日露戦争末期、対馬沖で行われたロシア・バルチック艦隊と日本の連合艦隊との決戦『日本海海戦』。
これを、日露開戦~旅順攻略~日本海海戦までを描く。
『坂の上の雲』とは解釈が異なるけれど、同じ時代を舞台としている。
主人公は三船敏郎が演じる東郷平八郎。残念ながら秋山真之にはフォーカスは当たってない。
海戦映画でありながら今作では、戦地後方である欧州側での諜報活動や『杉野はいずこ』で有名な広瀬中佐なんかにスポットが当たってて興味深かった。
そして圧巻は ミニチュアを駆使した海戦シーン。大砲の音がゴジラで出てくる自衛隊と同じだったりしますがさすが円谷英二。
かっこよく大迫力。CGなんてない時代に書割でなんとかしてる工夫とかも興味深い。
皇国の荒廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ!
このナレーションが入ったあたりからクライマックス、ロシア艦隊を完膚なきまで粉砕するところはある種のカタルシスだった。
しかし、この勝ち方の成功体験がその後の太平洋戦争において海軍の戦略・戦術を狭めてしまったのは周知のところだ。
オススメ度:★★★★☆
この映画を見てから三笠公園へ行けばよかった・・・
ついでに