天気がだいぶ荒れてまいりました。みなさまのところは大丈夫でしょうか。徹夜の原因をもう一つ投稿します。これもあたしにとっては大切だったのだ。
先だって、もくもくアート会で出会ったBezawit M(ベズツァウィット・メネコン)さんのアート展示、Ethiopian Mozaic Culture Art and Photo Exhibitionにまいりました。
オンラインで出会ったので実際にお会いするのは初めてでした。話しかけるとき緊張しますね。しばらく話しかけられませんでした。
Bezaさんが企画された展覧会で、Bezaさんのアクリル画、芸術家でありエチオピアアートのプロモーションも手掛ける山本純子さんの作品、サハラ以南のアフリカでTOP5に入る写真投稿コミュニティ「Bored Cellphone Addis Ababa」のコラボ。
Bezaさんはエチオピア出身で日本の大学院を卒業されて来週帰国されます。今会いに行かないとひょっとしたらもう一生会えないかもしれません。これは行きますよね。でもまた縁があれば会えるとおもっています。人生どう転がるか宇宙のみぞ知ります。
展示名にモザイクと書いてあったから、エチオピアのモザイク文様のアートなのかなと思い込んでいたのですが、作品には人物や風景を描いた具象画が多い。
それはそれで楽しく惹きつけられるのだけどなんでだろうとおもっていたら、モザイク的文化のモザイクのことでした。
Bezaさんがほかの方と話しているときに、純子さんがいろいろと解説してくださりようやくわかりました。
社会学の表現で、様々な人種・民族または宗教を持つ集団が入り交じって融け合わない状態の国をモザイク国家といいます。ロヒンギャが迫害されてしまったミャンマーもそうですし、日本ではあまり報道されませんが、エチオピアは今も内戦状態で、さらに言うならば国家の枠組そのものが揺れているので、内戦なのか戦争なのかわからない状態です。宗教も多様で複数のキリスト教、イスラム教といろいろあります。
ちなみにそんなモザイクでみなが重要視しているものが、暦エチオピア暦であり、興味深いなとおもいます。
エチオピア暦は9月11日が新年なので、3・11のときは休暇をとっているエチオピア人がけっこういて、それで爆破に巻き込まれずに済んだという話もお聞きしました。
というような国であるエチオピア、モザイクを、アートで表現してくれていたのが、このBezaさんによる展示でした。ひとりひとりのアートがつながってひとつの唯一無二の空間ができていました。そこで暮らす人たちがいます。
個々の作品ももちろん素敵で感動しましたし、コンセプトとそれを伝えるための手段とか距離感とかがすばらしいとおもいました。うかがったのは1週間ほど前なのですが、ここ1週間思い出しては影響を受けているというか、反芻しています。
Bezaさんが表現したかったものと同じかわからないけれど、何かを確かに受け取りました。どうもありがとうございます。
ちなみにあたしが一番気に入ったBezaさんの作品は、エチオピアの土と藁でできた伝統的な家屋のある地面の下がカラフルな抽象画になっているものでした。Bezaさんの考える理想の世界で、エチオピアの風景はきれいだからそのままとっておきながら、でも本当はものすごく発展していてみんなは地下で暮らしているそうです。純子さんの作品では、international women's dayにちなんだ女性たちに特に惹きつけられました。
胸に響いて残っています。どうもありがとうございました。
自身の糧にすると同時に、なぜあたしが芸術表現をしたいのかもしっかり考えようとつきつけられますね。
今日も皆様にとって素晴らしい日でありますように。