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梁石日(ヤン・ソギル)さんの小説、「闇の子供たち」を読みました。
読むのは2度目です。
わたしとって衝撃的な本だったので読書交換会で紹介したくてもう一度買って、読みました。
以前の本は読んでいる途中で何かの拍子に水にまみれてしまって、残念ながら他の方に譲るには至らなかった。
小説として書かれているけれど、ドキュメンタリーのようなものだとわたしは捉えているので
以下、内容のネタバレにもなること、ご容赦ください。
舞台は、東南アジア諸国で(特にタイ)と日本。テーマは少年少女の人身売買です。
両親が貧困のため納得して、ブローカーに子どもを売る。
その子どもは外国から来る小児性愛者へ売春を強要させられる。
さらには、臓器移植のドナーになるため殺されてしまうケースも出てくる。
描写が細かい、村から買われる描写、暮らしぶり、綴られている。
救いはないです。
2002年に公開された小説で、20年以上前の話であるのですが、
今もあるのであろうと容易に推察されてしまうことがやるせない。
舞台は異なりますが
今年、児童自身売買をテーマとした映画「サウンド・オブ・フリーダム」が米国でヒットしたようです。
タブーとされてきたテーマ、明るみに出てきたことをうれしくおもう。
日本については、ジャニーズ事務所のことが明らかになりました。
ただかなしいのは、今変わっていっても、かつての子どもたちはもう大人になってしまって、傷を背負っている。
(傷を背負っているという言葉では済まず、いのちを失っていることもある。)
このblogつぶつぶタンタンは、日記であると同時に、読んでくださった方が明るい気持ちになればうれしいと思って書いています。
この小説、あるいはわたしのこの記事は読んでもしあわせになる内容ではない。
でもみなに知ってほしいという気持ちもがある(わたし自身が読むまで知っているようで想像もできなかったので)。
と同時に、すべては写し鏡です。
知ることによって世界や生活の見え方が変わります。
知らないフリ、ないフリは、大きな意味でしんどいのだ。
この記事を書くにあたり、調べていたところ
著者の梁石日さんが2024年6月29日に87歳で亡くなられていたことを知りました。
合掌。
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どうもありがとうございました。
今日もあなたにとってよい日でありますように。
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