オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その58 風邪の季節 14-07-09

2009-07-21 11:57:33 | 第51ー60回
..`58..

風邪の季節


私としたことが、最近連続して風邪をひいている。

先月は、お腹の風邪、Tummy bug、今週はインフルエンザ(豚ではない)から回
復しつつある。
手洗い、うがいをいつもやっていたのに、風邪を引く時は、ひくのだ。

これまで私は風邪に無関係、少々体調が悪くても、ジムで汗を流せば治るといっ
た調子であった。
ところが、今回はそんな訳にはいかなかった。

先週日曜から、なんとなく風邪気味かなという感じはあった。
でも、月曜はふつうに朝ジムに行き、仕事に行った。
夕飯後、なんか気分悪くて早寝した。
夜中に目をさますと、体が熱っぽい。節々が痛む。
パナドール(バファリン)を飲む。
1時間ごとに目がさめる。のどが渇くので、スポーツドリンク(ポカリスエット
みたいなの)を飲む。


あくる日、夫がGP(家庭医、general practitioner)に行くというので、私もつ
いていく。
GPの診断はインフルエンザ。
処方された薬は、パナドールだけ。はあ、しんどい思いしていくんではなかった。
インフルエンザには、抗生物質はきかないという。
例のタミフルをだせなくはないけど、あまりお勧めできないということであった。
ちなみにタミフルは、実際H1N1のインフルエンザにかかったら政府がただで支
給するが、ふつうには1コースNZ$80と高価である。

GPは、水分を充分に摂ってとにかく寝てること、今週中は回復しないだろうとい
う。

月曜の夜から、丸2日38度の熱が続き、椅子に座っているのもつらかった。
朝から晩まで、ふとんの中でうとうとしていた。
炊飯器でおかゆを炊き、大切に取ってあったうめぼしと少しずつ食べる。
ああこれは日本の病気の時の味だなと感激する。
木曜の夜は、夫が近所のヌードルショップからワンタンスープを買ってきてくれ
る。夫はもち米をはすの葉で蒸したのを食べる。

やっと土曜あたりから、最低の用事だけ済ませるために車ででかけた。
ふだん元気で薄着なのに、弱った体には、寒さがこたえる。

今回はなぜか夫には風邪は移らなかった。
彼は、インフルエンザの予防注射をしているせいか、この種の風邪に免疫があっ
たのかもしれない。

今から考えると、1週間前の土曜日のコンサートで風邪引きの友人2人しゃべっ
たので、その時に移されたのかもしれない。


一ヶ月ほど前、tummy bug(stomached flu)にかかった。
これも、ニュージーランドに冬場に流行して小さな子供から一家中に移ることが
多い。
症状は、吐き気、下痢、発熱である。お腹の風邪である。
菌が残っているうちに固形物を食べると、また下痢するので、水分、スポーツド
リンクだけ取る。

急激に吐き気がして、1週間ほど体調が悪かった。
最初は食中毒かなと思った。
夫は、この時もどうもなかった。


オークランドの冬は、9月ぐらいまでまだまだ続く。
いやというほど雨が降り、うすら寒い。
しばらくはサプリをまじめに取り、気をつけよう。

その57 Robyn or David 判決はいかに 12-06-09

2009-07-14 06:34:19 | 第51ー60回
その57

Robyn or David 判決はいかに   12-06-09


先週の金曜日、35日間の裁判の後、David Bain は無罪を勝ち取った。
ニュージーランド史上、一番高い裁判だった。
今現在の見積もりでNZ$1.17ミリオンかかったと言われている。
このケースの勝訴は、元オールブラックスのJoe Karenの貢献が大きい。
裁判後のインタビューで、Davidは、Joeなしでは判決を勝ち取れなかったと言っている。

「The David Bain Case」として知られるこの事件は、1994年6月20日におきた。
私達一家は、ニュージーランドにやってきて2回目の冬を迎えていた。
真冬のダニーデンで、両親、娘二人、息子一人が銃殺死体で見つかり、発見者であった長男のDavid Bainが逮捕された。
彼は、朝の新聞配達から帰ってきて、一家5人の死を知ったという。
テレビもニュースの映像が寒々としていて、部屋を薄暗かったことなど、なんとも不気味だった。

この裁判は35日間かかり、最後には12人の裁判員が決断した。
女性7人、男性5人、12人の裁判員全員が”not guilty”と答えた。
6月4日のニュースで、裁判官がjuror達に、犯人は、Davidか父Robynどちらか決めるようにと言っていた。

Davidが新聞配達をアリバイとし、一家5人を殺害したという説。
Robynが、一家を銃殺した後、自分も自殺したと言う説。
最終的に、このどちらかであった。

ニュージーランドでは、裁判員裁判が一般的である。
友人や家族もこれまで1,2回はjuryに呼ばれたから行かなくちゃとか、行けないから手紙を送らなくてはなどというのをよく聞く。
裁判員は選挙人名簿からランダムに選ばれる。
過去16年に、私には1回、息子には3回来た。
息子は今25歳で18歳に選挙権を得てから7年しかたってないから、2年に一度来たことになる。
2回は、大学の授業で行けないと、主任教授の手紙を書いてもらい断った。
3回目は12月始めで、休みが始まったところで断る理由がない。
彼ととして精一杯フォーマルな格好、ドレスシャツ(カッターシャツ)と黒のパンツでオークランドのHigh court(最高裁判所)に出かけていった。
ところが、彼はJurorとして選ばれず、一日で帰ってきた。
初日は、12人よりかなり多め、30人くらい呼ばれて、其の中から12人が選ばれるそうだ。
今進行中の中国人Xueの妻 An An Lue殺害のケースは裁判員全員は女性だそうである。どういう基準で選ばれるのが良くわからない。

Juryは、国民の義務である。
よほどの理由がないかぎり、行かなければならない。
通常、日当NZ$80と交通費が支給される。

Juryは、1週間で終わる場合もあるが、今回のThe David Bain caseは35日間と長丁場であった。
判決の出る前日は、裁判員12日人は同じホテルの泊まらされ、テレビ、インターネットも見てはならず、外界との接触を禁止され、携帯電話も取り上げられたそうだ。