ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧仙北町横堀・旧太田町横沢を往く-2③

2024年10月27日 | 旧仙北町を往く

<「羽見内」の風景>

●歩いた日:2024年9月25日(水)

●歩いた所

 ・板見内:長仙寺、北畑、蛇塚、君信、関口、下川原

 ・三本扇:羽見内、高野、宮内、侭下川原 ※「三本扇」は「旧太田町横沢」に属す。

 ・本堂城回:西館、北館、嶋田 ※「本堂城回」は「旧千畑町千屋」に属す。

●歩いたログ(足跡)(道のり7.9km)

(以上の地図:国土地理院地図に加筆)

 山門前(📸005)から右端に写る駐車場の脇を通って、やや細い舗装道路をまた東に向かう。

 しばらく行って家と家の間を抜けたところで、舗装道路は左にカーブして「県道305号」に向かっている。調べるとカーブしている辺りが「旧仙北町」、「旧太田町」、「旧千畑町」の旧3町の境目となっているようだ。

 県道は帰りに歩くこととして、敢えてそこを道なりに曲がらずまっすぐ行って、大きな水路沿いのあぜ道をさらに東に進む。

📸006:「君信」の風景2

 中央奥の大きな木立のところが「霊仙寺」。その左手に墓苑が広がっている。

 中央右寄り、白っぽい建物のところからガードレールが設置された大きな水路沿いに来たところ。

 白っぽい建物が旧3町の境目付近の家で、その奥が「旧仙北町」、歩いて来た水路の南側(左側)が「旧千畑町」、そして写真に写っていない水路の北側(右側)が「旧太田町」となる。

 秋晴れの実に爽やかな天気。でも結構暑い。さらに進んで、今度は左手前方を望む。

📸007:「羽見内」の風景

 写る家々は、「旧太田町」の「羽見内」である。こちらの赤い大きな屋根は寺ではなく、県道端に建つ普通の民家のようだ。こちらにも高い杉木立が目立つ。

 ところで、ここの地名は「羽見内」、これまで「川口川」沿いの地域をずっと歩いて来たが、そこには「堀見内」、「板見内」の地名があった。

 「地名へのいざない」を調べて見ると、「ナイ(内)」は、「沢・川」のこと、「ハミ(羽見)」は「喰」の意、「ホリ(堀)」は「窪地・崖地」などの意、「イタ(板)」は「痛む(浸食崩壊)」の意、そして「ミ(見)には「~のような、辺」の意があるという。「川口川」、さらには「矢島川」による浸食地形にちなむ地名が連なっていることになる。

 さらに東に進むと舗装された道路に出る。右手前方に家があるので、そのまま舗装道路をさらに東に行ってみる。ここは「高野」だが、2軒建つ家はいずれも空き家のようだ。

 そこから引き返して「県道305号」に向かう。県道のすぐ手前で右折し、県道と並行して走る広いあぜ道を東に少し進み、その道が途切れたところで県道に出る。引き続き県道を東に進むと、左手奥に「川口川」かかる橋が見えるので、左折して橋に向かう。

📸008:「まましたかわらはし」から上流を望む

 橋の着いてみると、「まましたかわらはし」の、ひらがなのプレートしかない。「したかわら」は「下川原」と想像がつくが、「まま」は何と書いてどんな意味だろうと、帰ってから調べる。すると、橋のすぐ南側に「侭下川原」という地名がある。「侭」は「儘」で、「我儘(わがまま)」の「儘」である。

 「地名へのいざない」によると「儘」は「急傾斜地、崩壊地」の意味だが、このような地形をなぜ「ママ」と呼ぶかは不詳、とある。

 川の流れ青味を帯びた、まさしく清流である。川原には茂る木はかなり大きくなっている。

 県道まで引き返し、ここから帰路につくことにして西に進む。少し行くと道端に小さな社がある。

📸009:「羽見内」の一角

 高い木立を背に、県道のすぐそばに古い社が建つ。県道が拡幅されたために境内が狭められて、社がこんなに道近くになってしまったのだろうか。

 引き続き県道を西に向かうと、道左手(南側)に📸007に写っていた、赤い大きな屋根の家がある。やはり民家で、茅葺の屋根を葺き替えたような、重厚な感じの家である。

 この辺りから県道の舗装工事が行われている。工事の邪魔にならないように道の端っこをしばらく進み、工事区間を過ぎたところで振り返る。

📸010:「羽見内」の一角2

 奥から来たところ。県道端には高い屋敷林を持つ「羽見内」の家々が建つ。

 暑い日射しの下、黒いアスファルトの上で作業する人が着込んでいるオレンジ色のベストは、ファンで膨れ上がっていた。

(④に続く)


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