クライストチャーチでいけばなワークショップ
13−09−24
220号
8月30、31日にクライストチャーチに行って来ました。
草月流のクライストチャーチ支部の先生方対象に、デモンストレーションと
ワークショップをしました。
一般の方や学生向け、フラワーデザインのクラブではよくいけばなの
ワークショップをやっていて問題はないのですが、地元以外で、
しかも私の親先生がずっと教えに行かれていた所なので、プレッシャーを
感じてました。
結果、思っていたよりうまくいき、皆さんにも喜んで頂けたので安心しました。
今回一番懸念していたのは、デモンストレーションです。
花器はお借りして、材料は前日採集、そこから5つのデザインを考えなけ
ればなりません。
お花は事前にネットで注文するというので、適当に5種類お願いしました。
ラッパ水仙、スプレー菊、アイリス、ヘリコニア、waratah(オーストラリア
原産の赤い花)です。
組み合わせる枝ものが解らないので、賭けでした。
金曜日2時にクライストチャーチ空港に到着しました。
クライストチャーチはほぼ3年ぶりです。
コロナ期間中、何度か仕事等でクライストチャーチに行こうとしたのですが、
2回は直前にロックダウンになり、フライトがキャンセルになり行けません
でした。
その当時、オークランドのコロナ対策が非常に厳しくて、ロックダウンになると
陸路、空路も数時間のうちに閉鎖された事がありました。全く暗い時代でした。
迎えに来てくれたPさんのお宅にまず行きました。
Pさんのお宅は、Red Cliffsにあり、とてもモダンな建築でした。
海側はほぼガラス張りで、デッキから直接海岸に出れます。夕陽がとても
美しかったです。
私は2階の寝室に泊めて頂いたのですが、廊下の床の一部がガラス張りで、
高所恐怖症の私はそこを通る時、ヒヤヒヤしました。
海の眺めはとても素敵なのですが、津波が来たら攫われてしまう、と思って
しまいました。
実際、2011年のクライストチャーチ地震の時、Red Cliffsは通じる一本の道が
崖崩れで塞がり、その地域はしばらく孤立したそうです。
海側は陸が流された部分が補強され、綺麗な遊歩道になってました。
崩壊した崖は、今だに高い塀で覆われ立ち入り禁止で、家を建て直す事ができ
ないそうです。
ちょっと休んでから、他のメンバーと合流して、エイボン川のほとりのレッド
ゾーンに、デモンストレーションとワークショップの材料の採集に行きました。
そこは元々住宅地だったのですが、2011年の地震の時に液状化がひどく、
レッドゾーンと指定され住めなくなり、現在は市の公園となってます。
誰でもそこから植物を取っていいそうで、実際材料の宝庫でした。
桜、木瓜、レンギョウ、小手毬、椿、いろんな種類の木蓮、ユーフォルビア、柳、
とくさ、斑入りのニュージーランドフラックスを切って来ました。
日本的な花の咲く木々が多く、意外でした。
クライストチャーチ在住の友人によると、オークランドでよく見る多肉植物、
サボテンなどの亜熱帯の植物は寒くて育たないので、草花を毎年植える、
とのことでした。
白やビンクの椿が何本がまとまって植っていたりして、きっとここに住んで
いた方は椿が好きだったのだろうと、とか想像しました。
家も道もなくなったのに、人々に愛された木々だけが取り残され、春爛漫の
花盛りを見ると、なんだかちょっと寂しくなりました。
友人は、夜は気味が悪いのでその地域には行かない、と言ってました。
金曜の夜は、クライストチャーチのメンバーの方々とアジアのストリート
フードのレストランに行きました。
おしゃれでお味も良かったです。
翌日は本番です。
朝6時に起きて、デモンストレーションの準備をしました。
いける順番と形を考え、使う花器と花材に番号をつけておきました。
枝を丸めたりと細工の必要なものは、加工しておきます。
9時に会場に到着し、9時半から開始しました。
皆さん、よくレッドゾーンには行かれてるようですが、私の目の付け所が
違うのか、デモの作品を見て感心されてました。
45分で大小含めて5点生けました。
豊富な材料に恵まれ、買って貰った花ともいい取り合わせになりました。
実際、その場のインスピレーションでそこにある物で活けるという、私の
いい勉強になりました。
Morning teaの後は、草月の基本の形のおさらいをしました。
私は、桜の枝とアイリスで見本をいけました。
皆さんとても熱心で、質問にもたくさんお答えしました。
午後は、9月21日のいけばな展に向けての準備ということで、
本番に近い大作を制作してもらいました。
とても独創的なデザインで、実際の展覧会を見に行けないのが残念でした。
4時に終了し、またPさんに空港まで送って貰いました。
6時発の飛行機に乗ることができ、8時過ぎのには自宅に帰りつきました。
あっという間のクライストチャーチ訪問でしたが、楽しめました。
お花を通じて、又友達が増えて嬉しいです。
オークランド支部も9月21、22日がいけばな展です。
支部長としての責任もあり、自分の作品制作、デモの準備とこれから2週間
集中していきます。
13−09−24
220号
8月30、31日にクライストチャーチに行って来ました。
草月流のクライストチャーチ支部の先生方対象に、デモンストレーションと
ワークショップをしました。
一般の方や学生向け、フラワーデザインのクラブではよくいけばなの
ワークショップをやっていて問題はないのですが、地元以外で、
しかも私の親先生がずっと教えに行かれていた所なので、プレッシャーを
感じてました。
結果、思っていたよりうまくいき、皆さんにも喜んで頂けたので安心しました。
今回一番懸念していたのは、デモンストレーションです。
花器はお借りして、材料は前日採集、そこから5つのデザインを考えなけ
ればなりません。
お花は事前にネットで注文するというので、適当に5種類お願いしました。
ラッパ水仙、スプレー菊、アイリス、ヘリコニア、waratah(オーストラリア
原産の赤い花)です。
組み合わせる枝ものが解らないので、賭けでした。
金曜日2時にクライストチャーチ空港に到着しました。
クライストチャーチはほぼ3年ぶりです。
コロナ期間中、何度か仕事等でクライストチャーチに行こうとしたのですが、
2回は直前にロックダウンになり、フライトがキャンセルになり行けません
でした。
その当時、オークランドのコロナ対策が非常に厳しくて、ロックダウンになると
陸路、空路も数時間のうちに閉鎖された事がありました。全く暗い時代でした。
迎えに来てくれたPさんのお宅にまず行きました。
Pさんのお宅は、Red Cliffsにあり、とてもモダンな建築でした。
海側はほぼガラス張りで、デッキから直接海岸に出れます。夕陽がとても
美しかったです。
私は2階の寝室に泊めて頂いたのですが、廊下の床の一部がガラス張りで、
高所恐怖症の私はそこを通る時、ヒヤヒヤしました。
海の眺めはとても素敵なのですが、津波が来たら攫われてしまう、と思って
しまいました。
実際、2011年のクライストチャーチ地震の時、Red Cliffsは通じる一本の道が
崖崩れで塞がり、その地域はしばらく孤立したそうです。
海側は陸が流された部分が補強され、綺麗な遊歩道になってました。
崩壊した崖は、今だに高い塀で覆われ立ち入り禁止で、家を建て直す事ができ
ないそうです。
ちょっと休んでから、他のメンバーと合流して、エイボン川のほとりのレッド
ゾーンに、デモンストレーションとワークショップの材料の採集に行きました。
そこは元々住宅地だったのですが、2011年の地震の時に液状化がひどく、
レッドゾーンと指定され住めなくなり、現在は市の公園となってます。
誰でもそこから植物を取っていいそうで、実際材料の宝庫でした。
桜、木瓜、レンギョウ、小手毬、椿、いろんな種類の木蓮、ユーフォルビア、柳、
とくさ、斑入りのニュージーランドフラックスを切って来ました。
日本的な花の咲く木々が多く、意外でした。
クライストチャーチ在住の友人によると、オークランドでよく見る多肉植物、
サボテンなどの亜熱帯の植物は寒くて育たないので、草花を毎年植える、
とのことでした。
白やビンクの椿が何本がまとまって植っていたりして、きっとここに住んで
いた方は椿が好きだったのだろうと、とか想像しました。
家も道もなくなったのに、人々に愛された木々だけが取り残され、春爛漫の
花盛りを見ると、なんだかちょっと寂しくなりました。
友人は、夜は気味が悪いのでその地域には行かない、と言ってました。
金曜の夜は、クライストチャーチのメンバーの方々とアジアのストリート
フードのレストランに行きました。
おしゃれでお味も良かったです。
翌日は本番です。
朝6時に起きて、デモンストレーションの準備をしました。
いける順番と形を考え、使う花器と花材に番号をつけておきました。
枝を丸めたりと細工の必要なものは、加工しておきます。
9時に会場に到着し、9時半から開始しました。
皆さん、よくレッドゾーンには行かれてるようですが、私の目の付け所が
違うのか、デモの作品を見て感心されてました。
45分で大小含めて5点生けました。
豊富な材料に恵まれ、買って貰った花ともいい取り合わせになりました。
実際、その場のインスピレーションでそこにある物で活けるという、私の
いい勉強になりました。
Morning teaの後は、草月の基本の形のおさらいをしました。
私は、桜の枝とアイリスで見本をいけました。
皆さんとても熱心で、質問にもたくさんお答えしました。
午後は、9月21日のいけばな展に向けての準備ということで、
本番に近い大作を制作してもらいました。
とても独創的なデザインで、実際の展覧会を見に行けないのが残念でした。
4時に終了し、またPさんに空港まで送って貰いました。
6時発の飛行機に乗ることができ、8時過ぎのには自宅に帰りつきました。
あっという間のクライストチャーチ訪問でしたが、楽しめました。
お花を通じて、又友達が増えて嬉しいです。
オークランド支部も9月21、22日がいけばな展です。
支部長としての責任もあり、自分の作品制作、デモの準備とこれから2週間
集中していきます。