DSのきせかえ&パズルゲーム、「おとぎ銃士赤ずきん」(コナミ)をプレイしました。
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魔法の国の「ファンダヴェーレ」と現代社会の「エルデ」。
赤ずきんたち三銃士は、
悪い魔女「サンドリヨン」とその手下たちから
草太を守るため、ファンダヴェーレから
エルデにやってきたんだ。
○今回のお話は……
ある日、だいじなスウィートフォンを
なくしてしまった赤ずきんは、それをさがすため、
相棒のヴァルと一緒に旅に出たよ。
悪い魔女サンドリヨンや
その手下のじゃまをはねのけながら、
ぼうけんをしていたけれど……
「おとぎ銃士赤ずきん 取扱説明書」・ストーリー&キャラクター ~2つの世界の物語~ より
本作は2006年に放送されていたテレビアニメ「おとぎ銃士赤ずきん」のゲーム化です。一応、当時観ていましたけど、正直、内容はそんなに憶えていません。「超星艦隊セイザーX」の後番組だったというのも、今回調べて初めて知ったくらいです。そういえば、どっちもコナミだっけ。
なので、ストーリーが本編とどの程度リンクしているのかも、あんまり分からなかったりします。一応、本編途中に挟み込まれる番外編的なおはなし、なんでしょうかね。
いくつかの本(お話)をクリアしていくことでゲームは進んでいきます。
各本の冒頭で、軽くキャラたちのやり取りがあります。その後3~4つのステージをクリアしていき、最後にまたキャラのやり取りがあって、そのお話はクリアとなります。
メインのゲームは、迷路の上を勝手に歩いていく赤ずきんを、敵にぶつからないように、アイテムを収集しながら、うまくゴールまで誘導するという内容になっています。
迷路は3×3から4×4のパネルで分割されていて、パネルはそれぞれ十字路だったり、90度左右どちらかに曲がるようになっていたり、行き止まりになっていたりしています。パネルのうち1箇所が空白になっているので、そこにパネルをスライドさせることで、どんどん迷路を組み替えていくことができます。要するに、チクタクバンバンですね。
赤ずきんも、敵も、一定の速度でひたすら迷路の上を歩いていきます。赤ずきんが敵にぶつかると、敵の種類に応じて、ダメージを喰らったり、移動速度が遅くなったり、様々な影響が現れます。
ゴールが設定されていますので、時間が切れる前に赤ずきんをゴールまで導けばクリアとなります。
ただのチクタクバンバンと異なる要素として、迷路が「ファンダヴェーレ」と「エルデ」の二つあるということがあります。この二つの世界は別個に存在しているのですが、迷路のパネルは同一なものになっていて、ファンダヴェーレのパネルをスライドさせれば、エルデの方も同じように動きます。
赤ずきんや敵はファンダヴェーレの方を動いていきます。しかし一枚だけ、ファンダヴェーレとエルデのパネルを交換することができます。「エルデ」には、お店がありますので、それらの店があるパネルをファンダヴェーレのものと交換することで、赤ずきんが店でアイテムを入手することができます。
また、赤ずきんがプリンセスモードに変身するために必要なアイテム「エレメンタルクローバー」も、なぜか「エルデ」にあります。プリンセスモードになれば、敵と触れることで相手を倒すことができます。
敵を倒すと邪魔者がいなくなるだけではなく、店がランクアップして、よりレアなアイテムを入手できるというメリットもついてきます。レアアイテムを入手すためには、敵をどんどん倒していかないといけないのです。
もうひとつ、入手した服やアクセサリーによる着せ替えをすることができます。入手できるアイテムは、身につけるトップ、ボトム、ワンピース、アクセサリー、メガネ、そして背景となるフレームと壁紙の7種類。これらのほかに、髪型や髪の色、目の形に目の色、リップ、肌の色などを変更することができます。
所有しているアイテムの中で好きなようにコーディネートすることができるのですが、さらに、白雪姫がそのコーディネートをチェックしてくれます。いまいちな場合は「がんばりましょう」となりますが、そこそこ決まっていれば、「キュート」、「ピュア」、「クール」、「ゴージャス」、「ファンタスティック」など、寸評を交えて評価してくれます。
この着せ替え画像はアバター的に用いられ、通信してツーショット写真を撮ったりもできます。
2時間ほどプレイして、エンディングまでたどり着きました。短かった……。
ただ、クリア後に、服とかをもう少し集めようかと最初の方のステージをプレイしていたら、突然追加のお話が登場しました。クリアしたときは全部で10本のお話だったのですが、今は12本に増えています。これ、多分、もう少し増えていきそうですね。出現条件は、入手アイテム数ですかね?
ゲーム自体は、結構良くできているのではないかと思います。単純に赤ずきんをゴールまで運ぶだけなら別に難しいこともないのですが、赤ずきんと敵が独立して動いていく中で、ぶつけないようにしながら目的のパネルまで運んでいくのは結構頭を使います。ぶつかりそうになりながらせかせかとパネルを動かすアクション性と、どのようにルートを作っていくかというパズル性がそこそこ上手くマッチしています。
ただし、やることが単調なので、割とすぐに飽きます。何しろ、ステージが進んでも、敵の数が増えたりパネルの枚数が増えたりするだけで、やることは同じですからね。
それに、難易度がかなり低いです。一応敵にぶつからないようにするのは少し大変なのですが、実のところ、敵にぶつかったところで即ゲームオーバーになるわけではないので、一度や二度ぶつかったところでさほど問題ないんですよね。大人向けの難易度として、敵に一度でも触れたらアウト、くらいの高難易度モードがあっても良かったかもしれません。
ゲーム部分が単調なので、服やアクセサリーの収集もちょっと辛いものがあります。ついでに言うと、服の収集率は、現在でも半分以下。全部集めるにしても、ちょっと先が長すぎます。しかも、まだ持っていない服がどのお話のどのステージのどのレアリティの店で入手できるのかもわからないので、なかなかコンプリートしようかという気にもなりません。
ゲームとしては嫌いじゃないし、今更ながら赤ずきんとか結構いいキャラデザしてるなぁとも思ったのですけどね。内容的にちょっと飽きやすいのはとても大きな難点ですね。ステージにバリエーションをつけるとか、もっと長く遊び続けられる工夫があったら良かったんですけどね。
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