ふと目が覚めた
隣で寝息を立てる妻をそっと見ていると
遠くに聞こえる波の音が淡い思い出を蘇らせる
ここに来たのは何度目になるだろう?
子供の頃、何度か来た記憶はある
でも誰と来たのかさえも覚えていない微かな記憶
思い出というにはあまりにも寂しい・・
二人で初めて来たのは冬の真っ只中
冷たい小雪まじりの小雨が振る中
裸足で駆け回ったりオンブしあったり、
凍りそうな砂でさえも気持ちよく感じる程に
心も体も暖かかったあの日
本当の愛がまだ判らなかったけれど、
僕の隣に居るのは君だけだと確信できたあの夜
初めは2人で来た
次の年は3人で来た
そして今年は5人になった
この波の音を聞く度に思い出す幸せの始まり
また今夜も幸せな夢を見られるだろうか?
3つの小さな命と何物にも変え難い僕の魂のカタワレ
穏やかな寝顔が僕の一番の宝物だ
もう直ぐ夜が明ける
また新しい一日の始まり、賑やかで幸せな一日が始まる
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