昨日2021年6月30日(水)は夏越の祓え(なごしのはらえ)でした。夏越の祓、ご存じですか?
あたしは、夏越の祓を一年が始まって半年後の禊、大掃除だと捉えています。
12月31日大みそかに大祓(おおはらえ)があってちょうどその半分のときにあるのが夏越の祓え。
風習はいろいろあるけれどとにかく大掃除。
実際のお部屋でもいいし、心のこと、ほかのこと、いろいろ。
祓で代表的なイベントは茅野輪くぐり(ちのわくぐり)です。夏越の祓と大祓、両方にあります。神社仏閣に藁でできた大きなわっかが設置される。
あれが茅野輪です。決められた手順でくぐると、エネルギーのミストシャワーであたしたちについた埃や不要なものが落とされることになっています。茅野輪があるところにはたいていすぐそばにくぐり方の説明があるのでそれをご参照ください。
旧暦の頃からある行事で、今でも旧暦でやるところもけっこうあります。特に祇園祭は夏越の祓が〆なので、6月30日だと困ってしまう。
関東でも旧暦のタイミングでわっかをみかけたことがあります。ちなみに旧暦だと今年は8月7日(土)です。
祇園祭では旧暦ではなく、1か月あと7月31日が夏越の祓です。
なんだかそれぞれが自由なタイミングでやっている。
大事なのはやることだとおもっています。1年に1回じゃなくて1年に2回。年末に大掃除をするように、半年ごとに大掃除するのもいいかもしれません。
日本の暦は脱皮、脱皮、脱皮、また脱皮で、いかに循環させて、いかに新陳代謝させて、いかにこだわらず身軽でいるか、ということを重視している気がしています。
夏はムシムシしますし、暑いですし、脱皮のチャンス。逆にいうと脱皮して身軽にならないと、不調になってしまうのかなあと。
今ふと、あたしの先だっての寝込みは、夏越の祓に向けての寝込みだったのかもとおもいました。もっと楽に進行できたらすばらしけれど、ああでもしないとどうしうようもなかった…と考えると、寝込んだのは仕方がなかったかなとおもえて、ちょっと気持ちが楽になるのだ。苦しかったなあ。
みなさまは茅野輪をくぐりしましたか?
あたしは昨年はステイホームだったこともあり、地元の神社に行ってみました。でも茅野輪がなかった。きっと今年もないだろうと思っていきませんでした。
ただですね、実は昨年はその足で祖父母のお墓に行き、草が茂っていてとてもショックを受けました。夏越の祓えの前にやるべきことあるよねと。まずは先祖に感謝したいと。自分にショックを受けました。
だから今年はお墓の草むしりに行きました。昨年よりもそこはちょっとよかったです。
齢をとるにしたがって、生きていた先祖に尊敬の気持ちや、感謝の気持ちがわいてくるようになりました。生まれて来れたのは、生きて来れたのは彼らのおかげです。
あたしは子どもがいないのでツナグ役は担っていませんが、そんなあたしを生まれさせてくれた先人に感謝はしたいです。
夏はどんどん不要なエネルギーを抜いて、脱皮してまいりましょう。
どうもありがとうございました。
◆臼村さおり twitter @saori_u
思考していることを投稿しています。
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