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天覚山-大高山-子の権現に登ってきました
山登り(埼玉)
/
2020年02月14日 23時25分41秒
登り初めで登った雹留山が今一つだったので、その翌週はある程度登り応えのある所へ行こうと、天覚山、大高山から子の権現まで足を伸ばしてきました。
このルートはヤマノススメ中であおいが歩いたルートになっていて、YAMAP のヤマノススメコラボにも設定されています。あおいはちゃんと一日で歩ききっているんですけど、調べてみると結構距離があって、そこそこ大変そうなんですよね。なので、今回は天覚山-大高山までにしておいて、子の権現はまた後日にしようかとも思ったのですが、あおいが歩いているからにはこちらも負けていられないと、頑張ってみることにしました。まあ、キツそうなら子の権現を諦めて駅に戻るルートもありますしね。
スタートは西武池袋線の東吾野駅。この看板がヤマノススメコラボバッジの一つ目「天覚山はこっちで良し!」です。ここからまずは天覚山を目指します。
山に入ってすぐの分岐が二つ目のヤマノススメコラボバッジポイント「沢筋コースと尾根コース」です。ここで尾根筋コースと沢筋コースに分かれます。看板は結構ボロボロですけどね。
尾根筋コースの方が景色がよく見えるそうなのですが、劇中であおいは沢筋コースを進んでいるので、私も沢筋コースを選びました。
その名の通り、沢と並行しながら進んでいくのですが……。沢と道がちょっと離れているので、あまり沢筋感がありません。
そして、何かの建物が出てきてからは本格的な山道となり、沢ともお別れです。
ここから天覚山山頂近くに出るまでの道がかなりキツかったです。かなりの急坂が割と長々と続き、こまめに休息を入れないと、なかなか登り続けられません。この日の山行の中で一番キツく感じたのがここの登りでした。
ようやく尾根筋ルートと合流。疲れたー。
合流ポイントの近くに石垣と石碑がありますが、ここは両峯神社の跡地だそうです。
天覚山山頂へはここからあともうひと登りです。
天覚山は標高445.4m。標高だけみたらそれほど高くないのですが、東吾野駅からの標高差300m を一気に上がってくるのでそれなりに大変です。
ここは三つ目のコラボポイント「ここな、降臨」で、バテていたあおいの前にここなが現れるのですが、当然、ここなは現れませんでした。
南東側に眺望が開けていたのですが、この日は午前中曇っていたので、絶景とまではいきませんでした。昼前には晴れ間が広がっていったんですけどねぇ。
天覚山を降りて、ここからが本番です。尾根筋をずっと大高山まで縦走していきます。
これまで私は何回か「尾根道が好き」と言ってきましたが、それは「激しいアップダウンはないけれど、しっかり山歩きを堪能できるから」というのが大きな理由でした。でもこのルート、アップダウンがそこそこ激しくて、快適にすいすい歩くというわけには、なかなかいきませんでしたね。
特に山としての名前はついていませんが、途中に小ピークがたくさんあります。そういったところには大きな岩があったり、ケルンが作られたりしています。
大高山の前に、吾野ノ頭に到着。案内板にケモノミチまで記してあるのは親切ですね。
吾野ノ頭の標高は392m。天覚山からは全体としては下っていますが、アップダウンが激しいので、全然楽な行程ではありませんでした。
大高山への道はまだまだ続きます。吾野ノ頭からは100m ほど登らないといけません。
ようやく大高山に到着しました。
大高山は標高493m。でも、
ここがヤマノススメコラボバッジ4つ目のポイント「爆弾おにぎり!」。ここであおいとここなが爆弾おにぎりを食べるわけで、それに合わせてここで昼食にする予定だったのですが、ちょっと時間が早いので、軽いおやつ休憩を取り、先へ進みました。
眺望は多少あるけど、ちょっと残念な感じです。
下り方向にもそこそこ難所がありました。この辺は慎重に降りないと危険ですね。
一旦車道を横断して、再び山道へ。その少し先で四叉路に出ます。
ここを右へ行けば吾野駅方面に出ます。体力的にヤバそうならここで帰ることも想定していたのですが、まだまだ脚は問題なさそうなので、予定通り「スルギ・子の山」と表示のある子の権現を目指します。
少し進んだところでちょっと怖い看板がありました。
いや、発破とか言われても困るんですけど……。ただ、この時、時刻は10:30頃。発破の時刻とはずれています。第一、10:00に発破があったなら歩きながらでも音が聞こえてきたでしょうし、日付は書かれていないけど、今日の発破ないんじゃないでしょうか。
多分大丈夫だろうとは思いながらも、若干ビクビクしながら、さっさと通り過ぎました。
また車道に出てしばらく歩きます。
この日のコースは林の中が多くてなかなか良い眺望が見られないのですが、車道なら木々が切れるのでこんな風景も見られます。
ま、またすぐに林道に入るわけですが。
途中、岩場もありました。
その先に栃屋ノ頭があります。
栃屋ノ頭は標高522m。山頂標識はありませんでした。
木の隙間から若干の眺望はありますが、さっきの車道の方と同じような風景で、木がない分車道の方が良く見えましたね。
ちょっとルートを外れて、高反山へ向かいます。ちゃんとした道にはなっていませんが、歩くのには問題ありません。
ほんの数分で高反山に到着。高反山は標高532m。眺望はまるでありません。
少し行ったところで、YAMAP の地図には載っていなかったのですが、大高沢入山の山頂標識がありました。
隣にあるボコっとしたのは木の幹が変形したものです。遠眼に見たときにはハチの巣かもしれないと思って、ちょっとビビりました。
その少し先に、堂平山への分岐があります。堂平山と言えば、同じ名前のもう少し知名度の高い山が秩父の方にあるのですが、それとは別のマイナーな山です。
寄っている余裕はないかと思いスルーしたのですが、今地図を見てみるとメインルートから300m くらいしか離れていなかったんですね。次の機会があれば寄ってみることにしましょう。
ふかふかの落ち葉が敷き詰められた急坂が、割と長々と続いていました。ここをよじ登るのが、この日一番の難所でしたかね。
続いて六ツ石の頭。標高は540m。
しかし、尾根沿いの途中にあるピークで、同じようなところをたくさん通過してきたので、ほとんど印象に残っていません。
ここでまたルートを外れ、久久戸山を目指します。
地図上には一応ルートが記されているのですが、あまり道っぽくはありません。ちょっと歩きにくいですけ後、尾根の背中を進んでいけばなんとかなります。
山頂手前に、謎の文言が貼られています。お経?
後で調べたら涅槃経四句偈だそうで。それはいいけど、なんでこんなところに掲げられているんだろう?
ようやく久久戸山山頂に到着。標高は540m。眺望はなし。
特に何もないのでさっさとメインルートに降りようかと思ったのですが、ここでちょと失敗。北方向に降りないといけなかったのに、なんとなく道っぽいものがあったので、西方向に降りてしまいました。
ナビを見て間違いに気づき、一旦久久戸山山頂まで戻ります。山に登り直した疲労に加え、かなりがっかりした精神的ダメージもあったので、ここで昼食を摂ることにしました。
改めて北方向へ降りてメインルートへ戻ります。
道っぽくはないけど、こっちにリボン巻かれてるじゃん。ちゃんと見とけよー!
久久戸山からの下りは結構急なうえ、落ち葉が大量に敷かれているので、めちゃくちゃ滑りました。木につかまりながら慎重に降りていきます。
最後にまあまあキツめの坂を登りきったところで車道に出ます。ようやく子の権現にたどり着きました。
子の権現のある子の山は標高640m。天覚山からおよそ200mほど高くなっています。尾根沿いをずっと歩いてきたのですが、なんだかんだでアップダウンが激しかったので、結構大変な道のりでしたね。
子の権現の正式名称は、大鱗山天龍寺。元々は子ノ聖という人が十一面観音像を安置して開いたお寺でした。しかしその弟子の恵聖上人が子の聖を大権現として本尊とし、天龍寺はその別当寺となりました。
歴史は古く、創建されたのは911年と、1100年以上の歴史を誇っています。
入口にある二本杉。埼玉県の天然記念物に指定されています。
山門に仁王像があるお寺は多いですけど、子の権現の仁王はカラフルで、ちょっとコミカルですね。
子の権現は足腰守護の神様として知られています。古くは人力車の車夫や荷車の人夫など、近年ならスポーツ選手や登山愛好家など、足腰をよく使う人たちが多く参拝に訪れているようです。
私も、怪我なく元気に歩き回れますように、そして富士山に登頂できますようにと、お祈りしてきました。
足腰守護の神様なので履物がよく奉納されるのですが、中でも有名なのが、子の権現名物・巨大わらじ。鉄製で、重さは2トンあるそうです。
忘れていたけど、ここがヤマノススメコラボバッジ最後のポイント、「子の権現のわらじ」です。これで5か所すべて回り、コラボバッジをゲットすることができました。頑張った甲斐がありました。
隣には、巨大な下駄も奉納されています。
本堂を過ぎてさらに登っていくと、奥の院があります。
奥の院の隣には、鐘があります。
実は今回の山行中、結構ひっきりなしに鐘の音が聞こえていたんですよね。やたら頻繁に鳴っているなぁと思っていたのですが、どうやら誰でも自由に鳴らせるようです。
子の山山頂からの眺望です。飯能アルプスは眺望のいいポイントがあまりないのですが、ここはなかなか良い風景を眺めることができます。
条件によってはスカイツリーまで見えるそうですが、この日はぼやっとしていてよく見えませんでした。
最後にもう一つ、子の権現のもう少し先にある愛宕山へ向かいます。
子の権現から、時間にして10分くらいですかね。
距離は短いですが、山頂付近は結構な急坂になっています。
愛宕山は標高660m。この日の最高峰です。
山頂には小さな祠がありました。他に見るべきポイントもあまりないのですが、ここは伊豆ヶ岳方面からの通り道になっていて、結構多くの人たちとすれ違いました。
いずれ伊豆ヶ岳から子の権現に来るルートも歩いてみたいんですよね。ただ、伊豆ヶ岳には男坂という結構な鎖場があって、まだ挑戦するには早いような気がするんですよね(迂回路もあるので行けないわけじゃないんですけど、せっかくなら男坂を登りたいという気持ちもあるのです)。
あ、もう一つあった、阿宇山(標高620m)です。
阿宇山は子の権現の入り口付近にある山で、周辺はちょっとした広場になっています。
子の権現からは吾野駅までずっと下っていきます。
途中山道もあったりしましたが、ほとんどは舗装路でした。
舗装路なのでちょっと長く感じましたが、川沿いの道だったのがまだ救いでしたね。
なんとか吾野駅に到着。疲れたー。
秋にソロ山歩きを始めてから、今回が一番きついルートでした。当初は歩ききれるかどうか不安だったのですが、何とか歩ききったことで自信にもなりました。
YAMAP の記録によると、歩行距離15.1km、累積上りは1134m、累積下りは1082m、行動時間3時間59分、総時間は秋5時間39分、消費カロリーは2572kcal でした。
今回のルートが、今後の山行計画を立てる上で、一つの目安になりそうです。これくらいの条件なら、結構行けそうな山も多いんですよね。
3月くらいまではまだまだ低山を歩き回ることになるかと思いますが、少しずつステップアップして、もっといろんな山を巡れればと思います。
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