..106.. 25-10-13
Flying Dutchman(さまよえるオランダ人)
10月5日に友人とアオテアセンターであったワーグナーのオペラ、Flying Dutchman
を見に行ってきました。
http://nzopera.com/2013/the-flying-dutchman
オークランドでは、ニュージーランドオペラが一年に3シーズンあり、機会があ
れば見に行ってます。
ここ1年くらいは、オペラのシーズン旅行に出かけていたり、忙しかったりと
本格的なオペラに行けませんでした。
今回は、音楽仲間のMさんがコーラスで出演するということで、ぜひ見なくっち
ゃと、友人を誘いました。
高いチケットは買えないので、C reserve、NZ$49.50(4000円くらい)の舞台
に向って右側の前から2番目に席を取りました。
ここは結構穴場なんです。2,3列うしろは一番高いA reserveです。
舞台に近いので、歌手の顔もよく見えます。オーケストラはすぐ下です。
今回は、なんと言ってもMさんの歌っているところを身近で見たかったのです。
音響はもっと後ろのほうがいいのですが、舞台が近いと楽しみも多いです。
ただ、ステージの上のせりふの英訳を読もうとすると、首が痛いのですが。
あらすじは次の通り。
フライング・ダッチマン (Flying Dutchman) は、幽霊船の船長である。船長は
たった1人で永遠にさまよう運命にあるが、7年に一度上陸でき、そのとき船長
を愛する女性に出会えれば、呪いから解放される(死ぬことができる)。
第一幕
舞台は港町で、ダラント船長は一時避難で自らの家のあるここに投錨する。
船長はじめ船員たちは、ふつうの格好をしていて、疲れきった様子だった。
座ったまま、眠ったふりしてじっとしているのも大変だろうなと思った。
船員たち、つまり男性コーラスがすばらしかった。
アジア人を含めいろんな人種の人や中年の人もいて、オークランドらしいなと思
った。
妄想で全裸の女性がいきなり船員たちの間から立ち上がったりと、かなり奇抜な
演出だった。
すると遠くから、黒いマストに真紅の帆を立てた幽霊船が現れる。幽霊船の船長
のオランダ人は「呪いを受け7年に一度上陸できるが、乙女の愛を受けなければ
呪いは解かれず、死ぬことも許されずに永遠に海をさまよわなければならぬ」と
嘆く。
ダラントはオランダ人から財宝を渡され、娘ゼンタと引き会わすことを約束して
しまう。
第二幕
シーンは工場の中。
ゼンタ、縫い子達、女性コーラスの登場。
縫い子達の衣装は、白のシャツにスパッツといったシンプルなもの。
ゼンタも黒のワンピース。
アイリッシュのソプラノ、Orla Boylanは、体格も堂々としているが、声量もあ
り、力強くすばらしかった。
ゼンタはオランダ人と出会い、その不幸に心打たれ、救いたいと思う。
ゼンタはオランダ人の肖像を見ては思いを募らすばかりである。しかし、ゼンタ
はエリックという青年に愛されているのである。
ゼンタは父とオランダ人に説得され、オランダ人につき従うことを約束する。
このあと、船員たちと縫い子達のパーティーシーン。
全員、お祭り気分のはでな衣装で登場。
Mさんは、赤のミニドレスで大きな赤の造花のついたヘアバンドをしてい
た。とてもキュートだった。
ビザハットの箱、スーパーで普通に売ってるチップスの袋、コカコーラの
ボトルを持って、踊り、歌が盛り上がっていった。
第3幕
第1幕の港町に再びオランダ人の幽霊船が現れる。
幽霊船の船員10人ほどは、不気味な雰囲気を漂わせながら登場。
全員、白のパンツのみで髪は肩までの長髪、顔は真っ黒に塗ってある。
Mさん曰く、この黒のドーラン洗ってもなかなか取れないのだそう。
結構肩がごっつくって、筋肉隆々の若者たちだった。
舞台に近いから、こういうのもよく見えて幸せ。
オランダ人に会おうとするゼンタ。それを引き止めるエリック。オランダ人はエ
リックのゼンタへの愛を見て「裏切られた」と言い、帆をはり去っていく。ゼン
タは自らの純愛を岩の上から叫び、貞節を証明するために海に身を投じる。ゼン
タの純愛を得た幽霊船は呪いを解かれ死を得て沈没する。
Mさんは最初は補欠だったけれど、今回はオペラデビューで舞台に立つことがで
きました。
オーディーションは、一日でドイツ語の歌全曲を暗譜して歌うという。非常に厳
しいものだったそうです。
Mさんももちろんですが、オペラのコーラスノメンバーはソロでも充分うまくア
リアが歌える人たちばかりだそうです。
結構年配の人もいるし、Mさんみたいに子供が二人いても、趣味からプロになれ
るって素敵ですね。
イブニングドレス、蝶ネクタイのタキシード姿の人もいれば、ジーンズというカ
ジュアルな服装な人もいます。
オペラ開幕前には、バーでシャンパンやワインを買って、立ち飲みします。
人々のきらびやかなドレス姿を楽しみながら、友人とほろ酔い気分で開幕を待つ
時間、リラックスしながらも高揚感があり、幸せだなと感じます。
オペラを見に行くというのは、日常から離れた、至福の時間です。
Flying Dutchman(さまよえるオランダ人)
10月5日に友人とアオテアセンターであったワーグナーのオペラ、Flying Dutchman
を見に行ってきました。
http://nzopera.com/2013/the-flying-dutchman
オークランドでは、ニュージーランドオペラが一年に3シーズンあり、機会があ
れば見に行ってます。
ここ1年くらいは、オペラのシーズン旅行に出かけていたり、忙しかったりと
本格的なオペラに行けませんでした。
今回は、音楽仲間のMさんがコーラスで出演するということで、ぜひ見なくっち
ゃと、友人を誘いました。
高いチケットは買えないので、C reserve、NZ$49.50(4000円くらい)の舞台
に向って右側の前から2番目に席を取りました。
ここは結構穴場なんです。2,3列うしろは一番高いA reserveです。
舞台に近いので、歌手の顔もよく見えます。オーケストラはすぐ下です。
今回は、なんと言ってもMさんの歌っているところを身近で見たかったのです。
音響はもっと後ろのほうがいいのですが、舞台が近いと楽しみも多いです。
ただ、ステージの上のせりふの英訳を読もうとすると、首が痛いのですが。
あらすじは次の通り。
フライング・ダッチマン (Flying Dutchman) は、幽霊船の船長である。船長は
たった1人で永遠にさまよう運命にあるが、7年に一度上陸でき、そのとき船長
を愛する女性に出会えれば、呪いから解放される(死ぬことができる)。
第一幕
舞台は港町で、ダラント船長は一時避難で自らの家のあるここに投錨する。
船長はじめ船員たちは、ふつうの格好をしていて、疲れきった様子だった。
座ったまま、眠ったふりしてじっとしているのも大変だろうなと思った。
船員たち、つまり男性コーラスがすばらしかった。
アジア人を含めいろんな人種の人や中年の人もいて、オークランドらしいなと思
った。
妄想で全裸の女性がいきなり船員たちの間から立ち上がったりと、かなり奇抜な
演出だった。
すると遠くから、黒いマストに真紅の帆を立てた幽霊船が現れる。幽霊船の船長
のオランダ人は「呪いを受け7年に一度上陸できるが、乙女の愛を受けなければ
呪いは解かれず、死ぬことも許されずに永遠に海をさまよわなければならぬ」と
嘆く。
ダラントはオランダ人から財宝を渡され、娘ゼンタと引き会わすことを約束して
しまう。
第二幕
シーンは工場の中。
ゼンタ、縫い子達、女性コーラスの登場。
縫い子達の衣装は、白のシャツにスパッツといったシンプルなもの。
ゼンタも黒のワンピース。
アイリッシュのソプラノ、Orla Boylanは、体格も堂々としているが、声量もあ
り、力強くすばらしかった。
ゼンタはオランダ人と出会い、その不幸に心打たれ、救いたいと思う。
ゼンタはオランダ人の肖像を見ては思いを募らすばかりである。しかし、ゼンタ
はエリックという青年に愛されているのである。
ゼンタは父とオランダ人に説得され、オランダ人につき従うことを約束する。
このあと、船員たちと縫い子達のパーティーシーン。
全員、お祭り気分のはでな衣装で登場。
Mさんは、赤のミニドレスで大きな赤の造花のついたヘアバンドをしてい
た。とてもキュートだった。
ビザハットの箱、スーパーで普通に売ってるチップスの袋、コカコーラの
ボトルを持って、踊り、歌が盛り上がっていった。
第3幕
第1幕の港町に再びオランダ人の幽霊船が現れる。
幽霊船の船員10人ほどは、不気味な雰囲気を漂わせながら登場。
全員、白のパンツのみで髪は肩までの長髪、顔は真っ黒に塗ってある。
Mさん曰く、この黒のドーラン洗ってもなかなか取れないのだそう。
結構肩がごっつくって、筋肉隆々の若者たちだった。
舞台に近いから、こういうのもよく見えて幸せ。
オランダ人に会おうとするゼンタ。それを引き止めるエリック。オランダ人はエ
リックのゼンタへの愛を見て「裏切られた」と言い、帆をはり去っていく。ゼン
タは自らの純愛を岩の上から叫び、貞節を証明するために海に身を投じる。ゼン
タの純愛を得た幽霊船は呪いを解かれ死を得て沈没する。
Mさんは最初は補欠だったけれど、今回はオペラデビューで舞台に立つことがで
きました。
オーディーションは、一日でドイツ語の歌全曲を暗譜して歌うという。非常に厳
しいものだったそうです。
Mさんももちろんですが、オペラのコーラスノメンバーはソロでも充分うまくア
リアが歌える人たちばかりだそうです。
結構年配の人もいるし、Mさんみたいに子供が二人いても、趣味からプロになれ
るって素敵ですね。
イブニングドレス、蝶ネクタイのタキシード姿の人もいれば、ジーンズというカ
ジュアルな服装な人もいます。
オペラ開幕前には、バーでシャンパンやワインを買って、立ち飲みします。
人々のきらびやかなドレス姿を楽しみながら、友人とほろ酔い気分で開幕を待つ
時間、リラックスしながらも高揚感があり、幸せだなと感じます。
オペラを見に行くというのは、日常から離れた、至福の時間です。