その74 19 Nov 2010
はがゆい医療システム
先週、ここ1年ほどオークランドに滞在してる友人から電話がありました。
友人“あのう、耳鼻科に行きたいんですけど”
友人は、鼻の奥が痛くて、頭痛がするということでした。
そうだよね、日本だと耳鼻科とか眼科とか自分の判断で受診できますよね。
ところが、ここニュージーランドではそういう訳にいきません。
耳鼻咽喉科(Ear nose throat specialist)にかかろうと思ったら、まずGP
(General Practitioner)家庭医に行きます。
GPの判断で、Specialist(専門医)の受診が必要とされる場合は、GPが紹介
状を書きます。
患者はGPが紹介した耳鼻咽喉科医などのスペシャリストに予約を入れます。
人気のスペシャリストだと、2ヵ月後くらいにしか予約が取れなかったりします。
そして又スペシャリストの受診料が高いのです。初回は$200~$300
(1万3千円以上)します。
これはプライベートのシステムを利用した場合で、パブリックだと待ち時間がさ
らに長いです。
パブリックホスピタルだとほとんど無料か安く見てもらえるのですが、
待ってる間でどんどん症状が悪化するし、それまでに死んじゃうことだってありえます。
去年、私は喉の調子が悪くて、2ヶ月おきくらいに喉が腫れてました。
そのたびにGPに行き、抗生物質を処方され直すということを繰り返してました。
咳もでず、頭痛もしない喉だけが腫れるのです。
それは歌いすぎた時とか、仕事で4時間しゃべり続けた後とかになってました。
それがパターン化してるので、なんかおかしいと思いGPに相談しました。
それではということで、Ear nose throat specialistを紹介され一ヵ月後に受
診しました。
結果は、慢性の喉頭炎でした。
さらに超音波とバイオプシーをしたところ、甲状腺にも異常がみつかりました。
幸い甲状腺のポリープは今のところ悪性ではないということでした。
最初に喉が腫れた時から、正確な診断がされるまで1年近くかかってます。
日本で耳鼻咽喉科にかかっていいたら1,2回の受診でわかったろうと思います。
一般に日本人は病気好きというか、会社の検診とかで病気がわかって予防の治療
をするし、病気の知識が高いと思います。
病気になった時も、受診の満足感を満たすようにいろいろ薬くれます。
たとえば風邪なら、風邪薬、風邪薬は胃を痛めるから胃薬、ビタミン剤とかです。
ニュージーランドなら、40度くらい熱があったとしてもパナドール(解熱剤)
だけです。パナドールなんてスーパーでも売ってます。
ここでは、GPは診察するだけ、薬は処方箋を持って薬局で買います。
日本のようにお薬をたくさんだせば医者が儲かる訳ではないので、お薬は必要最
低限しかでません。
とういか、自然の治癒力を信じて、なるべく薬を飲まないように言われます。
ニュージーランド人は極力医者に行かない、ひどい症状がでてないから自分は大
丈夫と思っている人が多いと思います。
ニュージーランドでもその気になれば、ただの検診もあります。
もちろん、希望して自分でお金を払ってプライベートのお医者様へ行けば、
ある程度はこちらの希望する検査も受けられます。
検査とかすれば千ドル単位のお金がかかるし、あえてそういう事をする人は
わずかです。
そういう事情で、結構手遅れでがんとか見つかることとか多いのです。
話は戻りますが、友人は、ローカルのGPに行きました。
私が思ったとおりパナドール(バファリンみたいなの)、アモクシン(抗生物質)
を処方されたものの、まだ直らないそうです。
そこできのう言葉の通じる、オークランド唯一の日本人GPに連絡したところ、
すでに夏休み休暇に入っているそうで、がっかりしてました。
ここニュージーランドでは医師でも人並みに1,2ヶ月の夏休みを取ります。
だから11月中にアポイントメントが取れなかったら、次は2月という事も珍し
くないのです。
まったく友人はタイミングの悪いときに、具合が悪くなってしまったのです。
私のアドバイス、あなたも早めに夏休みを取って、日本で耳鼻咽喉科に行けば、
ということです。
はがゆい医療システム
先週、ここ1年ほどオークランドに滞在してる友人から電話がありました。
友人“あのう、耳鼻科に行きたいんですけど”
友人は、鼻の奥が痛くて、頭痛がするということでした。
そうだよね、日本だと耳鼻科とか眼科とか自分の判断で受診できますよね。
ところが、ここニュージーランドではそういう訳にいきません。
耳鼻咽喉科(Ear nose throat specialist)にかかろうと思ったら、まずGP
(General Practitioner)家庭医に行きます。
GPの判断で、Specialist(専門医)の受診が必要とされる場合は、GPが紹介
状を書きます。
患者はGPが紹介した耳鼻咽喉科医などのスペシャリストに予約を入れます。
人気のスペシャリストだと、2ヵ月後くらいにしか予約が取れなかったりします。
そして又スペシャリストの受診料が高いのです。初回は$200~$300
(1万3千円以上)します。
これはプライベートのシステムを利用した場合で、パブリックだと待ち時間がさ
らに長いです。
パブリックホスピタルだとほとんど無料か安く見てもらえるのですが、
待ってる間でどんどん症状が悪化するし、それまでに死んじゃうことだってありえます。
去年、私は喉の調子が悪くて、2ヶ月おきくらいに喉が腫れてました。
そのたびにGPに行き、抗生物質を処方され直すということを繰り返してました。
咳もでず、頭痛もしない喉だけが腫れるのです。
それは歌いすぎた時とか、仕事で4時間しゃべり続けた後とかになってました。
それがパターン化してるので、なんかおかしいと思いGPに相談しました。
それではということで、Ear nose throat specialistを紹介され一ヵ月後に受
診しました。
結果は、慢性の喉頭炎でした。
さらに超音波とバイオプシーをしたところ、甲状腺にも異常がみつかりました。
幸い甲状腺のポリープは今のところ悪性ではないということでした。
最初に喉が腫れた時から、正確な診断がされるまで1年近くかかってます。
日本で耳鼻咽喉科にかかっていいたら1,2回の受診でわかったろうと思います。
一般に日本人は病気好きというか、会社の検診とかで病気がわかって予防の治療
をするし、病気の知識が高いと思います。
病気になった時も、受診の満足感を満たすようにいろいろ薬くれます。
たとえば風邪なら、風邪薬、風邪薬は胃を痛めるから胃薬、ビタミン剤とかです。
ニュージーランドなら、40度くらい熱があったとしてもパナドール(解熱剤)
だけです。パナドールなんてスーパーでも売ってます。
ここでは、GPは診察するだけ、薬は処方箋を持って薬局で買います。
日本のようにお薬をたくさんだせば医者が儲かる訳ではないので、お薬は必要最
低限しかでません。
とういか、自然の治癒力を信じて、なるべく薬を飲まないように言われます。
ニュージーランド人は極力医者に行かない、ひどい症状がでてないから自分は大
丈夫と思っている人が多いと思います。
ニュージーランドでもその気になれば、ただの検診もあります。
もちろん、希望して自分でお金を払ってプライベートのお医者様へ行けば、
ある程度はこちらの希望する検査も受けられます。
検査とかすれば千ドル単位のお金がかかるし、あえてそういう事をする人は
わずかです。
そういう事情で、結構手遅れでがんとか見つかることとか多いのです。
話は戻りますが、友人は、ローカルのGPに行きました。
私が思ったとおりパナドール(バファリンみたいなの)、アモクシン(抗生物質)
を処方されたものの、まだ直らないそうです。
そこできのう言葉の通じる、オークランド唯一の日本人GPに連絡したところ、
すでに夏休み休暇に入っているそうで、がっかりしてました。
ここニュージーランドでは医師でも人並みに1,2ヶ月の夏休みを取ります。
だから11月中にアポイントメントが取れなかったら、次は2月という事も珍し
くないのです。
まったく友人はタイミングの悪いときに、具合が悪くなってしまったのです。
私のアドバイス、あなたも早めに夏休みを取って、日本で耳鼻咽喉科に行けば、
ということです。