124号
端午の節句、お茶会
08-05-15
カナダのJunkoさんに引き続き、お茶の話題です。
私は、茶道はお免状も持ってないし、ニュージーランドに来てから趣味として
しかやってないので、内容、記述に間違いがあるかもしれません。
オークランドでどのようにお茶を楽しんでいるか、知ってもらえればと思います。
この間の日曜日は、端午の節句のお茶会でした。
涼しくなってきたので、合わせの着物が着られるようになりました。
私は、加賀友禅の小紋に名古屋帯を着ました。
長い帯は自分では着られないので、着物の上に半コートを着て、車を運転して
行きました。
先生宅で、友人が二十太鼓を結んでくれました。
持つべきものは友人です。
友人もオレンジ、紺色の美しい小紋、もう一人の友人は大島紬でした。
お茶会は、着物を着る楽しみでもあります。
私は、自分のと亡き母の着物で、桐の長持ちがいっぱいになりました。
この桐の箱は結婚時に購入して、私と海外を旅してます。
クリーニングにだすとか、洗い張りとかはできないし、私一代着倒すつもり
で、機会があれば着物を着て楽しんでます。
ほかのお友達も日本に引き上げる方からもらったりと、着物を着る人のところ
にはいい着物が集まるようです。
母の着物を着ると、ああ母はこういうやわらかな色彩の柄が好きだったのだな、
とか思い出します。
お茶室では、鉄釜にお湯が沸き立っていて、炭から香の匂いが漂ってます。
前回までは、風炉でしたが、紅葉も見られるようになった今日のお茶会は
炉でした。
炉のへりは、黒地に朱色の花が描かれた漆製のものでした。
端午の節句にふさわしく、華やかでした。
先生の御宅は日本風で、玄関を入ると6畳のお茶室があります。
畳は日本から持ってきて、ふすま、障子はこちら在住の日本の大工さんにお願い
されたそうです。
そこは全く日本的な空間なのに、はるかかなたの山の斜面にはニュージーランド
によくある景色で、羊と馬が牧草を食んでいるのが見えます。
床の間には、ろうけつ染のエンジ色のこいのぼりがかけてありました。
花は、菖蒲の葉(花はこの時期ありません)と雪柳が足元にあしらってありました。
丸卓の飾り棚、カキツバタ文様の漆の棗が印象的でした。
お茶碗は、唐津焼、京焼、朝鮮のもの、ご近所のポッターの備前と様々です。
こちらのポッターも、tea bowlと称してお茶碗を作ってます。
表面がさらざらで茶筅の先が折れそうなものとか、高台がうすい、大きさが中途半端
だったりと、なかなかおもしろいものがあります。
お茶会のお菓子は、手作りしたものを持ち寄ります。
今回は、スイートポテト、栗あん入りミニどら焼き、シフォンケーキと柚子羊羹
(これだけ日本から)でした。
お菓子が食べたくて、お茶会に来てるのかもしれません。
日本なら和菓子が簡単に手にいるでのですが、ここでは自分で工夫して作ります。
みなさんの和菓子が食べたい、手にいるものでおいしい和菓子を作り出す
パッションにはいつも感心させられます。
私は、大学時代を京都で過ごしました。
京都は四季折々の和菓子が楽しめて、お節句のちまき、お麩のお菓子、水無月という
お菓子など知りました。
ちょっと歩けば名の通った和菓子の老舗があったし、デパートの地下にはあると
あらゆる和菓子がならんでます。
表、裏千家は近くにあり、四季折々にお茶会がありました。
二条城や平安神宮の野点など、学生の私でも気軽に楽しめる一般的なお茶会も
ありました。
今考えると、なんという贅沢だったと思います。
海外在住22年となった今もお茶やお花を楽しめるのは、若い時の京都でも経験
に基づいているのだと思います。
先生は表ですが、私の友人は裏です。
表の作法でたてたり、裏でやったりとしました。
袱紗捌きなど、裏だったらこうだよねと、おしゃべりするのもなかなか楽しいです。
半東さんもかわりばんこにやります。
私は半東さんだけやって今回は免除されるかと思いきや、3服立てさせられました。
ここ2年ほどは、お茶から遠ざかっていたので、お茶をたてたのは本当に久しぶり
でした。先生の号令でやりましたけど、うっかり水差しのふたを開けるのを忘れてました。
最近、息子さんと同居することになった友人が、茶箪笥、お茶のお道具一式、なんと
御釜も2つくれました。
彼女の新居には持っていくことができず、処分しなければならなくなったということで、
私が頂きました。
いつかはお茶をちゃんとやりたいなと思い、京都に行くたびにすこしずつ揃え始めては
いたのですが、これでフルコレクションとなりました。
茶箪笥にお茶碗、建水を飾り、そこを通るたびににんまりしてます。
京都で日本建築を勉強した亡き夫は、日本風なスペースを我が家に残してくれました。
床柱があり、掛け軸をかけられる空間があります。
4畳半くらいが上がり床になっているので、ここにゴザと毛氈をひけば、将来お茶会が
できるなと思ってます。
いつか本格的に始めようと思っていたら、機会のほうが先にやってきて、お膳立てが
揃ってしまいました。
最近生まれた二人の孫達も順調に育っているし、私の生活も落ち着いてきたので、
このお茶会を機に、来月からお茶のお稽古を始めようかと思ってます。
端午の節句、お茶会
08-05-15
カナダのJunkoさんに引き続き、お茶の話題です。
私は、茶道はお免状も持ってないし、ニュージーランドに来てから趣味として
しかやってないので、内容、記述に間違いがあるかもしれません。
オークランドでどのようにお茶を楽しんでいるか、知ってもらえればと思います。
この間の日曜日は、端午の節句のお茶会でした。
涼しくなってきたので、合わせの着物が着られるようになりました。
私は、加賀友禅の小紋に名古屋帯を着ました。
長い帯は自分では着られないので、着物の上に半コートを着て、車を運転して
行きました。
先生宅で、友人が二十太鼓を結んでくれました。
持つべきものは友人です。
友人もオレンジ、紺色の美しい小紋、もう一人の友人は大島紬でした。
お茶会は、着物を着る楽しみでもあります。
私は、自分のと亡き母の着物で、桐の長持ちがいっぱいになりました。
この桐の箱は結婚時に購入して、私と海外を旅してます。
クリーニングにだすとか、洗い張りとかはできないし、私一代着倒すつもり
で、機会があれば着物を着て楽しんでます。
ほかのお友達も日本に引き上げる方からもらったりと、着物を着る人のところ
にはいい着物が集まるようです。
母の着物を着ると、ああ母はこういうやわらかな色彩の柄が好きだったのだな、
とか思い出します。
お茶室では、鉄釜にお湯が沸き立っていて、炭から香の匂いが漂ってます。
前回までは、風炉でしたが、紅葉も見られるようになった今日のお茶会は
炉でした。
炉のへりは、黒地に朱色の花が描かれた漆製のものでした。
端午の節句にふさわしく、華やかでした。
先生の御宅は日本風で、玄関を入ると6畳のお茶室があります。
畳は日本から持ってきて、ふすま、障子はこちら在住の日本の大工さんにお願い
されたそうです。
そこは全く日本的な空間なのに、はるかかなたの山の斜面にはニュージーランド
によくある景色で、羊と馬が牧草を食んでいるのが見えます。
床の間には、ろうけつ染のエンジ色のこいのぼりがかけてありました。
花は、菖蒲の葉(花はこの時期ありません)と雪柳が足元にあしらってありました。
丸卓の飾り棚、カキツバタ文様の漆の棗が印象的でした。
お茶碗は、唐津焼、京焼、朝鮮のもの、ご近所のポッターの備前と様々です。
こちらのポッターも、tea bowlと称してお茶碗を作ってます。
表面がさらざらで茶筅の先が折れそうなものとか、高台がうすい、大きさが中途半端
だったりと、なかなかおもしろいものがあります。
お茶会のお菓子は、手作りしたものを持ち寄ります。
今回は、スイートポテト、栗あん入りミニどら焼き、シフォンケーキと柚子羊羹
(これだけ日本から)でした。
お菓子が食べたくて、お茶会に来てるのかもしれません。
日本なら和菓子が簡単に手にいるでのですが、ここでは自分で工夫して作ります。
みなさんの和菓子が食べたい、手にいるものでおいしい和菓子を作り出す
パッションにはいつも感心させられます。
私は、大学時代を京都で過ごしました。
京都は四季折々の和菓子が楽しめて、お節句のちまき、お麩のお菓子、水無月という
お菓子など知りました。
ちょっと歩けば名の通った和菓子の老舗があったし、デパートの地下にはあると
あらゆる和菓子がならんでます。
表、裏千家は近くにあり、四季折々にお茶会がありました。
二条城や平安神宮の野点など、学生の私でも気軽に楽しめる一般的なお茶会も
ありました。
今考えると、なんという贅沢だったと思います。
海外在住22年となった今もお茶やお花を楽しめるのは、若い時の京都でも経験
に基づいているのだと思います。
先生は表ですが、私の友人は裏です。
表の作法でたてたり、裏でやったりとしました。
袱紗捌きなど、裏だったらこうだよねと、おしゃべりするのもなかなか楽しいです。
半東さんもかわりばんこにやります。
私は半東さんだけやって今回は免除されるかと思いきや、3服立てさせられました。
ここ2年ほどは、お茶から遠ざかっていたので、お茶をたてたのは本当に久しぶり
でした。先生の号令でやりましたけど、うっかり水差しのふたを開けるのを忘れてました。
最近、息子さんと同居することになった友人が、茶箪笥、お茶のお道具一式、なんと
御釜も2つくれました。
彼女の新居には持っていくことができず、処分しなければならなくなったということで、
私が頂きました。
いつかはお茶をちゃんとやりたいなと思い、京都に行くたびにすこしずつ揃え始めては
いたのですが、これでフルコレクションとなりました。
茶箪笥にお茶碗、建水を飾り、そこを通るたびににんまりしてます。
京都で日本建築を勉強した亡き夫は、日本風なスペースを我が家に残してくれました。
床柱があり、掛け軸をかけられる空間があります。
4畳半くらいが上がり床になっているので、ここにゴザと毛氈をひけば、将来お茶会が
できるなと思ってます。
いつか本格的に始めようと思っていたら、機会のほうが先にやってきて、お膳立てが
揃ってしまいました。
最近生まれた二人の孫達も順調に育っているし、私の生活も落ち着いてきたので、
このお茶会を機に、来月からお茶のお稽古を始めようかと思ってます。