたまま歳をくっていくのはわたしならゴメンです。また、"ひとなみ"を目指すのも悪くはありません。運やカンに頼らないのならそれも立派です。それもやっぱりあなたとあなたの家族で決めてください。

 ヤマの頂上に立つには、どうしたら良いでしょう?

 ひとつめ、才能を使う。まちがいじゃありませんが才能は生まれつきで、持ちあわせた才能を磨くことはできても持ちあわせのない才能を身につけるのは難しい。また才能があるかは最初だれにもわかりませんから、信じて磨いてみるのは良いことです。期待した才能は開かなくともその努力はどこかで役に立ちますし、ジッとしていたら持ち合わせた才能さえ開きませんもの。

 次はだれにでもできるオススメです。ふたつ目、行動して仕組みを整える。想像より行動です。ひとの想像は無限で、現実のよのなかは限りがあります。だから行動がともなわない想像"だけ"では満ち足りることがありません。幸せにはなれない。思い通りにいかない自分がふがいなくを感じるばかり。想像は無限だからこれはあたりまえなのです。


[焦りや怒りを"行動"へ昇華(しょうか)しよう]

 ひとは現実とのギャップに強い焦りや怒りを感じます。それはギャップを埋めようと(めんどうな)行動をおこすチカラをあなたに与えてくれます。焦りや怒りもわたしたちに必要な一部なんです。周りに当たり散らしたりネットでお手軽に発散するのはもったいない(ネットついやっちゃうけどね…)。また想像力"ばかり"はたらかせていると行動をおこす気力がそがれてしまいます。

 だから、小さな行動を積み重ねましょう。想像をコントロールもしましょう。


[書き出してひとつだけ]

 書き出すのはいくつでもかまわない。すぐ実現できそうでもそうでなくとも、まずは目に見えるカタチにします(これも行動ですよ)。書き出したらそのなかからひとつだけ選び赤丸チェック!すぐ実現しそうなことがいいですね。欲ばらずひとつだけ、実現したら次を考えましょ。大事なのは小さな行動を積み重ねること。自信とやる気がわいてきますから。

 そのため想像のコントロールもします。実際に今日絶対終わらせなきゃいけないことって思うより少ないのです。たくさんたまってる?もしかして、時期がきたらまとめてやろうとかやる気があるときに始めようとか、想像ばかりでためこんできたんじゃありませんか?ここは是非とも変えておきましょう。


[想像より行動を優先です]

 "行動をひとつ"とはたとえば、やらなきゃならないことの締め切りを書き出すだけ。ページ数をそれぞれ書き出してひとつだけ終わらせる、でも良い。書き出して目に見えるカタチにすることと小さいことでもひとつ終わらせることが大切です。想像より行動を優先する、その仕組みが整っていきます。

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「それやろうと思ってたよ」

 ホントです。やろうとは"思って"た。ですがやる段になると本人は想像していなかったことも起きるのが現実の常。宿題するつもりだったけど解答は学校においてきたシャーペンの芯がない。始めようと思ってたら勉強しろと言われてやる気なくした…たぶんぜんぶホントです。ぜんぶが想像です。想像のなかでは、やればいつでもできるというのです。実際やってみた経験には乏しい。

 これ怠惰だからでしょうか?それもあるかもしれません。わたしの知る理由は「期待を裏切りたくはない」です。だれの?もちろん親御さんの期待です。そのため、やってみもしないことを叱ったところで反発が返ってくるばかり。カベがあります。どうして期待に応えるようという気持ちをわかってくれないの?

 どう対応しましょうか。まず、やる気の否定はしません。カベに直接向かわずサイドから。「悪い悪い」「ところで今日の宿題はなんだったの?」これも反発されますが最初とはちがいます。自分が想像のセカイに浸っていたことに突然気がづいたからです。まあ照れ隠しですね。ここはすぐにはひかない。親の期待に応えたい気持ちはあるわけですから、お子さんにも余地を残しながら踏み込みます。これでおたがい歩み寄って気持ちを受けとめ合うことができます。「うるしゃーね」「そんなこと言わず教えてよ」「学校てどんなことやってるか知りたいもん」とか。

 たとえば転んで泣いてる子。まずしっかり助け起こす。自分で立てるようになってきたら声だけかけて待ってみる。幼児さんから思春期にむかうお子さんには必要な変化です。これこそ「教育」なのだろうとわたしは思います。勉強にもワークのような知識より、その過程で身につける大切なことがあるのです。

 とても小さな一歩です。でも、想像のセカイに浸りきっていたことが自覚できた。親御さんが気持ちを受けとめようとしていることも伝わった。おたがい歩み寄って次につなげる足場は確保しました。

 結果が出るにはまだまだ待たなくてはなりません。おたがい反発し合うより何倍も良い、とわたしは思います。


 続きます。(塾長)


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