つぶつぶタンタン 臼村さおりの物語

身体の健康と無意識のパワーへ 癒しの旅~Have a Beautiful Day.~

湊かなえさん著「ユートピア」(集英社文庫) それっぽい見かけ

2019-06-14 04:33:03 | 本の感想/読書日記

掃除と片付けをした。個展の荷解きをしたり、レシートの整理をしたり、冬物の服を仕舞ったり、そこかしこにうっすら積もっているやりかけのモノを処理したり。

こういう作業をするとき、ここ最近のことを振り返ったりする。が、今回はまったくもって時系列で思い出せない。ちょっとバタバタしすぎたのかもしれない。

片付けをして、少し記憶が戻り、読んだのに忘れてしまっていた小説も思い出したよ。

読んだのは湊かなえさんの小説「ユートピア」(集英社文庫)。

ユートピア (集英社文庫)
湊 かなえ
集英社




「ユートピア」は地方の再生プロジェクトの話。

ずっと地元で暮らしていた人、Uターンで戻ってきた人、Iターンで移住してきた人。彼らがタッグを組んで、街を再生してく。

知人でも地域おこしに移住した人や移住したがっている人がちらほらいる。

また「ユートピア」のなかのIターン組は、アーティストたち。芸術家村をつくっている。彼らには芸術家独特の地に足のつかない感じがあって、、、あたしのことを言われているようで「・・・・あいたたたた」、とグサっと刺される感じもあり、読んでいて参考になった。

読んで後味が悪い小説を書くと評判の湊かなえさんだから、目の付け所が容赦ない。それは言わないで―というところを書いてくる。。。

「告白」も胸に相当響いたよ!
湊かなえ著「告白」(双葉文庫) 読書感想 エンタメと孤独


ユートピアで、やっぱり着眼点が面白い!!としょっぱなから思わされたのは、服装について。

地元で暮らしてきた人が、いかにも田舎っぽいロハスな格好をしている人をみて、「この人は都会から来た人だな」とおもうシーンに、なるほど!とおもった。

天然素材だったり、アースカラーのような服は都会の人が抱く田舎の服であって、都会出身だからこそ着こなせる。ずっと地域にいた人がやると、やぼったくなってしまうとのこと。
ちなみに逆に、地域の人が好んでする都会を意識したおしゃれは、都会の人からみると時代遅れだったりもするらしい。

なるほどなーとおもった。そしてその場に合わせて、いかにもなファッションをするのはあたしけっこう好きなのだけれど、傍から見ると、バレバレなのかもね。地域に限らず、ほかの面でもこういうのありそうだよね。


もっとも、今は国家間の行き来が進んでいるから、流行はあまり関係ない気もする。

国によって流行が異なるから、昔は旅行で来ている人のファッションをみるとやぼったい気がしたけれど、今はもうなんというかそういうのが多すぎて、なんともおもわない。

流行の形とかではなく、たた個人のセンスなのかなと。

というのが都会の発想なのかもしれないけれど、うーんあたしは都会というより、埼玉県民だからな。
たまに表参道とか青山に行くと、おしゃれで気分がうきうきするよ!


ファッションの話ではなく、芸術の話とかも気になるのだけど、それはまた今度この本を読んだときに譲る。

いまはひとまず思い出せてよかった!

ではまたー

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臼村さおり twitter @saori_u
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