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 勁文社のゲームブック「スーパースターフォース」(なぶらひみ・原作、ベッカー鈴木・画)をプレイ。ここの所、比較的評価の高い作品ばかりプレイしていたのでちょっと油断していたのですが、一筋縄では行きませんでした。

 タイムパトロールの途中のアクシデントで思わぬ時代にとばされてしまったラルフは、時空がゆがんでいることに気づいた。そして、たまたま入手した古文書に “ゴーデス” の名が記されているのを見てガク然とした。
「ゴーデスが生きている!?」
 数少ないキーワードをたよりに、ラルフは再び闘いに立ち上がった。……そこには “スーパースターフォース” 最後の謎が隠されていたのだ!!

 -裏表紙より-

 元々シューティングゲームが原作で、そっちのストーリーは知らないのですが、その後日談っぽい感じです。ゴーデスってのがラスボスだったのでしょうか。調べりゃわかると思いますが、めんどくさいので放置。

 まずはキャラメイク。AからHの8つの記号に0から8の数字を一つずつ割り振るという、双葉文庫のファミコン冒険ゲームブックシリーズでよくあったパターン。それに加えて、10ポイントを戦闘力(主人公本人の戦闘能力)、攻撃力(戦闘機・ネオファイナルスターの攻撃力)、機動力(戦闘機・ネオファイナルスターの機動力)の3つのパラメータに割り振るというもの。後者はプレイヤーから意味がわかるものの、前者は基本的に運の要素。しかしこれが曲者で、どれを高くしてどれを低くすればいいのかはやってみないとわからない。っていうか、やってみてもよくわからないというのが本当のところ。あるところでは敵の能力として用いられているけれど、また別なところでは主人公の能力として用いられているため、戦闘力等の値も含めて最適化をかける必要があります。もっと言えば、戦闘で負けても能力値が下がるだけの場合とアイテムが入手できなくなる場合があるので、負けても何とかなるシーンでは敢えて負けるような設定にする必要があるのかもしれません。

 漫画なので読み進めるのは簡単です。ただ、本来は必要なアイテムを入手するための経路と、戦闘を勝ち抜いていくためのパラメータ設定を発見する必要があるのですが、選択肢の試行錯誤は我慢できても、AからHのパラメータ選択の試行錯誤はちょっとめんどくさいんですよね。あくまでも “ゲーム的” 、というか、“パズル的” な選択に感じられてしまい、ちょっとやってられませんでした。で、今回はズルして戦闘は全部勝つルールでやってました。

 原作を知っていれば何かあるのかもしれませんけれど、ストーリー的には云々するほどのものはありません。ゲームオーバーは原則アイテム不足により引き起こされるのですが、あまりにも唐突すぎて結構面白いです。それから、ヒロインのビラコチャが全然かわいくないのがなんとも。っていうか、ビラコチャって言うと、個人的には小野敏洋の漫画に出てきた中米の巨神像を思い出してしまうわけですが。

 結論としては、安っぽいゲームブック恐るべし、ってところでしょうか。難易度のとり方に説得力がないので、基本的に何度もプレイするのが苦痛なのです。が、完成度は低いものの、部分的には面白いところもあるので、その辺を上手く汲み取ることが出来れば充分楽しめる出来ではあると思います。



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