読書日記です。
ダン・ブラウンの小説「インフェルノ」を読んだ。
上巻のみリンクを載せました。実際には上巻・中巻・下巻と3巻で完結します。
ダン・ブラウンの著作は、どれも象徴学者ロバート・ラングドン氏が主人公。この「インフェルノ」もそうでした。
興味深いのは、同じ主人公によるシリーズものっぽいのにもかかわらず、著作同士には何のつながりもない。ラングドン氏がほかの事件を振り返ることは一切ない。あたかも何事もなかったように進行していく。
ダン・ブラウンの本は「ダヴィンチコード」「天使と悪魔」を確実に読んだことがある。ほかも読んだことあるのですが、どれを読んだかわからなくなってしまいました。
今この感想記事を書くために「天使と悪魔」を読んだときの感想日記を検索したところ、投稿された日付が2017年3月3日だった。
⇒『天使と悪魔』(ダン・ブラウン)、本の感想
3年よりももう少し最近に感じていたので、時の経過に軽く衝撃を覚えました。
「インフェルノ」の舞台はイタリアのフィレンツェ。
ラングドン氏はなぜか記憶喪失に陥っていて、謎の人物たちから命を狙われている。記憶がないまま逃げ回り、その過程でさまざまなことが明らかになるというのがストーリーです。
イタリアの建築や美術の描写が数多く出てきて、世界史を勉強し直している身としてはかなり惹きつけられました。
⇒世界史の勉強をやり直し中 青木裕司先生の音声教材は社会人の味方
この物語でフォーカスされているのは、歴史や文化であると同時に、バイオテクノロジーや遺伝子組み換え、ゲノム編集といったところでした。それが犯罪に絡む。
少しネタバレになってしまうかもですが、食物のウイルス感染がテーマになっていた小説「感染領域」(くろきすがや著)に近かったです。
⇒「感染領域」くろきすがや/小説(宝島社)、読書感想 農産物ウイルスや遺伝子
最後はちょっと無理があるかなとおもいつつも、愛を感じさせる内容になっていて、その展開を信じたくもなりました。
遺伝子やゲノム編集、バイオテロ、ウイルスなどこれからのテーマなのでしょうね。
先日、第5次中東戦争が回避されてほっと胸を撫でおろしました。爆撃の戦争も、生物兵器による戦争も起こらないように、平和のためにできること微力でもしてまいりたいです。
「インフェルノ」、とても面白かった。ダン・ブラウンの小説、また読みたいな。
ではまた
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