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 2月22日はニンニンニンで忍者の日。そこで、MSXマガジン永久保存版3に収録されている、忍者をテーマとしたMSXのアクションゲーム「伊賀忍法帖」(カシオ)をプレイしました。






伊賀忍法の秘伝、伊賀忍法帖全4巻が、甲賀忍者の手の者に奪われてしまった! 巻物は敵の城に隠され、その周辺は屈強なる甲賀忍者に守られているのだ。キミは主人公の「伊賀丸」になり、難攻不落な敵城に忍び込み、得意の手裏剣や忍法を使って、大切な巻物すべてを取り戻すのだ。というわけで、「へのへのもへじ」とか「べー」だとか、意外なほどひょうきんな、甲賀の城へ、さあ乗り込もう!

「MSXマガジン 永久保存版3」より


 カシオとMSX と言えば、ハードもソフトも販売していたのですが、当時の印象で言えば「とにかく安い」ということに尽きますね。カシオの出していたMSX は電卓の設計思想が反映されていて、本体価格が1万円を切るものもありました。しかしその分、性能自体が低めだったり、キーボードが電卓チックだったりして、正直ちょっと「安っぽい」という感じもありました。
 ただ、MSXマガジン 永久保存版3 に乗っているインタビューによればそれなりに売れていたそうです。個人的にはあまり魅力的には映らなかったのですが、販売戦略としてはアリだったんでしょうね。



 ゲームは全5ステージ。最初のステージは城門の前を舞台としています。左右から敵忍者が襲い掛かり、さらに城壁の狭間からは伊賀丸を火の玉が襲います。
 伊賀丸の行動は、上下左右の移動に加え、ジャンプと手裏剣を打つことができます。手裏剣で、敵の手裏剣だけでなく、火の玉も相殺可能。また、敵忍者はジャンプして踏みつけることで倒すこともできます。

 で、最初のステージではあるのですが、慣れないとこれが結構難しいんですよね。
 敵忍者は単に1方向に移動して、前に手裏剣を放つだけなので、さほど脅威ではありません。敵の後ろに回り込んだり、横から攻撃したりすれば、簡単に倒すことができます。問題は狭間から撃たれる火の玉。こいつのスピードが結構速いので、敵忍者にばかり気を取られているとやられてしまいます。
 まあ、落ち着いて対処すれば大丈夫なのですが、なんだかんだで敵の攻撃があわただしくなることもありますからね。



 敵忍者を10人倒すと、城門から中へ入ることができます。



 で、何回かプレイしていて、最も厄介な狭間からの火の玉は、城門の前にいれば当たらないということに気づきました。やっぱり狭間からはあまり角度の付いた方向へは撃てないようですね。
 敵忍者も横方向にしか攻撃できないので、城門の前に陣取って、前を横切る敵忍者を手裏剣で倒していけば、そう苦労せずクリアすることができます。真横からくる敵忍者だけは、注意が必要ですけどね。
 やはり、攻め寄せる敵に対して死角なく攻撃することができる、五稜郭のような星形城塞の有効性がよくわかりますね。



 ステージ2からは城内の攻防になります。



 ステージは三階構造。各ステージには掛け軸がかけられていて、その裏に隠されている伊賀忍法帖を見つけなくてはなりません。
 レイアウトはジャレコの「忍者じゃじゃ丸くん」と似ていますね。発売は同じ1985年なので、特にパクリというわけでもないと思いますけど。



 ジャンプして掛け軸の横のひもを引っ張ると掛け軸が巻き上げられ、裏に隠されているものが現れます。
 ボーナスポイントの小判が出てくることもありますが、ほとんどは落書きです。
 あとついでに、床が開いて下に槍衾が現れます。落ちると死にますので注意が必要です。ジャンプのポイントが悪いと、ジャンプして掛け軸を開いた後、そのまま槍衾に落ちてしまうこともままあります。





 敵忍者に加え、床の上を転がってくる変なのと、まっすぐ飛んでくる矢が伊賀丸に襲い掛かります。こいつらが結構厄介なんですよね。



 これが掛け軸のどこかに隠されている伊賀忍法帖。どこかっていうか、一番最後に開く掛け軸の裏にあるので、結局すべての掛け軸を開かないといけないんですけどね。
 それから、神棚にある小さな巻物をとると、ステージによって内容は変わるのですが、一定期間特殊な攻撃ができるようになります。



 伊賀忍法帖を入手すれば、ふすまから次のステージへ行くことができます。



 ステージ3では掛け軸の数が一気に増加。
 また、カエルに化ける緑色の忍者も出現します。



 ステージ4では仕切りが出てきます。
 移動が制限されるので、どういう順番で掛け軸を開いていくのか、しっかりと考えないといけません。



 MSX 特有のもたつきは若干あるものの、操作感覚は割と素直だったと思います。カシオのゲームって、あまり操作性が良くないものだと思い込んでいたんですけどね(そもそも、リアルタイムでプレイしたカシオのゲームは「仔猫の大冒険」(これもMSXマガジン 永久保存版3に収録されています)だけなので、それのみの印象なんですけど)。

 ただ、操作自体は悪くないのですが、どうしても避けることができない、理不尽な攻撃を受けることがあるんですよね。
 一番はやっぱり飛んでくる矢ですね。伊賀丸は一度ジャンプすると着地するまで操作することができないのですが、矢はスピードが速いので、丁度ジャンプしたタイミングで矢が飛んでくると、操作できずにそのまま命中してしまうことがままあります。一応、いつ飛んでくるかわからないという心積もりでいないといけないのですが、避けようがないケースもどうしても出てきてしまいます。
 悪いことに、一度死ぬと、そのステージはまた最初からやり直しになってしまいます。せめて開いた掛け軸がそのままになっていてくれれば、まだ良かったんですけど……。ステージクリア目前で理不尽にやられちゃうと、結構やる気が削られてしまうんですよね。



 実機じゃなくてエミュなので、ステージクリアしたところでステートセーブして進めていったのですが、ステージ4までしか進めませんでした。長丁場になると、どうしてもどこかでミスしちゃうんですよね。ミスだけじゃなくて、前述の理不尽な死亡も、ですけど。
 一つ一つは突破できない障害ではないので、ステージの途中でももっとこまめにセーブすれば先に進めるんでしょうけどね。自己満足ではありますが、ステージ単位のセーブはありだけど、そこまでやるのはちょっと違うような気がします。

 ゲームとしては結構面白くはあるんですよね。ただ、理不尽に死にやすいのと、展開が単調なのとで、飽きやすくもあるとは思います。これを集中して長時間プレイするというは、なかなか大変でしょう。
 ノーミスでステージ4に突入したところでセーブしてあるので、残り2ステージ、何とかクリアできればと思っています。しかしこれ、実機でクリアするの、相当大変だろうなぁ。





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