☆自分にもあるあるのこころのうち。。。

後の月（栗名月）10月8日20.00頃



昨夜は、「後の月」と呼ばれる十三夜の名月。
薄い雲が少しかかる名月の傍で木星がキラキラひときわ明るい。

「十三夜の名月」の日に、たまたま読み終えた本。



おら　おらで　ひとり　いぐも

二日前のこと、
待っていた本の順番が来たとの知らせが届いた。
夕方だったが、慌てて自転車で図書館へ。
普段なら、夜に本は読まない！というより、
目がしょぼしょぼとして、読めない。
明るいお日様の下で、ようやく読める目の具合。。
この本は違った。
行間が比較的広い。
早く読みたい気持ちも勝ち、
勝手なものだが、
その夜、読み辛くホトホトしながらも、
本の三分の一ほどを読みすすんだ。

自分にもあるあるの場面が随所で。
心の声も、そうだそんなことあるあるに響く。

あるあるに惹かれて、昨日明るいうちに読み終えた。

「おらおらでひとりいぐも」の最後の場面で、
孫のさやちゃんがバスに乗り一人で
お人形のほころびを直してもらおうと
桃子さんの家へ訪ねてくるシーンが描かれていた。
さやちゃんに「怖くないの」と聞かれ、
桃子さんが、
「何にも。みなまぶってでくれる。
まぶってでくれるのは・・・」
「知ってる。見守るってことだよね。」
・・・・・・・・
ママもいつも「まぶってでくれる」
と言っているというのを聞き、
桃子さんが涙する。

私も今や親となった娘や息子が居る。
そして、桃子さんに近い年齢だ。
この年齢になり、今までを振り返ることも増えた。
「あの時は、そういうことだったかも知れない？」。
と、年月が流れて合点することがある。
今はもう居ない姑、母や父との色々なやり取りを想い出している。

「おらおらでひとりいぐも」
桃子さん、良かった。