<継ぎ当てしたズボン>
「継ぎ当て」という言葉を今の若い人は知っているでしょうか。知っているにしても、「継ぎを当て」を行ったことも、目にしたこともほとんどないと思います。もちろん、「継ぎを当てる」ということは、破れたりした衣服に布切れを縫い付けて繕うことです。
私たちの年代(団塊世代)が子供の頃は、継ぎを当てた衣服を着ている子供も大人もたくさんおりました。化学繊維がまだ普及していないため衣服の値段が相対的に高く、貧しさと相まって、少しぐらい衣服が破れても丁寧に継ぎを当てて着続けていた時代でした。
そんな記憶があるせいかもしれません。今、普段履いている冬用ズボン(今の人もズボンというのかな?)の右膝が擦り切れて穴が開いてしまいましたが、それだけで捨てる気にはなれません。
薪ストーブに薪を入れる時に膝立ちになるせいです。捨てないでそのまま履いていた、そんな折に 100円ショップの手芸コーナーで修復用の布切れがあるのを見つけました。
「擦れても溶けにくい繊維の・・。かんたんアイロン接着。・・・」と書いてあります。さっそく買い求め、帰って妻に見せると、「あら、いいじゃない。自分でやってみたら!」と言って、布鋏とアイロンを出してきました。
それではと、さっそく継ぎ当てを開始。まずは穴の周りを鋏できれいに・・・。
きれいにならず穴が大きくなっただけ?。これ以上大きくすると布が足りなくなるのでこれくらいにしました。
穴の大きさに合わせて布を切ります。
まずは四角に切ります。左ひざは破れておりませんが、両方の膝に布を当てることにしました。
次に、接着した後にできるだけ縁がめくれてこないように角を丸くして楕円形に切り、膝の部分に置いてみました。
少し小さかったかな、とは思ったものの、切った後ではどうにもなりません。
布の説明書きには、アイロンを中の熱さにし、上に布を置いて30秒間ほど押し当てる、とあります。
そこで、木綿のハンカチを置いてアイロンを押し付け、口でいち、に、さん、し・・・さんじゅう、と数えて接着しました。
接着した後です。
布はきれいに貼り付いておりますが、説明書きには、接着剤を安定させるため12時間ほどは引っ張ったりしないように、とありますので、そのまま吊り下げておきました。
翌日になって、継ぎを当てた部分を縦横に引っ張ってみますと、縁が少しめくれたところがあります。そのことを妻に話すと、「縁は縫ってあげる」と言います。
縫い終わって履いてみたところです。
これならめくれてくることはありません。縫い目がかえってアクセントになっているように思えます(私だけかも)。
ところで、何日か履いていると、妻が「貼った布のすぐ上に小さな穴があるよ。布が小さかったんじゃない」とのたまう。改めて見ると確かに穴がある。やっぱり小さく切り過ぎてしまったか・・・、いやっ、布の位置が悪かった・・・。
ところで話は全く変わりますが・・。
昨年(2021年)の12月15日に、「★干し柿を冷凍に・・・」という記事を掲載しました。干し柿が黒ずまないでいつまでも美味しく食べられるように冷凍してみます、という記事でした。冷凍した干し柿は、今、こんな風になっております。
冷蔵庫の中で解凍した状態です。左の柿は少し色が濃くなっておりますが、右の柿は鮮やかな橙色を保っています。
食べて見ると、冷凍する前とほとんど同じで、美味しく食べることができました。冷凍するのはなかなかいい方法のようです。干し柿が好きな方にはお勧めします。
(終わり)