これまで「西山」の「姫神山」から眺めた「仙北平野」の景色を何度かブログに掲載しました。しかし、「姫神山」は途中に結構きつい傾斜もあって雪の季節に登るのは余り自信がなかったので、これまで冬景色を眺めたことはありませんでした。
ところが、この冬(2020年)は記録的な暖冬で、1・2月でも田んぼの土が露出している日が多いような状況でした。そんな折の2月上旬にある程度まとまった雪が降り、「仙北平野」が白一色に変わりました。雪は少ないので、これなら「仙北平野」が一望できるところまで登れるだろうと、晴れ上がった2月12日(水)に出かけました。夏道を登る時より1.5倍ほどの時間をかけ、平野を一望できる場所までたどり着き、ここまで来たのなら一番上まで、と頑張って頂上にも登ることができました。
これで、四季の「仙北平野」の景色を眺めることができました。「大曲」の街の中心部と「真昼岳」の方向を望んだ四季の写真をご覧いただきたいと思います。
(2020年2月12日、冬)
(2019年5月4日、春)
(2019年7月3日、初夏)
(19年9月16日、秋)
画角が少し違いますが、四季の「仙北平野」の眺めです。この冬以外の春・夏・秋の写真はすでにブログの「四季のたより」に掲載し、その他の写真とともに拙文を書き連ねておりますので、興味のある方はそちらもご覧いただきたいと思います。
ここからは、2月12日(水)に「姫神山」に登った時の様子を少し書き綴っていきます。(以下、本文調で)
まずはログ図を掲げる。
GPSを持って行かなかったので、ログは手書き。(地図:国土地理院)
「雄物川」沿いの小高い所にある「姫神公園」には公園の北から西側に車道が通っており、公園の中にある登山口まで車で行くことができる。しかし、この日車で向かったところ、「伊豆山」への分岐のところまでは除雪されて(前日の11日に行われた「川を渡る梵天」のために除雪したのだろう)いたが、その先は除雪されていない。やむなく引き返して、川岸にある公園への遊歩道の入口に車を止め、そこから登ることにする(「P」のところ)。
車を止めた場所に同じ年配位の先客がいる。車からかんじきや軽アイゼンを取り出すと、それを見て盛んに話しかけてくる。その人はお気に入りのスノー・シューで登るという。私は、とりあえず長靴だけのツボ足で先客よりも一足早く登り始める。
ツボ足ではぬかるところもあるので、公園のレストハウスの脇でかんじきを着けるが、しばらく使っていなかったので、着け方がどうも怪しい。案の上、歩き始めると非常に具合が悪い。すぐかんじきは外してまたツボ足に戻る。公園から少し登った林間の道である。
絶好の天気である。雪はいったん積もった後は数日間降っていなかったので、その間に歩いた人の踏跡がしっかりついている。樹上の雪が融けて盛んに落ちてきて、時折り雪まみれになる。
さらに少し登ると、コンクリートづくりの展望台がある。歩き始めの上足がぬかったりするので、早くもここで一息入れる。
休んでいると、上から下りてくる人がいる。どこまで行って来たのか、と訊くと、この先にある「マンサク」を観察してきたところだという。並んで腰かけてさらに話を聞くと、一年中のこの山に来て楽しんでいるとともに、今は荒れてしまった昔の山道を残す活動などをしているという。あまり頻繁に山に来るので奥さんに呆れられていたが、一度連れてきて景色を見せたら感動して、それ以来は理解してくれているということも。
ログ地図上に252mの小ピークがあり、登山道はそこを巻くようについている。その人に、昔の地図を見ると登山道はそのピーク(その人は「烏帽子山」と呼んでいるとのこと)を通っているとこを話すと、歩きやすいように付け替えられたという話。でも、私がかんじきでピークへ直登しているので、その跡をたどっても大丈夫だと話してくれた。なるほど、ピークの手前のところまで行くと、まっすぐ登った踏み跡がある。しかし、かなりの傾斜でツボ足の私には登れそうにないので、夏道をたどって登り続ける。
頂上の少し下にある、眺望が一番いい場所に到着する。
そこで撮った写真が冒頭の写真。そのほかの写真も掲げる。まずは東を向いて・・。
左端の「玉川」の奥に「駒ヶ岳」。中央やや右寄りの白いピークが「和賀岳」。右手、すぐ下は「花館」の街並。
一度雪が降った後はまたしばらく降雪がなかったので、木々に降り積もった雪が融け落ちて、白一色よりは平野の様子がよく分かる。
(その2に続く)
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