雑居空間
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 香川旅行に行った次の週末。体力的な疲労がそれほど残っていたわけではありませんが、精神的にはちょっとのんびりしたいなぁという感じになっていたました。
 そこで、山登りともいえないような山登りをしようと、埼玉県所沢市から東京都武蔵村山市、西多摩郡瑞穂町にかけて、狭山丘陵を歩いてきました。





 スタートは西武新宿線と西武池袋線が交差する所沢駅。



 所沢駅から南に2㎞ほど歩いたところに、八国山緑地の入口があります。



 地図を拡大。
 八国山緑地は東京都と埼玉県の県境にあり、東西に横たわっています。



 山登りともいえないくらい、すごくなだらかな斜面を登っていきます。



 歩き始めてすぐに、八国山に到着。八国山は標高89.4m。比高は30mくらいです。
 八国山は駿河、甲斐、伊豆、相模、常陸、上野、下野、信濃の八国の山を望むことができたため、そう名付けられましたが、今は木に隠れて眺望はありません。
 


 新田義貞が逗留して旗を立てたことから、将軍塚と呼ばれるようになったそうです。



 さらに西へと移動。



 八国山緑地は町のすぐそばにあるので、横を見ればすぐ市街地があります。山登りというよりも散歩コースですね。



 ほっこり広場への入口。今回は寄りませんでしたが、八国山緑地内にはいくつか広場があり、親子連れでも楽しめるのではないかと思います。



 八国山緑地の西端まで到着して、一旦山道とはさようなら。



 このまままっすぐ西へ進めば多摩湖に出るのですが、ちょっと寄り道。



 北に広がる西武園ゴルフ場を回り込んで、荒幡の富士を目指します。







 ゴルフ場の北にある浅間神社の敷地内にある築山が荒幡の富士です。



 それほど高い山ではありませんが、細かく九十九折になっていて、都度「〇合目」という標識も立っています。



 荒幡の富士山頂に到着。標高は119.1m。登るのが大変な山ではありません。



 この日は雲が多めでしたが、周囲から一段高くなっているため、なかなか良い眺望が得られます。



 条件が良ければ、富士山も見えるらしいですね。





 「彩の国景観賞」とか、「とことこ景観賞」なんかも受賞しているようです。





 村山貯水池(多摩湖)の北東端に到着。ここから多摩湖の北岸沿いに西へと進みます。



 多摩湖沿いと言いながらも、湖を見ながら進めるルートではないのですが、ウォーキングやサイクリング用に整備された舗装路がずっと伸びています。



 2㎞弱ほど歩くと西武ドーム、じゃなかった、ベルーナドームが現れます。
 この日は何かのイベントが開催されるのか、バンドが音の調整をしているような音が漏れ聞こえていました。裾が開いているので、音は外にダダ洩れです。



 ここから、橋で多摩湖を渡る多摩湖半周コースと、そのまま先に進む多摩湖全周コースに分かれます。
 ルートとしては全周コースを進む予定なのですが、ちょっと橋から多摩湖を眺めに行ってきます。



 と、いうわけで、多摩湖橋に到着。



 金網の隙間から、多摩湖の西側を望んで。
 思っていたより水量が少なかった……。地図上で水色になっているエリアより、水があるエリアが明らかに狭いです。



 全周コースに戻ってきました。
 分かれ道の近くに慶性門があります。元は慶性院というお寺の山門です。慶性院は村山貯水池(多摩湖)を作る際に、多摩湖の南側に移転したのですが、予算の都合で門の移築ができず、貯水池内に取り残されてしまいました。それをなんとかしようと、後に有志の働きかけで現在地に移築されたということです。



 さらに多摩湖に沿って、西へと進みます。



 玉湖神社(たまのうみじんじゃ)。
 元々は東京都水道局によって建てられた、多摩湖の水神を祀っていた神社なのですが、公共団体が神社を所有するのことが問題視されたため、御霊遷しが行われ、現在は祭神のいない神社となっています。祭神がいないためか、心霊スポットにもなっているそうな。



 玉湖神社のすぐ先に、狭山富士への登山口(?)があります。この階段を上って、左の方です。



 結構草が繁茂していてるのですが、なんとか道は確認できます。





 ひとしきり登ると、山頂に到着。
 狭山富士は標高151m。比高はせいぜい20mくらいですかね。





 山頂も草だらけで広くもないのですが、何気に眺望は良かったりします。
 ここから見えるのは多摩湖ではなく、北にある狭山湖です。





 さらに西へと進み、多摩湖に沿って南側へと折り返していきます。



 ここから谷津仙元富士へ登っていくことができるはずなのですが、道の前に柵があるので入って良いのかどうか、ちょっと迷いました。もう少し先へ進んだところからも登れるルートがあるので、そっちへ行ってみることにします。



 少し先に山へ入っていくルートを発見。ここから登ります。



 少し入ると仙元神社があります。



 神社の横に細いながらもさらに登っていく道があります。



 細い道をたどっていくと、標高145mの谷津仙元富士の山頂に到着。これでこの日は、三座目のローカル富士ですね。
 山頂には小さな祠があり、Googleマップによれば「浅間神社」となっています。木に囲まれていて眺望はありませんが、昔はここからも富士山が見えたんですかね?





 少し戻り、多摩湖を離れてさらに西へ。かぶと橋を渡っていきます。





 少し山道を進み、北へ方向を変えると、武蔵村山市学校給食センターの前に出ます。この横から、野山北・六道山公園へと入っていきます。



 山道というには整備されすぎている道を進んでいきます。



 野山北・六道山公園にはいろいろと遊ぶための施設がたくさんあるのですが、私が歩いたのはその北の端っこを歩くルート。公園のキワをまっすぐ北西方面に進み、六道山を目指します。



 一応、緩やかに登っているようですが、アップダウンはそれほどありません。公園内を歩くのなら、下って上ってを繰り返すこともできるのですが、それも無駄に遠回りするだけみたいですしねぇ。



 3㎞ほど歩いていくと舗装路に出て、六道山に到着です。
 六道山は標高192m。一応少しずつ標高が高くなっているのですが、傾斜が緩やかなのでそんな感じはほとんどありませんね。



 六道山の山頂には展望台があります。



 六道山は、なぜか128ある関東の富士見100景に選出されています。関東の富士見100景って事前に調べているわけじゃないけど、たまたま遭遇する率が結構高いんですよね。今数えてみたら、訪れたことがあるのはここで10ヶ所目でした。



 ただまあ、この日は富士山は見えませんでしたけどね。



 山頂にある野外ステージで、和楽器のライブ的なものをやっていました。





 六道山からさらに北へ。





 庚申塔からまた山道に入ります。



 少し登ると狭山懸橋があります。



 狭山懸橋から少し上ると、お伊勢山に到着。
 お伊勢山は標高194m。この辺りでは一番標高の高いところのようです。中央に一等三角点「高根」があり、三角点広場として整備されています。





 お伊勢山から西の方へ下っていきます。



 交差点に出ました。最後の目的地、浅間神社のある愛宕山を目指します。



 分岐からすぐのところに、愛宕山の山頂および、浅間神社があります。
 愛宕山の標高は189m。眺望はありませんが、かつてはここからも富士山が見られたのかもしれません。



 表参道を下っていけば、そこはもう住宅地です。



 飛び出し注意!
 交番の前にあった飛び出し注意の看板ですが、表と裏で、男の子女の子と違うイラストが描かれていました。
 あと、近づいてよく見ると表面に細かい凹凸が付いていました。ライトの反射を防ぐとか、そんな効果があるんですかね?



 JR八高線の箱根ヶ崎駅に着いて、この日の山行は終了です。




※クリックで拡大します。

 行動時間は4時間32分、移動距離は21.4㎞、累積上りは424m、累積下りは360mでした。
 全然上っていたような気はしていなかったのですが、累積にするとこんな数字になるんですね。軽いところと言いつつ、距離が長かったので、まあまあ疲れました。トレッキングシューズじゃなくて、スニーカーの方が良かったかなぁ。

 前から気になっていたんですけど、山登り的な難易度が低いため、なかなか歩けずにいたコースだったので、いい機会に歩けて良かったです。
 何気にローカル富士を三座含んでいるというのも満足ポイントですね。でも、狭山富士と谷津仙元富士は、その山容を遠くから眺めるということができなかったのが残念です。
 今回は多摩湖の北側を東西に歩きました。多摩湖全周コースも気になると言えば気になりますけど、多摩湖の南側を歩くというのにはそれほどそそられませんね。北側もそうだったんですけど、多摩湖を眺めながら歩けるルートではないので、結局舗装路を長々と歩くだけになっちゃうんですよね。歩くなら、多摩湖の北にある狭山湖一周の方が、山歩きができそうなので良いかもしれません。




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