<はじめに>
以下の文章、イラスト、コミック、コンテンツは、設定厨のTWPが、高校生の頃から続けている「めいんてなんすシリーズ」と呼ばれる一連の「未来史」の概要です(何十年かけてんだ、あ?)。
今まで何回かのコミケ参加、同人誌、これをネタにした無理ゲー(プロデューサー権限を濫用したSLGで、全く売れませんでした。自分的には気に入ってますがね)などを経て、その後4年ほど手をかけていなかったモノです。
この度、ブログの再開を期に、今までのコンテンツと新規のものをおりまぜて展開していこうと思います。
まずは、この世界の基本設定・概略からスタート。
<u.c.歴の始まり>
2027年。 アラブ・イスラエル戦争・第6次中東戦争・第3次世界大戦
ヨルダンのアカバで炸裂した戦術核によって起こったイスラエル~アラブ間の中距離核戦争。及びこの中東戦争によって勃発した米露中間の4日間戦争。これを経て、米露中は旧自治州、旧地方共和国の連邦体といった形態まで解体され、事実上その威信と実権を失った。
○世界樹の完成
先の戦争の影響をそれほど受けなかった日本のコングロマリット「ふそう・インターナショナル」により、軌道エレベータ「世界樹(ユグドラシル)」が、太平洋キリバス諸島近海に2081年完成。初の民間L1スペースコロニー「ヒマラヤ」の完成に向けて、宇宙植民熱がこの時期に再加速する。以降続々とエベレスト、マッキンレーなどが完成し、次々に移民を受け入れていった。
○2216年 地球連邦発足
参加は215ヶ国。月のガリレオ、L1ヒマラヤ及びエベレスト・マッキンレーは不参加。
○2417~2419年 第1次太陽系戦争
太陽系統一を呼び掛けた地球、及びそのスペースコロニー群と、完全自治を主張した小惑星市民;ベルター、月移住者;ルナリアン連合との大規模な統合戦争。多くの熱核兵器が使用された。
○2419年 ジェノサイド
太陽系戦争の余波を受け、地球北半球で展開された大規模な無差別爆撃。4億人以上が死傷。その後の太陽光日射量の減少。世界的な凶作。この間、約200年間を文字どおり暗黒時代と呼称する。
○2611年 「ホフマン仮定」発見される
宇宙物理学者のアルブレヒト・ホフマンが、空間の3層構造の方程式による記述に成功。この原理を応用した空間転移技術及びハイパードライブが理論段階に突入した。
○太陽系連合成立。そしてu.c元年
当時、未だ未知数で、実現不可能な理論と言われたホフマン仮定であったが、その夢のような効果と、ハイパードライブのテクノロジー利権に、各自治政府が群がったという方が正しいであろう。このホフマン仮定は、地球のあらゆる地域エゴを超えたものとなり、ある意味においては連合結成のための最大の外圧ともなった。
(「ホフマン仮説」については、日を改めて。)
<太陽系連合>
そしてこの年、地球にて太陽系連合が発足し、この年をu.c.(unified-carender)と制定。そして、u.c.518年、αケンタウリ系惑星の上空で、エリダヌス座の惑星、テーバイの宇宙船と接触した。
○ファーストコンタクト
地球派遣隊所属の宇宙戦艦(戦艦というよりは武装宇宙船)”オドネン”は、u.c. 518年6月15日(地球暦)、ケンタウルス座アルファ星系惑星上空で、18隻から成るテーバイ第二機動艦隊と遭遇。突然の出来事に恐慌をきたした同艦々長、シャモン=トルステア大佐は、一方的に砲門を開く。こうして史上初の異星間戦争が勃発した。
○六日戦争
戦力の差は歴然としていた。パリ、北京、東京、ニューヨークまで爆撃され、ギリギリの劣勢を強いられる地球。しかし、講和を申し入れたのは、何故か圧倒的に優勢だったテーバイの方であった。わずか6日で戦争は終結し、ケンタウルス座惑星マイラ上空にて講和条約が締結。
これをマイラ条約といい、後に同戦闘は「六日戦争」と呼ばれるようになる。
○銀河連邦発足
同条約にて、両星の安全保障機構であるT.E.S.O.(テーバイ=地球安全保障機構)が組織され、保障、相互協力、流通、人員交流等、多岐にわたる諸問題の解決にあたった。このとき地球は、既にテーバイと親交のあった惑星ライノー、メルターボとも同様に講和を行う。これを機に、T.E.S.Oはその名称をU.G.S.O.(統一銀河安全保障会議)と改名、同時に連邦の最高統率機関ともいうべき機能を持つこととなった。
u.c518年8月20日、銀河連邦の実質的な「発足」である。
U.G.S.O.の初代議長は、テーバイ人の文官レイトン=コアントロー。
○大航海時代、そして…
連邦の勢力版図は急速に広がった。人々はまだ見ぬ進展地を求めて飛び立ち、それに呼応するように植民星は爆発的に増加していく。u.c.6世紀から13世紀初頭まで、連邦はもっとも豊かで、平和な、そして活力に満ちた時代であったといえよう。
アナルコキャピタリズム(無政府資本主義)の喧騒の果て、物質的に豊かになった植民星は、当然のように自治権の獲得を主張しはじめる。頻発する独立内紛。広がるナショナリズムは、数回にわたって連邦を分ける大戦に発展した。u.c.1312年、1316年の第1次、第2次三恒星系戦争である。
この2回の大戦以降、連邦は新たな段階を迎えることとなった。
<第3次三恒星系戦争>
○波乱の始まり
u.c.1312年の第1次三恒星系戦争と、4年後の第2次三恒星系戦争、これは星間交易上の不平等がトラブルとなり、ライノー、テーバイ、メルターボの3星が互いに交戦したものである。特に後者、第2次三恒星系戦争では地球も参戦し、3年越しの局地戦、経済封鎖が行われた。
その後、植民星であったプラウダ、ネブ、ダナエ他、計29の惑星が次々と独立。それに呼応して、今までテーバイ、地球、ライノーメルターボの4大勢力下にあった核中間列強は、惑星ナショナリズム、自由政治、自由貿易、星系自決を旗印とした反対制勢力を形成しつつあった。
○連邦分裂
また、この2世紀後、u.c.1559年には、交易の不平等是正を唄った地球の第1衛星、月との衝突による第2次太陽系戦争が勃発。これらの情勢不安を重くみた体制勢力は再度の連盟秩序の結成を呼び掛け、u.c.1693年にUSSG(United Steats of Galaxy)=8惑星連合を発足させた。
しかし、当時の参加惑星のうち、アシュクロフト、メルターボの2惑星は後に袂を分かつこととなる。u.c.1928年、事実上USSGの政策に真っ向から対立する組織、USPO(Unaited System of Planets Organization)=18惑星連盟評議会は、こうして結成された。
こうして、体制間相互の交易、経済上の制裁、軍兵力の増強等の険悪な状況にさらに拍車がかかり、星間情勢は、一触即発の危険な状態となるのである。
○そして…
u.c.1941年、アパディア事件に端を発した第3次三恒星系戦争は勃発した
<舞台となる銀河設定概要>
1942u.c.現在、連邦の版図はCC;版図基点指標(地球とテーバイ直線距離の中間点)を中心とした半径10082パーセク;32867.32光年の球である。
0025u.c.当時ではホフマンプロジェクトにより、銀河黄道面下の恒星群とは、完全に往来が途絶えていたが、1896u.c.の同面廃止事業によって、新たに面下恒星群が探査されつつある。バラマネ戦役において発見された「回廊」は、新しい開拓と出会いの窓口として更なる有効活用が計画されているが、回廊入口に最も近いヘルウェン空域(旧グロアがあった空域)では利権を求めて各星間国家の企業体が集中しつつある。
連邦大勢(1942u.c.現在)
構成惑星数 1226(居住可能なもの)
うち自治政府の存在する惑星は127
構成人員数 約8兆6400億人
版図球半径 10082パーセク
版図総空域容積 102.48×1010^3π立方パーセク
勢力総空域容積 195.31×1010^3π立方パーセク
<そして、次回は>
めいんてなんすシリーズでメインのコミックコンテンツになっている「D'GAME」。
第3次三恒星系戦争の緒戦で攻撃を受けた、敵勢力圏に近い惑星エトルリアの防空隊の物語。
この3巻目の再掲載を一部開始します。