Carry me back to Old Virginny

1974~1975年にわたるアメリカ・バージニア州R-MWCへの留学記(手紙)です。

一面の銀世界!

1975-01-20 | RMWCの日々

Guess What!?

目が覚めたら一面の銀世界です。

今でもシンシンと降り続いています。すばらしい眺めよ。Jenniferはtoboggan(そり)を持っているので、午後にでもそり遊びに行こうと張り切っています。彼女は、クリスマス休暇中にわざわざスキーズボンを私のために家から持ち帰ってきたの。このあたりは坂だらけだから、そりやスキーには持って来いです。

【sledding at the Dell】

【Webb Hall(寮)の前での友達】 クリックで拡大
  

今は11時。1時間目の日本語、2時間目のRomantic Literatureを終えて、今はノンビリ。11時半からは中級の日本語に行かねばなりません。これからちょっと失礼して、一階のポストに手紙が来ているか見に行ってきます。またね。


新しいアルバイト

1975-01-18 | RMWCの日々

今日は土曜日であります。一日中詩を読んで暮らしました。

今学期のコースは19th Century British Literature to 1932と、Modern American Poetry,それにバドミントンです。その他、日本語の時間がぐっと増えて、8時間手伝わされちゃうの。Dr.Anthonyが、私の日本語の手伝いに対して単位を下さると言うので(Independent Studyとして)、これ以上時間を使いたくないから、Artのコースはやめることにしました。デザインなんて、もともとあまり興味なかったので・・・

それからDr.Anthonyがこの前話してくださったのですが、日本語の初級クラスに、仕事で今年(2年間くらい)日本へ行くという男の人(Jim)がいるのですが、彼の奥さんと子供2人も日本語を習いたいそうです。日中学校へ来ることは不可能なので、夕方3人で習いに来るんですって。それは授業とは関係ないので、私も謝礼金をもらえるそうです。週に10ドルくらいの予定だそうです。Dr.Anthonyは、帰りの旅費の足しにしなさいと言います。もっとも4月頃までですから、全部でも3~4万円にしかならないけど、でもないよりはましですから引き受けました。これで4時間取られてしまいます。

この前の火曜日だったか、私とJenniferとStephanieとKarenとで、大学の近くのイタリア料理店に外食しに行きました。この日はStephanieがちょっと異常で、我々の部屋にやってきて1時間以上もヒステリカルにしゃべっていきました。Jenniferと私は、彼女がノイローゼになるのではないかと心配しています。私も最近は(始めのうちは感心していたのですが)彼女の勉強振りはちょっと度が過ぎる気がしてきました。クリスマス休暇もほとんどレポートを書くのに費やしたそうです。ギリシャ語とラテン語なんて、大変だとは思うけど、彼女の場合はなにか物に取り付かれているみたい。健康も害しているみたいです。どうしてそんなに勉強するのか聞いたら、意外にも「departmentのためだ」と言うのです。Classic Departmentの部長としての誇りが彼女を追い立てているみたいです。自分のためならともかく、人のために勉強するなんて、ばかばかしい、と言ってやったら、でも自分はギリシャ語やラテン語を勉強するのが好きなのだというの。理解に苦しみます。Phi Beta Kappaを狙っているか?と聞いたら、もうほとんど確実に手に入れかけてるのだそうです。そう言った時の彼女の嬉しそうな顔!!それこそ青春をそれにかけている感じ。

ところで、私はまだ成績の報告をしていませんでしたが、LiteratureのコースはA、CivilizationのコースはBをとりました。かなりオマケつきかもしれないけれど、I'm satisfied. ハイ。

今夜は、New York Theatre Companyの公演 "Berlin to Broadway"が講堂であったので、見に行きました。 現代的ミュージカルでとてもおもしろかったです。 ルームメイトのJenniferはベビーシッターのアルバイトで夜中まで帰ってきません。ひさしぶりに1人部屋の気分を味わってホッとしています。


2学期開始

1975-01-17 | RMWCの日々

お元気ですか?1月12日付の手紙、16日に受け取りました。まず、いつも質問に答えないとブーブーおっしゃるので、まとめてお答えします。

まずAunt Sallieの住んでいるのは、一軒家ではなくてアパートです。大学から歩いて2,3分の所にアパートの一群があって、その中の一つなのです。老人の一人暮らしにはもってこいの感じで、2LDKです。こちらに来て気がついたのですが、どこの家でも客人用のベッドルームがあるようですね。私が泊めていただいた部屋にも、客用ベッドが2つもあるの。ふだんはまったく使っていないようです。部屋の飾りは、日本人形やら掛け軸やら、富士山の絵などがありました。台所はせまいので、あまり綺麗じゃなかったわよ。

答えの2:Mrs.Klousの家には、確かに黒人のメイドが一人いますが、週に1回だけ来るの。フローラというとてもおもしろい人です。といっても、Mrs.Klousの家では特別に仕事がないように思えるのだけど、Mrs.Klousはお気に入りの猫(La Princess ラ・プランセースと読みます!)にスポイトで(バカバカしいたらありゃしない)スープを飲ませるのが重要な仕事のようでありました。

その3:それから、Mr.Klousはもうとっくに引退しているのよ。家に一日中いて、部屋でなにやら仕事をしたりしています。

その4:Dr.Owaki(女性ですよ)については、あまり知りません。1月1日に会ったといっても、我々は若い連中でしゃべってばかりいて、(注:私たちはいつも英語でしゃべっています。HisamiとAyukoと私だけの時も英語オンリーよ)彼女とはしゃべりませんでした。年のころは32、3歳、独身。小柄な女性です。

その5:Ayukoは4年間奨学金を受けているようです。どこからもらっているのか、知らないけど。今3年生だからもう1年アメリカにいるようです。おとといだったか、Lauraから聞きましたが、Davidと婚約しているようです。ダイヤの指輪を持ってるんですって。結婚したら、こちらに住むつもりだとは言っていましたが。Hisamiは奨学金は受けていないようです。そういえば、彼女は昨晩電話してきて30分くらいしゃべったのですが、Georgetown Univ.で通訳のコースを取るつもりでいたのに、英語ー日本語のコースが今のところなくて、(いずれできるという望みも半分あるのですが)、したがってGoergetown Univの音声学のコースを取るか、あきらめて日本に帰るか、のどちらかを迷っているそうです。音声学を取ると、いくらM.A.を得たとしても、やがて日本に帰った時、日本の大学の教師になれるかどうかわからないし、かと言って今から日本の大学院の試験を受けるのも自身がないし・・・というわけです。
それはともかくとしても、この夏にはメキシコへ行ってスペイン語を学ぶのが夢なのだそうです。彼女はとても真面目な学生で、しっかりしてるのよ。全然アメリカナイズされてない感じ。自分でも、田舎の出(浜松出身)だから、AyukoやJinkoとは違う、と言っていました。

今はもうみんな大学も始まったので、HisamiはLynchburg Collegeへ、AyukoはMary Washington Collegeへと帰ってしまいましたけれど。

それから、私の後継者のことだけど、S先生には申し訳ないけれど、雙葉ー津田というルートはちょっとあやういと思います。 というのは、Dr. Anthonyがいうには、いずれは津田ーRMWCとでexchange systemを作りたいというのです。そうなると、津田塾大学として、でないと都合が悪いと思って。 雙葉ー津田というと、ちょっとプライベートな感じでしょ?


Xmas休暇(9) Washington D.C.へ

1975-01-13 | クリスマス休暇

お元気ですか?昨日Cherlotsvilleのカントリークラブから大学に戻ってきました。今日からいよいよ2学期です。パンタロンと小包は届いていました。それから12月20日付と1月6日付の手紙も来ていました。そのほか、12通も手紙がたまっていました。

私はRoanokeからMrs. Klousの友達のMr. & Mrs.Manning(2年前までCounsel Generalとしてバーミューダ諸島にいた人です)の家のあるMarylandのPort Republicというところへ泊まりに行き、そこからAnnapolisNaval AcademyやWashington.D.C.を見に行きました。White Houseや Capitol はもちろん、Monumentも見ました。15、6年前にチコタンもここへ来たわけですね。月日のたつのは本当に早いですね。

【Wahington Monumentにて】クリックで拡大
    

【University of Virginia】
   

【Atrantic City(大西洋です)】

それからMrs.Manningの息子さんのKirkという弁護士の卵がWashingtonの新しいビルにオフィスを持つと言うので、そのビルを案内してくれました。そこからだと、Washingtonの町が一望の元に見渡せます。NYとちがって、清潔な感じのする町で、とても気にいりました。

そのあと、Mrs.KlousとChaerlottvilleのFirmington Country Clubに行って、一泊(パーティーをしたの)して、大学に帰りました。

また落ち着いたら、このことも詳しく書きます。またね。


Xmas休暇(8) Johnと映画

1975-01-07 | クリスマス休暇

朝目を覚ましたら、なんと雪景色!昨日はとても暖かかったのに、この季節はとても天気が変わりやすいそうです。 9時半頃降り出したのですが、お昼までにはすっかり積もって、今では一面真っ白です。雪はステキですが、明日のワシントン行きを考えると憂鬱です。あまりひどかったらあきらめなくてはなりません。せっかくのチャンスなのにと思うと、残念。裸足でテラスに下りていって、雪景色の写真を数枚撮りました。

 たったいま、Mrs.Klousが呼ぶので下に降りていくと、髪の毛を切ってくれというのでびっくり。 彼女はウエストくらいまである栗毛の持ち主ですが、背中のあたりで切りそろえて欲しいと言うのです。 私の髪型が気にいっちゃって、同じように切れと言うのよ。 私は、そんな無茶な・・・と思ったけど、断るわけにもいかず、櫛でとかしてはさみで切ってあげました。 それほど多量でないので、とてもうまくいきました。鏡で見て、Mrs.Klousは大喜びして、私は散々感謝のキスを浴びせられました。(^_^;)

Mrs.Klousは年の割には気が若くて、ファッションとかお化粧とかに夢中なのです。 私は「いいカモ」で、人形代わりにされています。 Mr.Klousのほうは、もう露骨にそうした態度を軽蔑していて、私の前でも平気でMrs.Klousのことを笑い飛ばしたりするの。 なんとも奇妙な夫婦です。

今夜はJohnが映画に誘ってくれました。 7時に彼がやってきて(Mrs.Klousが招いたの)みんなで食事をとったのですが、ご想像のとおり、Mrs.Klousがひとりでしゃべりまくって、9時からの映画に行く予定なのに、8時半をまわってもMrs.Klousのおしゃべりは止まらないの。 私とJohnとで、やきもきしながら相槌も上の空で、デザートもそこそこに逃げ出しました。

映画はチャールトン・へストン主演の"The Earthquake"というもの。日本でも上映されていますか? 舞台はロサンジェルスで、大地震のために町がすっかり廃墟に化す、というストーリーでした。 要するに「日本沈没」みたいのですが、設定といい、音響といい、本格的でかなり迫力満点でした。 東京と同じように、ロサンゼルスはこの数年のうちに本物の大地震が起こる、と予言されているそうですね。 もしそれが本当なら、カリフォルニアの大部分が海に沈んでしまうそうです。 東京ではその後、地震の噂はどうですか? 天災は忘れた頃にやってくると言うから、今年になって起こるかもよ? おじちゃんたちもアメリカに来た方がいいんじゃない?東海岸は安全ですから。 冗談でなく、本当に夏休みあたりに2人でアメリカに来ることはできないかしらね? いずれいずれと待っていても、物価は上がる一方だし、このへんで大冒険!なんて、いかが?

ところで、映画のあとでJohnとKlous家に帰ってくると、Mrs.Klousが2人にコニャックを瓶ごと運んで来てくれました。 コニャックって生で飲むものなの?このところ連日カクテルやお酒を飲みっぱなしです。といってもなめる程度ですが。 今夜はMrs.Klousは「賢明にも」おしゃべりに出てこなかったので、2人だけでおしゃべりを楽しむことができました。

そういえば、今朝朝食の時にMrs.Klousと長家の話が出てきたので、私が、お兄ちゃんが大学1年の時スキー部のコンパで酔わされて友人に担ぎ込まれてきた話(詳しくはお兄ちゃんに聞いてね)をしたら、Mrs.Klousは喜んじゃって、お兄ちゃんにすごく興味を持ったようでした。  "Is he married?"なんて聞いてきたから、もしかしたらお兄ちゃんがここにいたら、Mrs.Klousは大喜びで金髪のガールフレンドを世話したがることでしょう。

それからワシントン行きは1日延びて、あさって出発することになりました。 すてきなことに、ワシントンから帰りはシャーロッツビルのFarmington Country Club(9月に昼食をとったところ)に寄って、しかもシャーロッツビルのMonticelloを案内してくれると言うの!!何から何まで恵まれている感じですね。うんと写真を撮りまくって来ます。

この手紙が着く頃は、お正月気分もそろそろ消えてチコタンは学校が始まる頃ですね。おじちゃんはその後絵を描いていますか?Mrs.Klousは気取ったことが好きだから、おじちゃんの絵を彼女に送ってあげたら狂喜すると思います。

もう今は午前2時です。(-_-)なのでもう寝ます。ではまたね。

PS:体重を量ったら、108ポンドもありました!Help!! 9月にこちらにきた時より20ポンド(約10キロ)も太っちゃった。 I must do diet!!

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Mrs.Klousがこの絵葉書をくれたので出します。このHotel Roanokeが例のファーストデートの場所です。とても大きいでしょう?左中央にある大きなもんから入って、右側が食事をしたWindsor Roomです。

と、これを書いていたらたった今、FMラジオからMarshallのしゃべるニュースが流れてきました。なにやら、ハイジャックのニュースのようです。彼は実に美声の持ち主です。

今夜はこれからMr. & Mrs.KlousとMarylandにある彼女の友人の家にドライブし、そこからワシントン.D.Cを見て、11日にChaerlottsvilleのカントリークラブに泊まり、12日に大学に戻ります.いよいよ2学期にはいるわけ.また勉強に奮闘しなくちゃ。 

ではまたね! Love,