僕の宝物128 兄と弟♪♪

そろそろかな？
と思っていると期待通り今日もあの声が聞こえて来た

毎日飽きもせず頑張れるなと思いながらも
子供の成長はとても嬉しい

ねぇ、パパ？
ジヨンどうして泣いているの？
と不思議そうに尋ねるジン皇子

はあ？と、
親らしからぬ言葉とため息が出てしまった

3歳になったジン、すっかり子供らしくなって
今も乗馬の練習に僕と馬場に出ての帰り道、
外まで響き渡る弟の泣き声に首をかしげている

おまえね。。汗
ほんのつい最近までシャンプーの度に大泣きして、
僕らを困らせた事を忘れたのか？

原因は僕が顔に水を掛けたからなんだけど、
その後どんなに苦労したと思っているんだ？

そのお前が偉そうに
どうして？だなんてよく言えたものだ(笑)

お前の小さなプライドを傷つけるから言わないけれど、
経験者なのだから何かアドバイスは無いのか？
とジンに聞こうと思っていると

急に僕の手を取り、
さっさとバスルームの方に歩きだした。

いつもは喧嘩ばかりする兄弟なのに
やっぱり心配になった様だ

次の講義に少し遅れると連絡して、
ジンと一緒に泣き声のするバスルームに向った

今日は僕の代わりにチェギョンがお風呂に入れている
勿論、尚宮も手伝っているのだけれど、

妹のジウンは小さくても女の子
お風呂が大好きで少々の事では驚かない、

ママに似たのか度胸も有って
顔に水が掛っても平気なのだけど
弟の方はどうも恐がりで一番手が掛る

気持ちよくお風呂を終えて出てきたジオンと
入れ替わりに入るジヨン
風呂場に入いる前からもう泣き出している

尚宮が宥めたりすかしたりして服を脱がそうとするのだけれど、
今日も無駄な抵抗をしているようだ　笑

以前はジンも同じ時間に入浴していたけれど、
3歳を過ぎると否応無しに学ぶべき事が増えて

帝王学に加えて馬術、弓道、語学、芸術と子供らしい時間が
無い位に多くの事をしなければならなくなっている

子供らしい時間と言えるのは保育園にいる時間と
弟達との遊び時間位だろうか
僕らの子供に生まれてきたから仕方無いのかも知れないけれど。。

そのジンと僕が突然現われたものだから
渡りに船とでも思ったのか、涙で訴えるジヨン！

お前の気持ちはよく判るよ
嫌なものは嫌だよな！

でも不潔な男は嫌われるぞ？
悪い事は言わないからママに綺麗にして貰え！

と言おうとする僕に
涙と鼻水とよだれに塗れた顔で抱きついてくる

我慢しろ、男だろ！と言おうとしていると
僕も一緒に入る☆とジンが脱衣所に向かい

思わぬ展開に驚く尚宮を他所に
泣きべそ掻いているジヨンに

どっちが先に入るか競争だよ♪と
一緒に服を脱いで嬉しそうに入って行く

突然現われた二人の皇子にママはちょっと驚いた様だけど
おかげで楽しいお風呂タイムになった

ジンのマネをしながら泡だらけになって
キャッキャと喜ぶジヨン

恐怖のシャンプータイムになった時
ジンがお手本を見せてもぐずる弟の為に
変顔で一生懸命笑わせようとする♪

その間に大急ぎで顔に水が掛らない様に慎重に
奮闘するママ

少しの抵抗はあったけれど(笑)
いつもの様な大騒ぎではなく時々聞こえる可愛い声に
宮中がホットしたお風呂タイムだった

お疲れ様でした♪♪
と大役を果たしたママとジンに労いの言葉を掛ける僕

すっかりお兄ちゃんらしく成長したジンと
お兄ちゃんの有り難さを実感した弟

コレで明日から少しは静になるかなとこっそり期待して、
少し遅くれたけれど次の講義に向かおうとする僕に

パパはママにシャンプーして貰わないの？と
ジンのドッキリ発言、、、汗。

バスルームから顔を覗かせるママの顔は♡色。。
あとはパパだけだけど？と♡印が飛んでくる

え～、その好意♡は嬉しいけれど。。。汗
まだ講義が残っているんだ！

と断ったけど惜しいことしたかな♂

でも今は遠慮しておくよ！
後で二人でゆっくり♡

一応、大人の事情♂♡♀って事で(笑)