12.7-10.5-12.0-12.0-11.8-12.2-12.1-12.0-12.0-11.4-11.4-12.3(JRA)
アサクサキングスからハナを奪い返したリーチザクラウンが刻んだ
ワンペースながらもハイレベルな消耗戦ラップは、去年の天皇賞・秋で
ダスカが表現したものに酷似している。
それを既に乗り切っていたウオッカにとっては経験知としてのアドバンテージ
はあったにせよ、これで府中のダービー&古馬GⅠをすべて制したことは
「歴史的名馬」という以上にどのような称号があろうかというくらい。
でも僕がさらに背筋が寒くなるような思いをさせられた瞬間というのは、
そんな記録とか、ウオッカ自身の過去からの軌跡としてのビジュアル的
なトータルな記憶ではない。
驚くのはこのラップで直線残り400Mで既に先頭に立っていたこと。
突き放し、凌ぎきったこと。このそれぞれの瞬間。
最速の上がりがオウケンブルースリの34.1。
2番目はレッドディザイアの34.7。
しかし両馬とも4コーナーでは10番手以下の位置取り。
そしてウオッカは3番目の34.8だが自身のコーナー通過順は4-5-5かな。
そう考えると2,3着馬からはウオッカが「神」に見えただろう。
そんなサバイバルを11.4-12.3で乗り切る凄まじい底力!
オウケンブルーリは一度中山でどういうパフォーマンスを見せるか
という興味は湧いたし、レッドディザイアは仕掛けどころにおいて馬込みで
溜めざるえなかった脚が直線半ばで前が開いたとたんにその溜めた
分だけ弾けることができたかな、という印象。しかし勝負根性はある。
スクリーンヒーローは去年のJCで横山典騎手がネヴァブションで刻んだ
ラップとは正反対のバイアスとなってしまった。つまり天皇賞で
好走したラップとは全く異質なレースの様相になってしまったのは誤算。
教訓という意味で言えばJC特有だと思うのだが、外国人騎手がある程度
の人数が揃うと、みんな必ず早仕掛けになるみたい。そう見えた。
そうなると、展開が速いか遅いかとかいうのはもうどうでも良くて、いかに
バテそうな馬をゴールまで辛抱させるかというところが重要事項となってくる。
だとすると来年以降もも外国人騎手の乗った日本調教馬を狙えっていうこと
になるのか、それとも地方競馬出身でも充実期である内田博騎手か岩田誠騎手…
いずれにしても中央の騎手の「受難」のレースになっていることは
間違いないのかなと。
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