発見!森のぶ~たん号!

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戦国城下町一乗谷を歩く Vol.5 庭園は愛の証し?

2011-08-25 16:28:35 | 福井のおススメ
戦国城下町一乗谷を歩き隊は、3時間半強(休憩時間を含めて)の行程にそろそろ疲れが見えてきました。

直線距離では2km程ですが、熱中症対策に追走の車と看護師さんも同行の念の入れ様。

朝倉館跡を山側から見て、諏訪館庭園跡までの下りはへろへろのぶ~たんうれしい限り。

朝倉氏遺跡だけで15以上の庭園と種類が確認されていて、これは全国的にも類がないそう。

長期間埋まっていたおかげで中世のそのままの雰囲気が楽しめる庭もあります。




庭園担当の案内人さんが「庭好きには溜まりませんよね」とテンションが上がっていた中の坊庭園(?)

石を屹立させた配置で戦国武者の荒々しい気風を表現したとか。

冒頭の写真の義景の妻の諏訪館は石を伏せ優美。庭園の中で一番規模が大きく手が込んでいます。

奥方への愛情、配慮が伺えます



                     米津

ここから一気に発掘調査中の米津、門の内、上木戸まで歩きゴールを祝って上木戸の上で



              上木戸 土塁の手間に濠があり防御の役割を果たしています

リンクした戦国城下町一乗谷を歩く Vol.2の下木戸の写真と見比べて下さい。

下木戸の領外の人間を威嚇する下木戸とこの形ばかり(実際もっと長かったけど)の木戸

下木戸の向いている北側の勢力をより警戒していたのか。

上木戸の向いている南側を行けば当時親交のあった明智光秀の館や

同盟軍の近江浅井へ繋がる路だったからでしょうか。

実は、ゴールだと思っていた上木戸からもう一息の御所・安養寺跡がゴール



        右手が明智光秀の館があったと言われる東大味方面

何故、京の将軍にも頼られる財力と権勢を誇った朝倉氏が上洛しなかったのかはわかりません。

でも、領内の経済も活発で文化(庭園、茶の湯、生け花含む)も京都から流入できる環境で

敢えて領民を戦にかりだす必要があったのか・・・

今は昔・・・栄華の名残を次々掘り出し続ける遺跡の片隅で思うのでした。


案内人の福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館の職員さん3名の

情熱あふれるガイドぶりについつい、あれこれ感じることが多くて楽しい半日でした。

暑さ負けして福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館を見学できなかった事が心残り。

心月寺跡、盛源寺、一の丸から三の丸もまだ行ったことがないので、いつかまた図録片手に歩いてみたいです。

発掘が進み、平泉寺とセットで世界遺産になる日が来るように願いながらブログを終えます。

今回も長々と読んで下さりありがとうございました