私は全てを理解した。やはりコルブは正しかった。自分たちが生きるために他人の命を奪うのは間違っていたのだ。私が経験したの感情は、良心の呵責だったに違いない。コルブも同じ感情を味わったはずだ。私は2度と食事をとらないだろう。コルブと同じように私も身を横たえ、このサイクロプスの貯蔵庫で死を受け入れるのだ。 コルブのことを皆が忘れ、彼の亡骸はどこかに隠してしまおう。彼も生きかえることを望んではいまい。我が種族のいにしえの伝説の1つに、我らの種族にかけられた呪いに関するものがある。たしかに我々は呪われているのだ。良心の呵責を感じた者が求めるのは許しだけだ。今のところ、私にとって許しは夢以外の何物でもないが。 キアトレン
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