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 MSX のRPG「ディープダンジョン」(ハミングバードソフト)のプレイを開始しました。





 かつて勇剣士コナンが魔物を打ち払い、平和を手に入れたドールの街。それからの長い年月を、慈愛に満ちた国王の元、安全で平和な生活を享受してきました。
 しかし地下深くで恨みの念を積み重ねていた魔物たちは、復讐を開始すべく地上への侵攻を開始します。大地を揺るがす魔物の軍団は街を襲い、宝を奪い、プリンセス・エトナも連れ去られてしまいました。
 この危難に立ち上がったのが剣士ルウです。国王に呼び出されたルウは勇剣士コナンの装備を身にまとうと、2人の従者と共に魔物の本拠地である地下深くへと潜っていきました。
 しかし数日後、2人の従者が息も絶え絶えになって戻ってきました。曰く、地下洞窟は魔物の棲み処となっており、地下3階にあった幻の町まではたどり着けたものの、それ以上はとても……。ただ、剣士ルウはさらに奥へと踏み込んでいった、と。
 息絶えた2人の従者を目の当たりにして、国王は国中の若者たちに、次代の勇者となるよう呼びかけます。そしてそれに応えて立ち上がった者のひとりが、主人公のラルなのでありました。魔物に母と妹を殺されたラルは、魔王の討伐とエトナ姫の奪還を誓い、一人、地下迷宮へと降りていくのでありました。

 ディープダンジョンは比較的オーソドックスな3D ダンジョンRPG。元々はファミコンのディスクシテム用のゲームで、後にMSXにも移植されました。今回はEGG で配信されているMSX 版をプレイします。
 実はMSX 版は昔実機でクリアしたことがあります。一度クリアしたRPG を再プレイするというのは一部のお気に入り(Might and Magic シリーズとか)以外はあんまりやらないんですけど、ちょっと軽めのRPG をやりたかった(記憶では割とシンプルであんまり意地悪な謎とかは無かった)のと、30年以上前であんまり細かいところは憶えていないので、まあいいかな、と。



 まずはキャラメイク。5人分の枠があるけど、当時としては結構多めですね。



 ただ、名前がひらがなとアルファベットしか使えないんですよね。主人公には「ラル」というデフォルトネームっぽいものがあるのですが、「ラル」と入力することはできません。作中の登場人物の名前がみんなカタカナなのに、主人公だけ揃っていないというのはなんかイマイチです。
 雰囲気だけで言えば、まだアルファベットの方がマシな気もしますけど、最大5文字までしか使えずあまり長い語感の名前が作れないので、ひらがなにしておきました。まあ、そんなに気にするところでもないですしね。
 ちなみに、マニュアルに掲載されている画面写真では、主人公の名前は「なごし7」となっています。スタッフの中に名越さんでもいたんでしょうかね?



 国王から与えられた軍資金は300G。国の危機とは言え主人公は別に勇者の子孫とかではなく、ただの勇敢な一人の若者でしかありません。他にも大勢同じような若者がいることを考えれば、こんなもんじゃないですかね。



 ドーンの街には国王のいる城以外に、体力を回復できる宿屋、道具屋、武器屋、防具屋があります。まあオーソドックスというか、必要最小限のシステムといった感じですね。



 主人公は魔法を使えないのですが、道具にはそれぞれ魔法の力が込められていて、攻撃呪文や回復呪文、デバフ呪文など、道具を購入することで魔法の代わりとすることができます。
 で、ちょっと特徴的なのが道具の使い方。体力回復のパンと、毒消しの効果がある聖水だけは消耗品なのですが、それ以外のアイテムは一度購入すれば何度でも使用できるのです。
 これ、かなり気前が良いような気がするのですが、ロンリーバトルとなる本作では戦闘中にあれもこれも一度にやることはできませんし、何より金の入手に結構苦労する(=そんなに道具を買いまくるわけにもいかない)ので、魔法使いまくりで楽勝状態になるというわけでもなかったりします。





 地下迷宮は3D表示で表されます。マッピング大好き人間としてはわくわくする瞬間ですね。
 本作ではデフォルトで今向いている方角が表示されるので、迷いにくくなっています。



 街ではセーブできないのですが、ダンジョン内ならどこでもセーブすることができます。
 これ、かなり便利なのですが、本作では死んだらセーブしたところからの再開となるので、あまり変なところでセーブすると街に戻れなくなって詰んでしまうことも考えられます。特に序盤では、セーブするのは安全に帰れる街の近くだけにしておくのが無難です。



 ダンジョンには当然魔物が登場します。
 このゲームは結構乱数が強くて、攻撃命中率は低めだし、敵味方共にダメージの振れ幅が大きいです。なので、この一番弱そうなクモ相手でも、割とピンチに陥ることもあります。

 あと、地味に面倒くさいのが、ダンジョン内でしばらく操作しないでいると、移動していなくても敵が出現する点です。マッピングしながらプレイしているとどうしてもこの操作しないで記入する時間が生じるので、記入し終わって顔を上げると敵と遭遇している、なんてことがしょっちゅう発生します。
 コマンド選択状態にしておけばその時は敵は出てきませんが、コマンド選択状態を解除したとたんに敵が出現します。ルートを把握しているところをすいすい進む分には問題ないんですけど、じっくりとプレイしたい向きにはイマイチな仕様です。



 地下1階で一番強いのはこの熊さん。こいつには1レベルでは太刀打ちできないので、さっさと逃げなくてはなりません。もっとも、逃走の成功率もそんなに高くないので、為す術もなくやられることも多いのですが。

 弱いうちは戦闘でも苦労するのですが、金銭的にも苦労します。敵を倒せば金が入手できるものの、その金額は微々たるもの。なんとか敵を倒しても、一銭も手に入らない場合もあります。
 そんなわけで、序盤はとにかくケチケチしなくてはなりません。宿屋の代金が7G ので、とにかく7G 稼いで赤字を回避するのが目標ですね。街の近くで敵と戦い、ある程度金を稼いだらすぐ撤収。強敵に出くわしたら諦めてそのまま殺されるのも手です。どうせ経験値も金も、そんなに一気に稼げるわけじゃないですし。

 そうこうしている間にレベルアップ。1レベル上がっただけで、だいぶ戦闘が楽になります。このゲームではレベルアップによる強化を実感しやすいです。まあ、熊とかを相手にする場合は、2レベルでもまだまだ一筋縄ではいかないんですけどね。



 ダンジョンには主人公以外の冒険者も徘徊しています。彼らに話しかけると、冒険に有益な情報をくれたりもします。
 ただ、誰もが魔物討伐に励んでいるわけではなく、魔王に屈し、主人公に襲い掛かってくる連中もいます。で、こいつらがまた、結構強いんだよなぁ。こんな連中にも国から300G 支給されたかと思うと、大いなる無駄遣いですなぁ。



 冒険者が言っていたゴミの山は、このダンジョンの中に無数にあります。ここを漁ると、何もないこともありますが、金が拾えたり、あるいは魔物が出現したりもします。
 このゲームは敵が落とす金がそんなに多くないので、ゴミの山を漁るのは割と効率の良い金の稼ぎ方だったりします。昔プレイしていた時も、ひたすらゴミの山を漁っていたような覚えがあります。



 迷宮をさ迷っているうちに、下への梯子を発見。



 地下2階へと到達しました。この迷宮は、階層によって壁の色が変わっていきます。
 このダンジョンは全7階層。先はまだまだ長いです。





 まだまだ前半戦ですが、やっぱりダンジョン系のRPGは面白いですね。マッピングができればそれで満足なんだろうという感じも無きにしもあらず、ですけど。



 フロアのサイズは各階30×30 と結構大きめなので、マッピングのし甲斐はありますね。ただ、注意しなくてはいけないのは、Wizardry やその他の多くのダンジョンRPG とは異なり、マスとマスの間に厚みのない壁が存在するのではなく、ちゃんと壁に厚みがあるという点ですね。要するに入れるマスと入れないマスがあって、壁は入れないマスによって作られているということです。
 壁に厚みがあろうとなかろうと、それ自体はマッピングする上では大きな問題は無いのですが、扉にも1マス分の厚みがあるということに気づいていないと、扉を通るたびに1マスずれてしまい、マッピングをミスってしまうことになります。



 そしてやっぱりきついのが金不足。武器も防具も買いたいし、アイテムも買いたい。下の階に降りて行っても得られる金があまり増えないので、なかなか高額商品まで手が届かないんですよね。
 未探索エリアを探索するのは楽しいけど、そういうところは敵が強いので、すぐ引き返さなくてはなりません。結局、一番効率よく稼ぐためには、浅い階でのゴミ山漁りということになってしまいます。効率が良いのは分かるけど、さりとて作業感が強くて、あんまりそればっかりやっているのもなぁ……。



 現在、レベル10で、地下4階まで到達しています。今のところは特に詰まるようなところもなく、順調に進んでいます。

 ただ、やっぱり、金欠がつらいですねー。まだ武器と防具をそろえるので精いっぱいで、道具類が全然買えてないんですよねー。今いる座標を知ることができるコンパスと、地図を映し出す水晶(と、この2つをそろえると完成する魔法の地図)は早めに欲しいと思っていたのですが、よく考えればこの辺りはちゃんとマッピングしていれば必要ないと言えばないしなぁ。
 とりあえず、単純に戦闘力を上げる方が優先ですかねー。

 あんまり焦る必要も無いんですけど、3月中くらいにクリアできるといいなぁ。


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