<「大工・馬洗い清水」>
お盆が過ぎても、我が「秋田・仙北平野」も連日、記録的な猛暑に見舞われております。エアコンをつけて家に閉じこもっていると、夕方になっても歩数計の数字は1000とか、1500を示しておりますが、それでもなんとなく疲れたような、ぐったりした感じになってしまいます。
そこで、気分転換に出かけられる、イオンモール(夏は涼しく、冬は暖かいので、たまに散歩場所にする)以外の涼しいところはないか、と思いを巡らすと・・・。そうだ、「六郷」(「美郷町」、旧「六郷町」)は至る所で冷たい「清水(シミズ)」が湧き出しているではないか、そこはさぞ涼しいだろう、と思い至りました。
旧「六郷町」の清水は、以前に「仙北平野歩き」で何か所か訪れております。その時のことを思い出し、広くて木立に覆われているところが、より涼しいだろうと考え、この日も猛烈に暑かった8月23日(水)に、「大工・馬洗い清水」に出かけてみました。「清水に涼みに行く」ですが、秋田弁で訛ると「シミジにシジミにエグ」と、なぞかけのような言葉になります。
「大工・馬洗い清水」の場所です。
(地図:国土地理院)
地図中央が「六郷」の街の中心部、「大工・馬洗い清水」はその街部から少し離れた、「鑓田」の一角にあります。清水の池?が大きいだけに、この地図でもよく見ると水色に塗られて(➡の先のところ)おります。
我が家から30分足らずで清水に着きました。2台分の駐車場があり、車を停めて清水の南側に回ります。
「清水の里 六郷」だけあってきちんと整備されております。木立も茂り、いかにも涼しそうです。立て看板があるので、近くに寄ってみました。
「大工・馬洗い清水」の説明ですが、「大工」の由来については触れておりません。調べると、手前(看板のすぐ後ろ)が「馬洗い清水」で、その奥にあるのが「大工清水」のようです。説明には「広い水地」とあり、池のことを「水地」と云っております。
看板の右手奥、「馬洗い清水」の一角を望みます。
水と、水を透かして見る砂利が清々しい。中に立つ白い板は水深を図る物差しで、20cmを指していました。
看板の左手奥です。
ここも「馬洗い清水」です。奥に流れ下った先が「大工清水」のようです。
ここで清水が湧き出るほか、水路を流れてきた湧水が勢いよく注いでおり、これもまた涼しげです。
「馬洗い清水」にかかる板橋の上から清水に手を入れると、さすがに冷たく感じます。持参した温度計で水温を図ると17度でした。
板橋を渡って、「馬洗い清水」の反対側の岸にある木のベンチに腰をおろしました。
この日は弱い南寄りの風が吹いておりました。奥の田んぼから水面を渡って吹いてくる風はかなり涼しく心地よい感じがしました。ここの気温はどれくらいだろうと、温度計を出してみると・・。
32度です。涼しいと感じる割には高い温度です。ちなみに下段の右側、35度は車を降りた時の外気温です(17度は清水の水温)。午前中なのにもうこんなに気温が上がっておりました。急に3度低い場所に移動したので、ことのほか涼しく感じたのでしょうか。この日は少し風がありましたが、風がほとんど吹いていないときは、水の上に滞留している空気が冷やされて、この場所の温度はもっと下がるかもしれません。
この後、「六郷」の街の西端、「諏訪神社」のそばにある「藤清水」に向かいました。しかし、棚づくりの「藤」などの剪定作業が行われており、立ち寄ることができませんでした。暑い最中の仕事で、清水のそばで涼と休憩をとりながら作業する人たちの姿がありました。
帰りに「諏訪神社」のすぐ裏を流れる「御伊勢堂川」沿いを歩きました。「六郷」の街中の清水が流れ下る川のようで、親子連れで川の中に入って遊ぼうとした父親は「ひゃー、冷たい!」と言ってすぐ上がろうとしましたが、子供は数を数えながら川の中で冷たさに耐えておりました。
(終わり)
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