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→♂♀←_no.32_2016:マンガ ホーキング入門

2016-10-15 11:28:41 | 今月のお薦め_XX.20XX
→♂♀←_no.32_2016:マンガ ホーキング入門 文:マッケヴォイ,P., 絵:サラーティ,O.講談社
マンガ ホーキング入門―天才物理学者の人生とその宇宙論 (ブルーバックス)
ヨセフ・マッケヴォイ
講談社


 A Graphic Guideをマンガと訳す効果はどれほどのものか。
 日本において、一コママンガをみてマンガと認知する文化はかろうじて残されているレベルじゃないかと思えるほど、マンガといえば、大巨人・手塚治虫を輩出したお国柄もあって、ストーリーマンガ形態を連想しがちだ。
一方で、昭和のある時期まで解説の図に説明するキャラクターを登場させるようなものを「マンガで説明する」みたいな使われ方もしていた。イラストが多いと、マンガと言われていた時代だ。
 その名残りで極自然にA Graphic Guideをマンガと訳したのかもしれないが、ストーリーマンガを連想させて手に取らせようとしたのではないかとも思ってしまう。
 なぜ、このような揚げ足を取るようなことを書くかと申しますと、内容がとても良い本なのでストーリーマンガ風を期待して手に取った人が、イメージと違った造りに、ロクに読まずに本を閉じてしまうのではないかというお節介な危惧です。少しでも読めば、分かり易さに引き込まれる良質の解説書籍と思うのですが。
 実際、図説や大きなとか分かり易いイラストで解説、なんて言葉で目を引こう、引いている書籍って結構あるから。
 
 ということで、アインシュタインの話から説明(するということは必然的にニュートンの話も出てくる)から何をもって、ホーキングの発想がすごいか、何を彼がジャンプアップしたのか(、しかもあの年代に)、そして、それを証明する天体的発見が近日には難しいだろうからノーベル賞は難しいかもしれない(けど推薦、授与側の解釈だから現行でも可能の範疇には入ってないことはないだろうが、結局、最先端の宇宙論では貰い辛いよなー。)、と同時にノーベル賞神話がまだまだ強い日本と言う国の学問後進国ぶりというか勉強についての幾つかの偏見をもっている文化が感想冒頭のA Graphic Guideをマンガと訳す効果は如何ほど?問題をぶり返したくなるって感じで読んじゃいました。

 っていうか、「F=G・(m1・m2)/R^2のmは重力質量でF=maのmは慣性質量」ということに、あっそうかって、今更感心しているレベルの奴の感想ですので。ということで21世紀に入っても古典力学で月までロケットを飛ばそうとする、宇宙エレベーターを建設しようとする頭だった奴に宇宙の広さを案内(あない)してくれるA Graphic Guideな一冊でした。

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