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【映画鑑賞】ウィキッド ふたりの魔女

2025-03-11 21:21:00 | 映画館鑑賞
鑑賞日時:3/9(日)20:50~
鑑賞映画館:新宿ピカデリー

 魔法の国・オズのシズ大学で、グリンダ(アリアナ・グランデ)とエルファバ(シンシア・エリヴォ)は出会った。寄宿舎でルームメイトになった二人は対照的な容姿、性格ながらもしだいに友情を深めていく。しかしやがて統治者の思惑を発端に災難となる国の運命に二人は巻き込まれてゆく。ストーリーの肝はエルファバがどのような過程を経て邪悪な魔女として闇落ちしていくのか?

 児童名作文学作品『オズの魔法使い』に文明批判や社会的な問題を盛り込んだ『ウィキッド』を原作として、ブロードウェイ・ミュージカル舞台劇『ウィキッド』を映像化した作品。すでにポップスターとして名声があるアリアナ・グランデのソプラノの響きが華やなビジュアルとコメディエンヌに徹した演技とともに大変満足。かたやシンシア・エリヴォの歌唱力も圧倒的で素晴らしい。そのほかジョナサン・ベイリーの軽快なダンス(本を蹴ったり踏んだりするのはいただけないが…)、さらに驚きはあの名優ミッシェル・ヨーまでもがセリフにメロディを乗せてゆくのだ。

 さて、いよいよ待ってましたと注目はラスト近くで二人のデュエットで歌われる『Defying Gravity』。聴いた瞬間に胸にグッときてしまった。二人それぞれのこの作品に対しての達成感がもろに伝わってきて、歌詞にある"Together we're unlimited"がはっきりと聴き取れたときの感動は半端ない。

 上映時間2時間40分でもまったく長く感じなかった。物語の終いで”to be continue”と表示されたときはもう次作の期待感しかなかった。

 それにしても続きはいったいどうなるのか?もちろんこの作品の冒頭のエピソードに戻るのであれば限られた表現しかないものの、たとえば『オズの魔法使い』の主人公ドロシーは異次元の外の世界の人物であってほんとうに登場するかどうかはわからない。さらに原作『ウィキッド』が『オズの魔法使い』を大人向けにアップデートされた作品である以上、たんなる良い魔女、悪い魔女といったわかりやすさを示すことはないと思うし、善悪の向こう側(彼岸)にある普遍的な価値観をどう表現していくのか?大変楽しみなのである。


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