横浜スタジアムでの対ベイスターズ3連戦。この3連戦は全試合tvk で中継をしているので、久しぶりにテレビ観戦しました。
試合は、勝利数と防御率でリーグトップを行く大瀬良が、流石の安定感を見せて快勝。昨日の嫌な負け方を払拭して、また一歩、優勝に近づきましたかね。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計
| カープ
| 0
| 0
| 0
| 2
| 0
| 0
| 0
| 2
| 0
| 4
| ベイスターズ
| 0
| 1
| 0
| 0
| 0
| 0
| 0
| 0
| 0
| 1
|
先発の大瀬良は7回0/3を投げて112球、6安打2四球で1失点という内容でした。
まあ、ほとんど危なげの無い内容でしたね。失点シーンも、鈴木誠也が普通のライトフライを見失って2ベースにした後、内野ゴロ2本での失点でしたから、実質的には自責点0みたいなもんです。
大瀬良は8回まで続投したのですが、7回で102球投げていたので、今までだったら交代していてもおかしくありませんでした。それでも続投だったのは、内容が良かったことや、次の回に打席が回ってくるということもありますが、最近の中継ぎが不安定だからという理由も大きかったと思います。しかし結局、先頭の2人を塁に出したところでフランスアに交代してしまいました。
今日の大瀬良は、本当にナイスピッチングだったんですよ。でも、昨日の野村も8回に無死満塁のピンチを招いて逆転負けに繋がってしまったことと合わせ、やっぱりエースとしてはもうひとふんばりして欲しかったというのが正直なところです。普通の先発投手としての評価なら、何の文句もありません。これはあくまでも、エースなればこそのお話。チームを背負う、リーグを代表する、普通のローテ投手よりも一段階上の投手と見ているからこそ、ついつい言ってしまう苦言なのです。
ともあれ、これで13勝目。春頃に比べると、勝ちのペースは落ちて来ているのですが、ここまでカープのエース格としてフル回転してきました。このまま最後まで活躍して、タイトルを手にして欲しいですね。
カープ最大のピンチが訪れたのは8回裏。大瀬良が2安打を浴びて無死1、3塁というピンチを招いたシーンです。しかしそこで登板したフランスアが、桑原を三振、ロペスをショートフライ、筒香は警戒して四球を与えますが、続く宮崎をセンターフライと、0で押さえてくれました。
昨日の試合では、一岡が8回裏に3本塁打を浴びて6失点の逆転負け。フランスア自身も前回登板の16日のタイガース戦で、中継ぎ転向以降では初黒星。ここ2試合、カープにとっては嫌な負け方をしていたところでしたので、今日フランスアが好投してくれたことでいろいろ救われたのではないかと思います。
中継ぎ陣が苦しい中、育成から上がってきたフランスアの存在は本当に頼りになりますね。ところで、外国人枠がひとつ余っているんですけど、カンポスとか、どうなの?
9回を締めたクローザーの中崎は、久しぶりの三者凡退。ここのところ失点する試合が多かったですし、抑えるにしてもランナーを背負うのが常だったんですけど、久しぶりにすっきりと押さえてくれましたね。今週はちょっと登板間隔が開いたのが良かったんでしょうか。
クローザーは最悪、追いつかれない範囲なら点を取られても問題ないとは言え、ランナーを出せばそれだけ疲労も重なりますし、打たれたりすれば相手に対する威圧感にも関わります。フランスア以外の中継ぎがかなり苦労していますので、中崎が最後にどっしりと控えていてくれれば、投手起用の上でも大きな意味を持ってくると思います。
打線は9安打4四球で4得点。ベイスターズ先発の濱口に結構苦労していたのですが、数少ないチャンスをしっかりと得点に結びつけることが出来ました。
1点ビハインドの4回表は、菊池、丸、誠也、松山の4連打で2得点。途中、誠也の同点タイムリー2ベースの際に、2点目を狙った1塁ランナーの丸がホームでタッチアウトになったシーンがありました。点が入らずにランナーが消えて、ちょっと勢いが削がれるところではあったのですが、そこで同点どまりで終わらずに、続く松山が勝ち越しタイムリーを放ったのが、試合の流れの上ではとても大きかったと思います。
今日はずっと1番を打ってきた田中が7番に下がり、代わりに野間が1番に入りました。田中の調子がイマイチだったから、という意図だったようです。
前に菊池が1試合だけ8番に下がって、その後調子を上げてきたというケースがありましたけど、今日の田中は4打数無安打2三振。ちょっと、浮上のきっかけを掴むという感じではありませんでしたね。
一方の野間は3打数無安打ながら2四球を選びました。得点には絡みませんでしたけど、2盗塁も決めて、こっちはギリギリ合格点かもしれません。
ただ、正直なところ、二人とも濱口と合っていなくて、どちらもあんまり打てる気がしなかったんですよね。野間の2四球も、濱口が降りた後の三上とエスコバーからですし。明日以降、田中の打順をどうするかはわかりませんけど、今日に関しては、打順の入れ替えはあまり意味が無かったかもしれません。
今日の勝利で2位スワローズに11ゲーム差。消えていたマジックも、30が再点灯しました。
普通に考えて、カープの優勝はもう揺るがないでしょう。後は優勝が決まるタイミングだけの問題だと思います。
ただ、昨年のことを考えれば、リーグ優勝というのは通過点でしかありません。その後に控えるクライマックスシリーズ、そしてそれを勝ち抜いた先にある日本シリーズにこそ、照準を合わせなくてはならないのです。
一番重要なのは、やっぱり中継ぎ陣の整備ですかね。今村、一岡、ジャクソン、中田など、それなりに実績があるけど今はあまり調子のよくない投手をどう調整していくか。また、アドゥワ、飯田、高橋樹也などの、実績が乏しい組に、いかに経験を積ませて、いかに戦力として計算できるようにしていくか。
幸い、今のカープは、目の前の試合に一喜一憂する必要が無いくらい、2位とゲーム差を付けています。無理をせずに、育成しつつ、調整しつつ、それなりに勝っていく。ここ2年の経験から、その辺のやりくりの仕方は、充分にわかっていると思います。
今年こそ、頼みますよ。
ホント、今年こそ、ね。
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